あなたが白衣の下に着る薄手インナー、紫外線を8割通してます
UVカット衣類の効果は、素材によって大きく異なります。特に医療従事者が日常的に着用するインナーやスクラブの下の衣類は盲点です。ポリエステルは紫外線吸収性が高く、同じ厚みなら綿よりもUV遮断率が10〜20%高いとされています。
つまり素材が重要です。
例えばUPF値で比較すると、綿TシャツはUPF5〜10程度、ポリエステルはUPF15以上になるケースが一般的です。UPF15は紫外線の約93%を遮断する性能ですが、UPF5では80%しか防げません。これは臨床現場での長時間曝露を考えると無視できない差です。
結論は素材選びです。
長時間の外来対応や訪問診療など、屋外曝露リスクがある場面では、ポリエステル混紡のインナーを1枚確認するだけで皮膚ダメージの蓄積を減らせます。
色によるUVカット効果の差は非常に大きいです。白衣の下に白インナーを着るケースは多いですが、実は紫外線透過率が高い組み合わせです。白は光を反射する一方で、紫外線の一部を通します。
意外ですね。
黒や濃色は紫外線を吸収するため、同じ素材でもUPF値が2倍近くになることがあります。例えば白TシャツUPF7に対し、黒TシャツはUPF15以上になることがあります。
つまり色も重要です。
屋外移動や通勤時の紫外線対策としては、濃色インナーを選ぶだけで追加コストなく防御力を高められます。これは実践しやすい対策です。
UVカット衣類は永久に効果が続くわけではありません。多くの製品は繊維にUV吸収剤を練り込むか、後加工していますが、洗濯により徐々に低下します。
ここが盲点です。
研究では、約50回の洗濯でUVカット率が20〜30%低下するケースが報告されています。週2回洗う場合、半年ほどで性能が大きく変わる計算です。
〇〇には期限があります。
頻回洗濯が前提の医療現場では、UVカット衣類の「寿命管理」が必要です。紫外線曝露リスクが高い業務がある場合、半年ごとの見直しを1回メモするだけで効果低下を回避できます。
濡れた衣類はUVカット性能が低下します。特に汗をかいた状態では繊維間の隙間が広がり、紫外線透過率が上昇します。
どういうことでしょうか?
乾燥時UPF20の衣類でも、濡れるとUPF10程度まで低下するケースがあります。つまり防御率が95%→90%に落ちるイメージです。数値としては小さく見えますが、長時間曝露では累積ダメージが増えます。
つまり濡れはリスクです。
夏場の訪問診療や外回りでは、速乾素材のインナーを選ぶことでこのリスクを抑えられます。これは現場で効きます。
医療従事者は屋外に長時間いないため安全と思われがちですが、通勤・移動・窓越し曝露が積み重なります。紫外線A波(UVA)はガラスを透過するため、日中の院内でも影響があります。
ここが重要です。
例えば1日30分の曝露でも、年間では約180時間に相当します。これは屋外レジャー数十回分に匹敵する累積量です。皮膚老化や色素沈着リスクに直結します。
結論は積み重ねです。
窓際業務や日中移動が多い場合、UVカット衣類+日焼け止めを併用することで防御率を二重化できます。リスク低減の基本戦略です。
参考:紫外線の基礎とUVAの透過性について(環境省の解説)
https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv.html