ivh cv違いと中心静脈カテーテル適応

ivh cv違いを軸に、中心静脈カテーテルの適応や管理、合併症を整理し、現場で言葉と手技の混線を減らすための要点をまとめます。あなたの施設の「呼び方」と「実際の運用」は一致していますか?

ivh cv違い

ivh cv違い:要点
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IVHは「栄養法」

IVHはintravenous hyperalimentation(中心静脈栄養法)で、カテーテル名ではない点が混乱の根っこです。

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CVは「中心静脈」

CVカテーテル(CVC)は中心静脈に先端を留置して投与・採血・CVP測定などに使う“道具”です。

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安全は管理で決まる

挿入時の合併症と留置中のCRBSIを意識し、必要最小ルーメン・早期抜去・手指衛生などの原則を徹底します。

ivh cv違い:中心静脈カテーテルと呼称


医療現場で「IVH入ってる?」という会話が成立してしまう理由は、IVH(中心静脈栄養法)という“治療法”の名称が、いつの間にか“カテーテル”そのものの呼び名として使われてきた歴史にあります。
ただし用語としては、IVHはintravenous hyperalimentationの略であり、catheterの意味は含まれないため、「カテーテル自体をIVHと呼ぶのは誤った使用法」と明記されています。
一方で中心静脈カテーテルはcentral venous catheterで、CVCと表現すべきであり、現場では略して「CV」や「CVカテ」と呼ばれます。
この「治療法(IVH)」と「器具(CVカテーテル/CVC)」が混線すると、オーダー・看護記録・申し送りで誤解が起きやすくなります。


特に他科・他職種連携(栄養サポート、薬剤、在宅移行など)では、単語の省略が安全を下げることがあるため、記録では「TPN実施」「CVC留置」「PICC留置」「CVポート留置」など対象を明確にするのが無難です。


参考)https://www.mdpi.com/2077-0383/12/14/4732/pdf?version=1689649986

意外と見落とされがちですが、「言葉の曖昧さ」はインシデントの温床になり、後から振り返ったときに“何を留置して、何を投与していたか”が追えなくなるリスクがあります。


ivh cv違い:適応と目的(高カロリー輸液)

CVカテーテル(CVC)は、高カロリー輸液や薬剤注入、採血、静脈圧測定などのために、内頸静脈・鎖骨下静脈・大腿静脈などから挿入し、先端を中心静脈(上大静脈または下大静脈)に留置するカテーテルです。
つまり「CV」は“中心静脈へアクセスするルート”であり、IVH/TPN(中心静脈栄養)を行うための代表的な手段の一つ、という関係になります。
CVカテーテル挿入の主な適応として、経口摂取や経腸栄養ができず経静脈栄養が必要な場合、末梢静脈が確保できない場合、中心静脈圧測定が必要な場合、昇圧薬など中心静脈からの投与が必要な場合が挙げられています。
中心静脈に先端があることで、循環血流量の多い部位で薬液が希釈されやすく、高カロリー輸液や刺激性薬剤でも血管痛や静脈炎などのリスクが少なく、安定投与しやすいのがメリットです。

一方で、挿入時の機械的合併症(動脈誤穿刺、迷入など)や、留置中のカテーテル関連血流感染症(CRBSI)などのリスクがデメリットとして示されています。

したがって「IVHをやる=CVを入れる」は現場ではセットに見えますが、実際には患者背景・期間・投与内容によりCVカテーテル以外(PICCやCVポート等)も選択肢に入る、という整理が安全です。

ivh cv違い:挿入部位と合併症

CVカテーテルの主な挿入部位は、内頸静脈・鎖骨下静脈・大腿静脈で、内頸静脈/鎖骨下静脈からなら先端を上大静脈へ、大腿静脈からなら下大静脈へ留置します。
そして部位選択は“入れやすさ”だけでなく感染リスクにも直結し、成人の中心静脈アクセスでは大腿静脈を避ける推奨があることが紹介されています。
これは、複数研究で大腿静脈が内頸静脈・鎖骨下静脈より血流感染の割合が高いと報告されていることを背景にしたものです。
また、合併症は「挿入時」と「留置中」で性格が違う点が重要です。

挿入時は動脈誤穿刺や迷入などの機械的合併症が課題で、エコー(超音波)ガイド使用が合併症リスク軽減に有用とされています。

留置中はCRBSIを含む感染、閉塞、自己抜去、固定不良などが問題になり、観察と清潔操作が日々の質を決めます。

現場の“意外な落とし穴”として、合併症の兆候が「発熱」だけでなく、刺入部の違和感・軽い疼痛、ドレッシングの浮き、ルーメンの戻り不良といった小さな変化として先に出るケースがあります。

そのため、忙しいシフトでも観察項目を固定化して「いつもと違う」を拾える運用(チェックの定型化)が、結果的にトラブルを減らします。

ivh cv違い:管理(ルーメン・フラッシュ)

CVカテーテルはルーメン数(シングル、ダブル、トリプル、クワッド等)で種類が分かれ、各ルーメンは独立しているため、同時投与してもカテーテル内で混ざらない構造です。
一方で、ルーメンごとに出口位置や内腔の広さが異なり、メインルーメン(DISTAL)が最も広く先端から薬液が出て、サブルーメン(MIDDLE/PROXIMAL)は先端から少し離れた側孔から出る仕様があると説明されています。
そのため高カロリー輸液や粘度の高い薬剤、脂肪乳剤等はメインルーメンからの投与が一般的とされ、投与前後の十分なフラッシュが重要になります。
感染の観点では「必要なポート数、またはルーメン数のCVカテーテルを使用する」ことが推奨されている、と紹介されています。

ここは実務で差が出るポイントで、「便利だから多ルーメン」を続けると、使用頻度が低いルーメンの管理が甘くなり、結果的に感染・閉塞の温床になり得ます。

逆に、必要最小ルーメンに寄せ、使わないルーメンを作らない設計は、管理の手間もエラーも減らす方向に働きます。

日々の管理としては、ドレッシングの剥がれ、挿入部位の発赤・熱感・疼痛・排膿、抜け(挿入長マーク)を観察項目として挙げています。

ライン操作前の手指衛生、接続時のハブを70%アルコール綿でしっかり消毒することも明記されており、ここが守れるかどうかがCRBSI予防の基礎になります。

また採血は可能だが、カテーテル内の輸液が検査データへ影響しうるため、可能なら末梢採血が推奨され、血液を通した場合は十分なパルシングフラッシュが必要とされています。

ivh cv違い:独自視点(申し送り用語)

「ivh cv違い」を理解しても、事故が減らない現場がありますが、その原因は“知識不足”よりも「申し送りでの省略語運用」にあります。
たとえば「IVH更新」「IVHトラブル」「CV詰まり」などの短縮表現は便利ですが、治療法(TPN/IVH)とデバイス(CVC/PICC/ポート)と現象(閉塞/感染/迷入/屈曲)が混ざりやすく、受け手が補完してしまいます。
補完が当たれば問題化しませんが、当たらないと「交換すべきは輸液ラインなのか、ドレッシングなのか、カテーテルそのものなのか」といった初動が遅れ、患者安全に跳ね返ります。
そこで、上位者に刺さりやすい“運用の提案”として、申し送りのテンプレ化が有効です。

次のように「治療」「デバイス」「刺入部位」「ルーメン」「投与」「問題」の順で言い切ると、曖昧さが減ります。

  • 治療:TPN(IVH)実施中/終了予定。
  • デバイス:CVC(CVカテ)/PICC/CVポート。​
  • 刺入部位:内頸静脈/鎖骨下静脈/大腿静脈、先端位置(上大静脈/下大静脈)。​
  • ルーメン:シングル/ダブル/トリプル等、使用ルーメン。​
  • 投与:高カロリー輸液、刺激性薬剤、昇圧薬など。​
  • 問題:発赤・疼痛・排膿、抜け疑い、戻り不良、発熱など。​

「言葉を正す」ことは堅苦しく見えますが、実際には新人指導の負担を減らし、夜勤帯の意思決定を速くする“現場の省力化”になります。

参考:IVHはカテーテル名ではない、CVC/CVの呼称整理(用語混乱の是正)
[1] 中心静脈カテーテルの呼称[central venou…
参考:CVCの適応、挿入部位、ルーメン構造、管理(観察・消毒・フラッシュ)
中心静脈カテーテル(CVカテーテル・CVC)とは?カテーテル…




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