カロナール500の最も重要な副作用は肝障害です。製薬会社の警告では、1日総量1500mgを超える高用量で長期投与する場合、定期的な肝機能検査の実施が必要とされています。
重篤な肝障害の初期症状として以下が挙げられます。
特にアセトアミノフェンを含む他の薬剤との併用により、過量投与による重篤な肝障害発現のリスクが高まるため、併用回避が必須です。
医療従事者にとって重要なのは、患者が市販薬を含めてアセトアミノフェン含有薬を重複服用していないか確認することです。意外に知られていないのは、感冒薬や鎮痛剤の多くにアセトアミノフェンが含まれている点です。
血液関連の副作用として、チアノーゼ、血小板減少、血小板機能低下による出血時間延長が報告されています。これらの症状は頻度不明ながら重要な副作用です。
血小板機能低下の臨床症状。
特に抗凝固薬(ワルファリンなど)との併用時は出血傾向が増強するため注意が必要です。外科的処置前の患者では、カロナール500の服用歴確認と適切な休薬期間の設定が重要になります。
意外な事実として、カロナール500は他の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と比較して血小板への影響は軽微とされますが、完全に無害ではないことが臨床試験で示されています。
消化器系副作用として、悪心・嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢が報告されています。添付文書によると、アセトアミノフェンの高用量投与により副作用として腹痛・下痢が見られ、上気道炎等に伴う消化器症状との鑑別が困難な場合があります。
消化器副作用の特徴。
臨床的に重要なのは、感冒症状で受診した患者の消化器症状が、疾患由来か薬剤性かの鑑別です。カロナール500による消化器症状は用量依存性があり、減量により軽減することが多いのが特徴です。
胃腸の弱い患者では食後服用を推奨し、必要に応じて制酸剤やプロトンポンプ阻害薬の併用も検討されます。
カロナール500では、軽症から重篤まで様々な皮膚・アレルギー反応が報告されています。軽症では発疹やかゆみ程度ですが、重篤例として以下が挙げられます:
重篤皮膚症状。
薬剤性過敏症症候群では、初期の発疹・発熱から肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加などへ進行し、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)再活性化を伴うことが多いとされています。
注目すべきは、投与中止後も症状が再燃・遷延化する可能性がある点です。この病態は一般的にDRESS症候群として知られ、カロナールでも発症報告があります。
早期発見のポイントは、服用開始から2-8週間以内の発熱を伴う全身性発疹の出現です。
高齢者・小児・妊婦における副作用リスク管理は、カロナール500の安全使用で重要な側面です。
高齢者での特殊事項。
小児では体重あたりの用量調整が重要で、15mg/kg/回、60mg/kg/日を超えないよう注意が必要です。解熱時の急激な発汗による脱水にも配慮が求められます。
妊婦では比較的安全とされますが、妊娠後期の長期使用は胎児の動脈管早期閉鎖リスクがあるため注意が必要です。
腎機能障害患者では間質性腎炎、急性腎障害のリスクがあり、定期的な腎機能検査と適切な減量が推奨されます。
意外に見落とされがちなのは、消耗性疾患患者での体温調節異常リスクです。がん患者や重篤感染症患者では、カロナール500による過度の解熱が病状把握を困難にする場合があります。