ザイザル(レボセチリジン塩酸塩)の副作用は、第2世代抗ヒスタミン薬として比較的軽微とされていますが、医療従事者として詳細な副作用プロファイルの理解が重要です。
主要な副作用(0.1~5%未満)
その他の副作用(0.1%未満)
セチリジン塩酸塩の市販後調査では、5,759例中207例(3.6%)に副作用が認められ、主な症状は眠気149件(2.6%)でした。小児では602例中25例(4.2%)に副作用が認められ、主にALT上昇と眠気が報告されています。
ザイザルによる眠気の発現は、血液脳関門を通過したレボセチリジンが脳内H1受容体に結合することで生じます。第2世代抗ヒスタミン薬であるザイザルは、第1世代と比較して脳内移行性が低く設計されていますが、完全に眠気を回避することはできません。
眠気の特徴と対策
「鈍脳」状態として知られる集中力・判断能力・作業効率の低下も重要な副作用です。これにより日常生活への影響が大きくなる可能性があり、患者指導において重要なポイントとなります。
アルコールとの併用により眠気が増強されるため、服用期間中の飲酒は避けるよう指導が必要です。
肝機能障害は重要な副作用の一つで、頻度は0.6%とされています。AST、ALT、γ-GTP、LDH、Al-P上昇等の肝機能障害が報告されており、初期症状として全身倦怠感、食欲不振、発熱、嘔気が現れます。
肝機能モニタリング
腎機能低下患者では用量調整が必要であり、腎機能が極端に低下している患者では禁忌となります。高齢者においても通常より少ない用量での処方が検討されます。
頻度は不明ですが、重篤な副作用として以下が報告されています:
ショック・アナフィラキシー
けいれん
血小板減少
その他、頻度不明の副作用として不眠、振戦、抑うつ、激越、攻撃性、幻覚、自殺念慮なども報告されており、特に精神科既往のある患者では慎重な観察が必要です。
妊娠・授乳婦
妊娠中や授乳中の女性では、ザイザルの服用を中止することがあります。安全性データが限られているため、リスクベネフィットを慎重に評価する必要があります。
小児患者
生後6ヵ月以上2歳未満のアレルギー性鼻炎患者を対象とした臨床試験60例では副作用は認められませんでした。しかし、小児では体重に応じた用量調整が重要です。
高齢者
高齢者では腎機能低下により薬物の排泄が遅延する可能性があり、通常より少ない用量での処方が推奨されます。また、転倒リスクの増加にも注意が必要です。
相互作用の注意
ザイザルと併用禁忌の薬剤はありませんが、以下の薬剤との併用時は副作用が増強される可能性があります。
患者指導のポイント
医療従事者として、これらの副作用情報を十分理解し、適切な患者指導と継続的なモニタリングを行うことが、安全で効果的なザイザル療法の実現につながります。