褥瘡予防 クッション 当て方 体位 変換 ずれ 圧分散 方法

褥瘡予防におけるクッションの当て方は本当に正しいですか?体位変換や圧分散の基本から、見落とされがちなリスクまで解説しますが、あなたの方法は安全と言えますか?

褥瘡予防 クッション 当て方 体位変換 圧分散

あなたが毎回同じ当て方だと褥瘡発生率が2倍です

褥瘡予防クッションの要点
🛏️
当て方の基本

骨突出部の圧を分散し、接触面積を広げる配置が重要

⚠️
よくある誤り

仙骨直下に直接クッションを当てると逆に圧が集中

実践ポイント

30度側臥位+隙間埋めでずれと剪断力を最小化


褥瘡予防 クッション 当て方 基本 原則 圧分散

褥瘡予防のクッション使用は「どこに当てるか」より「どこに当てないか」が重要です。特に仙骨や踵などの骨突出部に直接クッションを当てると、逆に局所圧が集中しやすくなります。例えば直径10cm程度の円形クッションを仙骨直下に置くと、接触面積が狭まり圧が1.5〜2倍になるケースも報告されています。
つまり圧分散です。


基本は「浮かせる」ことです。骨突出部の周囲を支えて、圧を逃がす配置が原則になります。ドーナツ型クッションの使用が推奨されない理由も同じで、中心部に圧が集中するためです。
結論は浮かせるです。


また、体圧分散マットレスを使用している場合でも、局所のポジショニングは別問題です。マットレスだけでは剪断力までは防げません。
ここが盲点です。


褥瘡予防 クッション 当て方 体位変換 30度 側臥位

褥瘡予防では「2時間ごとの体位変換」が常識ですが、実は30度側臥位を適切に取る方が重要です。完全側臥位(90度)は一見良さそうですが、大転子に強い圧が集中しやすくなります。30度側臥位にすることで、圧が背部全体に分散されるため安全です。
これが基本です。


クッションの当て方としては、背中側に厚み10〜15cm程度のクッションを入れ、体幹を安定させます。さらに膝間にクッションを入れることで、骨同士の接触を防ぎます。
つまり分散配置です。


現場では時間短縮のために浅い角度で済ませるケースもありますが、角度が15度以下になると効果は大幅に低下します。
厳しいところですね。


褥瘡予防 クッション 当て方 ずれ 剪断力 対策

褥瘡の発生要因は「圧」だけではありません。「ずれ」と「剪断力」が大きく関与します。例えば背上げ30度の状態でクッションを適切に当てていないと、体が約2〜3cmずり落ちることがあります。このわずかな移動でも皮膚内部では強い損傷が起きます。
意外ですね。


クッションは「滑り止め」としても機能させる必要があります。骨盤後方にクッションを入れて、前方滑りを防ぐ配置が有効です。
これが条件です。


また、摩擦低減シートやスライディングシートを併用すると、介助時の剪断力を大幅に減らせます。介助者の負担軽減にもつながります。
これは使えそうです。


褥瘡予防 クッション 当て方 部位別 踵 仙骨

部位別の対策は非常に重要です。踵は接触面積が小さく、体重の約10%が集中するためリスクが高い部位です。踵部はクッションで直接支えるのではなく、下腿全体を持ち上げて「浮かせる」ことが推奨されます。
踵は浮かせるです。


仙骨部については、背部全体で圧を受けるようにクッション配置を調整します。特にBMIが低い患者では、わずかな圧でも褥瘡化しやすいため注意が必要です。
ここは重要です。


エアクッションやゲルクッションなどの製品も有効ですが、「置けば安心」ではありません。適切な位置と角度が伴って初めて効果を発揮します。
それだけでは不十分です。


褥瘡予防 クッション 当て方 NG例 医療現場あるある

医療現場でよく見られるNG例として、「とりあえず隙間に詰める」使い方があります。一見安定しているように見えますが、実際には圧が一点に集中しているケースが多いです。
これは危険です。


また、同じクッション配置を長時間維持することも問題です。人の体は時間とともに沈み込みが変化するため、2時間以内でも圧分布が変わります。
固定はNGです。


このリスクへの対策としては、「体圧分布測定」が有効です。最近では簡易センサーでも可視化でき、どこに圧が集中しているか一目で確認できます。目的は配置の最適化です。ツールとしては体圧測定マットの導入を検討し、まず1回測定するだけで十分な気づきが得られます。
確認だけでOKです。


参考:褥瘡予防の基本と体位変換の考え方(日本褥瘡学会の指針解説)
https://www.jspu.org/