フランドルテープ貼る場所と胸部上腹部背部

フランドルテープ貼る場所を胸部・上腹部・背部で迷ったときに、貼付の根拠や貼り替えの考え方、皮膚トラブル回避のコツまで医療者向けに整理します。現場での説明がもっとスムーズになりませんか?

フランドルテープ貼る場所

フランドルテープ貼る場所:迷いを減らす要点
📍
基本の貼付部位

胸部・上腹部・背部のいずれかに貼付し、貼り替え時は同じ場所を避けて部位を変えます。

⏱️
貼り替え間隔

通常は24時間または48時間ごとに貼り替え(指示が優先)。貼付部位で血中濃度に有意差がない報告もあり、皮膚状態を重視します。

🧴
皮膚トラブル回避

発赤・そう痒・かぶれは「同一部位への反復貼付」で起きやすい。部位ローテーションと貼付手技の丁寧さが効きます。

フランドルテープ貼る場所:胸部・上腹部・背部の根拠

フランドルテープの貼付部位は、胸部・上腹部・背部のいずれかが基本です。これらは「心臓に近いから」というより、経皮吸収(表皮や付属器官などを通り毛細血管へ吸収)で全身循環に乗って作用する製剤であり、一定の吸収が見込みやすい部位として整理されていると理解すると説明がブレにくくなります。実際、医療関係者向け情報では「胸部、上腹部又は背部のどちらかに貼ってください」と明記されています。
加えて、貼付部位によって効果が極端に変わるのでは、という患者の不安は現場で頻出です。フランドルテープでは、入院患者の胸部・腹部・背部に貼付して血中濃度を比較し、いずれの貼付部位でも有意差が認められなかった旨の記載があり、「貼る場所に迷う=効果が出ない」ではないことを説明できます。患者指導では「皮膚状態が良い部位」「毎回同じ場所を避ける」を優先し、胸部・上腹部・背部の範囲で安全に回していく方針が実務的です。


参考)https://www.semanticscholar.org/paper/b8b32c60640bc24bf644a5d6e0fd8bdbb6c63b8e

ただし例外はあります。たとえば創傷、湿疹、強い発赤など皮膚バリアが破綻した部位は、刺激性接触皮膚炎のリスクが上がりやすく、貼付部位の選定として避けるのが基本になります(皮膚の観察ができない・自己管理が難しいケースほど、貼付部位の候補を絞った方が安全です)。このあたりは、患者の生活動作(寝返りが多い、前屈が多い、発汗が多い)も含め、胸部・上腹部・背部のうち「剥がれにくい」「擦れにくい」面で調整するとトラブルが減ります。

フランドルテープ貼る場所:貼り替えと貼り直しの手技ポイント

貼り替えは「24時間または48時間ごと」が基本で、年齢・症状で調整されます。説明時は、貼り替えのタイミングと、貼付部位を変える(ローテーションする)ことをセットで伝えると、皮膚トラブルと貼り忘れの両方を減らしやすいです。医療関係者向け情報でも、貼付後24時間または48時間ごとに貼りかえる、と示されています。
貼り方のコツとして、ライナー(膏面被覆材)を「片方ずつ」剥がして貼る手技が推奨されています。両側を一気に剥がすとテープ本体がクシャクシャになりやすく、シワは剥がれ・浮き・局所刺激の誘因になり得るため、患者には具体的に「半分だけ剥がして貼り、残りをずらして剥がして押さえる」と動作で教えるのが有効です。

意外と重要なのが「貼り直し」の扱いです。汗で濡れた、衣類でめくれた、貼った位置がずれたなど、現場では貼付剤あるあるの相談が来ます。フランドルテープは、いったん剥がして汗を拭き、シワを伸ばしてから、部位を変えて貼り直す方法が明記されており、さらに製剤特性として貼り直しが可能であること(再貼付でも粘着性が保たれ、血中濃度も安定した推移が示された)という情報があるため、指導の説得力になります。

フランドルテープ貼る場所:皮膚刺激・かぶれを減らす観察と対応

貼付剤の副作用で多い相談は「かゆい」「赤い」「かぶれた」です。フランドルテープの情報でも、同じ場所に貼り続けるとかゆみ・発赤・かぶれが生じることがあるため、貼り替え時に場所を変えるよう明確に注意喚起されています。患者の自己判断で「赤いけど同じ場所が楽だから」と固定化しがちなので、ローテーションを“治療の一部”として位置づけて説明すると遵守率が上がります。
観察では、一次刺激性(刺激症状、発赤、そう痒等)と、アレルギー性接触皮膚炎の可能性を分けて考えるのが実務的です。資料では、一次刺激性は同一部位への繰り返し貼付等で表皮細胞が障害され炎症反応が起こると考えられること、対処として貼付部位の変更や副腎皮質ステロイド軟膏、剤形変更などが示されています。皮疹が拡大する・水疱化する・貼付部位外にも症状が及ぶ場合はアレルギー性も疑い、自己判断で継続しないよう受診・相談導線を作っておくと安全です。

また、貼付部位の皮膚コンディションは、患者背景で大きく変わります。高齢者やステロイド外用歴が長い方、透析患者などは皮膚が脆弱で、剥離刺激だけで表皮障害が起きることがあります。フランドルテープは皮膚刺激軽減の工夫(角質保護システム)についての説明があり、「それでもトラブルはゼロにはならない」前提で、貼付部位の観察(赤みの境界、掻破痕、浸軟の有無)をルーチン化するのが現場向きです。


参考)経皮吸収型製剤使用マニュアル 6.皮膚刺激軽減への取り組み


フランドルテープ貼る場所:入浴・発汗・AEDでの注意点

入浴は、患者が不安を感じやすい場面です。フランドルテープは貼ったまま入浴しても製剤的には安定とされる一方、42℃の湯に5分入浴で血漿中濃度が一過性に上昇した試験が示されており、入浴後2時間で入浴前の値に戻った、と記載されています。臨床的には「一時的なふらつき等に注意」という具体的な生活指導につなげられるので、夜間入浴・独居・転倒リスクが高い患者では特に共有しておくと安全です。
発汗で剥がれやすいケースでは、「いったん剥がして拭き取り、シワを伸ばし、部位を変えて貼り直す」が基本になります。ここで“同じ場所に貼り直す”と、汗で浸軟した部位に再貼付する形になり、刺激や剥離不良の原因になりやすいので、部位変更までセットで伝えるのがポイントです。患者には「汗=貼り直しOKの合図」と単純化して伝えると行動に落ちやすいです。

もう一つ、検索上位では触れられにくいが現場で重要なのがAEDです。医療関係者向け情報では、除細動やAED使用時には電極パッド装着部位にある貼付物を除去すること、さらにフランドルテープはAEDの妨げにならないよう貼付部位を考慮する指導が望ましい、と記載されています。救急対応が起こり得る患者(虚血性心疾患)ほど、家族指導の一言が将来の安全性に直結します。

参考:貼付部位(胸部・上腹部・背部)、貼り直し、入浴時の注意、AED時の注意がまとまっています。


https://med.toaeiyo.co.jp/products/frandoltape/faq-ftp.html
参考:用法用量(24時間/48時間ごとの貼り替え、胸部・上腹部・背部への貼付)が簡潔に確認できます。


https://med.toaeiyo.co.jp/contents/ftp-howto/ftp-c03.html