あなたの残業、間接費で年間100万円損してます

直接費用とは、診療行為ごとに紐づくコストを指します。例えば手術1件あたりの医師・看護師の人件費や、使用する医療材料費(1件あたり約2万円〜10万円など)が該当します。患者単位で追跡可能です。つまり可視化しやすい費用です。
たとえば外来診療では、診察時間15分に対して医師人件費が約3,000円前後と試算されるケースがあります。これに検査キットや薬剤費が加わります。これらは診療報酬と比較しやすいです。利益計算の基礎です。
直接費用を正確に把握することで、赤字診療の特定が可能になります。逆に曖昧なままだと、利益が出ているように見えても実は赤字というケースもあります。ここが重要です。
直接費用と間接費用の違いは「患者単位で追えるか」です。これが判断基準です。直接費用は個別に紐づき、間接費用は部門全体にかかります。ここを混同しがちです。
例えば電子カルテシステムの年間費用が500万円かかっている場合、これは特定患者に紐づけできません。間接費用になります。一方で注射器1本100円は患者ごとです。これは直接費用です。
現場では「使ったものは全部直接費用」と誤解されがちですが、それは違います。共通利用の設備やスタッフ教育費は間接費です。つまり配賦が必要です。
間接費用は配賦しないと意味がありません。ここが落とし穴です。例えば年間1,200万円の管理費を、診療件数1万件で割ると1件あたり1,200円になります。これが実質コストです。見えない負担です。
配賦方法にはいくつかあります。
・診療件数ベース
・稼働時間ベース
・売上比率ベース
どれを選ぶかで利益が変わります。重要な判断です。
例えば手術室は稼働時間で配賦しないと不公平になります。短時間処置と長時間手術では負担が違います。ここは注意すべきです。
医療現場では「人件費は全部直接費用」と考えがちです。しかし管理職の人件費は間接費です。ここは見落としやすいです。
例えば看護師のうち、病棟業務に直接関わる人は直接費用ですが、教育担当や管理職は間接費になります。この違いで年間数百万円のズレが出ます。痛いですね。
さらに残業代も要注意です。診療に紐づかない会議や事務作業の残業は間接費です。つまり無駄コストになりやすいです。
コストの見える化にはDXが有効です。例えば原価管理システムを導入すると、患者ごとの直接費用を自動集計できます。これは使えそうです。
一方で間接費の配賦にはBIツールが役立ちます。部門別コストをリアルタイムで分析できます。つまり意思決定が速くなります。
間接費の肥大化リスクを抑えるには「無駄な業務の削減→効率化→ツール導入」の順が基本です。この順番が重要です。
例えば紙カルテ運用は、年間数十万円〜100万円以上の間接コスト増につながることがあります。ここを削減するだけでも利益改善につながります。結論は効率化です。