アロン カタログ 桝の選び方と医療現場での活用法

アロンのカタログに掲載される桝製品は、医療現場でも意外な用途があります。種類・サイズ・素材の選び方を知らないと現場で損をするかもしれません。正しい選択基準を知っていますか?

アロン カタログの桝を医療現場で活かす方法

カタログを「なんとなく」眺めているだけでは、現場で本当に使える製品を見落としています。


🗂️ この記事の3つのポイント
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アロン桝カタログの基本構成を理解する

アロン化成のカタログには用途別・材質別に多様な桝製品が掲載されており、医療施設向けに適した規格品を効率よく選定できます。

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医療施設での桝の選定基準

衛生管理・薬液耐性・サイズ適合性など、医療環境ならではの選定基準を押さえることが重要です。

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現場担当者が見落としがちな規格の落とし穴

カタログ上のサイズ表記と実際の施工寸法がずれるケースがあり、発注ミスを防ぐ確認ポイントを解説します。


アロン カタログに掲載される桝の種類と基本スペック


アロン化成株式会社は、塩化ビニル(塩ビ)製品を中心に、排水・給水・衛生設備向けの製品を幅広くカタログ展開しているメーカーです。桝(ます)とは、配管の途中に設ける点検・接続用のボックス状構造物で、建物の排水システムには欠かせない部材です。


カタログに掲載される桝の主な種類は以下の通りです。


  • 排水桝(丸型・角型):汚水・雑排水の合流・点検用
  • 雨水桝:雨水専用の集水・点検用
  • インバート桝:底部に流れ溝(インバート)が付いた汚水専用タイプ
  • 泥溜め桝:土砂・ゴミを沈殿させる構造を持つタイプ
  • トラップ桝:臭気の逆流を防ぐ水封機能付きタイプ


アロン化成のカタログでは、これらを「呼び径」と「深さ(有効深)」で分類しています。呼び径は150・200・250・300mmが主流で、医療施設の規模や配管設計に応じて選定します。


カタログ上の寸法は「外径」と「内径」が混在しているため、実際の施工寸法と照合する際は必ずどちらの数値かを確認することが基本です。この確認を怠ると、現場で寸法が合わないトラブルに直結します。


アロン桝の材質と医療施設における薬液耐性の確認方法

医療施設では、一般建物とは異なる排水が発生します。消毒液・次亜塩素酸ナトリウム溶液・各種薬品を含む廃液が日常的に流れるため、桝の材質選定は特に重要です。


アロン化成のカタログに掲載される桝の主な材質は以下の2種類です。


  • 硬質ポリ塩化ビニル(塩ビ)製:一般的な汚水・雑排水用。耐薬品性は中程度
  • 耐衝撃性塩ビ(HI-PVC)製:低温環境での耐衝撃性が向上したタイプ


次亜塩素酸ナトリウムに対しては、通常の塩ビ製品でも低濃度(200ppm以下)であれば問題ない場合が多いです。ただし、グルタラール系消毒剤(2%濃度以上)を日常的に流す環境では、塩ビの劣化が起こる可能性があるため注意が必要です。


これは意外ですね。医療現場では「塩ビ製品は耐薬品性が高い」という認識が浸透していますが、薬液の種類と濃度によっては適合しないケースもあるということです。


カタログの製品ページには「耐薬品性一覧表」が記載されていることがあります。発注前にアロン化成の技術サポート(フリーダイヤル)へ問い合わせ、使用環境を伝えた上で適合確認をとることが確実です。確認が条件です。


アロン カタログの桝サイズ選定で医療施設担当者が犯しやすいミス

医療施設の設備担当者がアロンのカタログを見て桝を選定する際、最も多いミスは「呼び径だけで選んで深さ(有効深)を確認しない」ことです。


桝の有効深とは、インバート(底部の流れ溝)の上端から蓋下端までの距離を指します。配管の埋設深度によっては、有効深が不足して適切な勾配が取れないケースが生じます。


  • 有効深150mm:浅い埋設(地表から200mm程度)向け
  • 有効深300mm:標準的な埋設深度向け
  • 有効深450mm以上:深い埋設や増設時の調整が必要な場合向け


医療施設は増改築が頻繁に行われる傾向があり、既設配管の深度が図面と異なるケースも珍しくありません。現地で実測してからカタログの寸法表と照合するのが原則です。


また、アロン化成のカタログには「かさ上げ部材」や「延長スリーブ」などの付属品も掲載されています。本体だけでなく付属品のページまで確認することで、現場対応の選択肢が広がります。これは使えそうです。


発注の際は「製品型番+ロット単位」を必ずメモし、カタログのバージョン(改訂年)も控えておくと、後から仕様変更の有無を確認しやすくなります。


医療施設向けアロン桝の施工・設置時に知っておくべき規格と法令

医療施設における排水設備の設置は、建築基準法・水道法・医療法の関連法令に基づく必要があります。桝の選定・設置はこれらの法令に適合した規格品を使うことが前提となります。


アロン化成の桝製品のうち、JIS規格(JISK6741など)に準拠したものはカタログ上に「JIS適合品」として明記されています。医療施設への導入においては、JIS適合品を選定することがリスク管理の観点から重要です。JIS適合品が原則です。


さらに、医療法第25条に基づく立入検査では、排水設備の維持管理状況が確認項目に含まれる場合があります。点検口(桝の蓋)が適切に管理されているか、汚水が漏れていないかは、年1回以上の目視点検が求められるケースがあります。


  • 桝蓋の破損・欠落がないか:年1回以上の目視確認が推奨
  • インバートの閉塞(詰まり)がないか:汚水逆流リスクの早期発見につながる
  • 桝本体のひび割れ・沈下がないか:地盤沈下が多い地域では特に注意


アロン化成のカタログには「点検・清掃のしやすさ」をうたった製品ラインナップも掲載されており、蓋の着脱が工具不要のワンタッチ式タイプも存在します。維持管理コストの削減を狙うなら、このタイプの製品をカタログから探してみてください。


アロン化成 製品情報ページ(公式)|桝・排水設備製品のカタログ確認はこちら


上記リンクでは、アロン化成の最新カタログPDFのダウンロードや製品型番の確認ができます。医療施設向けの選定に迷った際の一次情報として活用してください。


アロン カタログ桝の独自視点:医療廃棄物フロー設計での活用可能性

一般的な建設・設備の文脈でしか語られないアロンの桝ですが、医療廃棄物の「フロー設計」の観点から見直すと、新たな活用可能性があります。


医療施設では感染性廃棄物を含む廃液が発生し、専用の排水ルートを設計する必要がある場合があります。このとき「どの系統の排水がどこを流れているか」を明確にするために、系統ごとに桝を配置し、点検口として機能させる設計が有効です。


アロンのカタログには、異径・異方向の配管を接続できる「合流桝」や「90°曲がり桝」も掲載されています。複数の排水系統を一か所で管理・点検できるように設計することで、万が一の汚染漏洩時に隔離対応が迅速に行えます。


  • 感染性廃液系統:専用の合流桝を設け、他系統と混合しない設計が推奨
  • 薬品廃液系統:耐薬品性の高い材質の桝を選定し、独立したルートを確保
  • 一般雑排水系統:標準的な塩ビ桝で対応可能


この設計思想は「HCWH(Health Care Without Harm)」が提唱する医療施設の環境配慮型廃棄物管理にも通じます。系統分離を桝の配置で実現するというアプローチは、カタログの活用幅を大きく広げます。


桝1個の単価は製品・サイズによりますが、アロン化成の標準的な塩ビ桝(呼び径200mm、有効深300mm)は定価ベースで3,000〜8,000円程度の範囲が多いです。系統分離のための追加コストとしては現実的な水準です。


厚生労働省:医療施設の構造設備・管理に関する基準|医療法に基づく排水管理の根拠確認に


上記は医療施設の設備管理に関わる法令の根拠確認に活用できます。桝の設置・管理が法的にどのような位置づけにあるかを把握する際に参照してください。






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