JPALSの「研修会」形式では、会の目的、プログラム、演題、演者名などの概要を「研修内容」欄に入れるのが推奨されています。
ここを薄くすると「結局どの学習をしたのか」が読めず、あとから自分で振り返る用途(ポートフォリオの本来の使い方)にも耐えません。
ただし、概要を“丁寧に”書くことと、資料の文章を“そのまま”貼ることは別です。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/845ec7404ee94856082711c3ae7346f0ce22a7da
上位例のPDFでも、概要は箇条書きで圧縮しつつ、最後は「自分がどう考えたか」を文章で置いており、ここが評価されやすい形です。
医療従事者(特に薬剤師)向けに実務で効く書き方の型を、以下のように決めておくと速いです。
意外と見落とされるのが「研修会コードがある場合は自動出力できる」という運用です。
コードを使える研修なら、場所や主催者の転記ミスが減り、差し戻しリスクを現実的に下げられます。
自己学習(e-ラーニング等)の場合、要旨や参照した資料名、書籍名などは「学習内容」欄に入力する、という整理が示されています。
さらに重要なのは、参照資料の明記を強く求めている点で、提供元やコンテンツ名等を「必ず明記」とされています。
この背景には、コピペ中心で構成されていると発覚した場合に「提出本数のカウント1本と認めない」と明記されている事情があります。
つまり、自己学習は「何を読んだか/見たか」を証跡として残しつつ、本文は“読んだ内容の転載”ではなく“自分の理解の再構成”に寄せる必要があります。
医療現場でありがちな自己学習テーマ(例:ガイドライン改訂、薬剤の安全性情報、症例検討の補助資料読み込み)ほど、つい引用が長くなりがちです。
そこで、学習内容は「引用ゼロでも伝わる構造」にして、必要な固有名詞だけを残すと通りが良いです。
おすすめの文章構造(テンプレ)を、医療従事者向けに“実務仕様”で置いておきます。
自己学習の“地味だけど強い”書き方として、学習後2時間以内に短く復習する、という提案がマニュアル内にあります。
忙しい現場でも、帰宅前の2分メモ→帰宅後に清書、のように工程を割ると、実践記録の質が安定します。
実践記録では「実践活用ができそうな例、できた例があれば、活用の場面を予想して記入してみましょう」と明確に書かれています。
さらに、研修会後しばらくたって実際に学習の効果があった場合は、その実践記録を編集して追加記録を行う、という運用が提示されています。
ここは“書けたら加点”ではなく、ポートフォリオを「業務改善のログ」に変える中核です。
参考)JPALS 薬剤師向け
特に医療安全・服薬指導・チーム医療は「学んだ=変えた」が一致しないことが多いので、後日追記の設計があると継続しやすいです。
「できそうな例」を書くコツは、患者像を“1人”に固定して具体化することです。
そして「できた例」は、成功だけでなく“判断が変わった瞬間”を書くと強くなります。
この運用の良いところは、最初の記録が荒くても、後で編集して育てられる点です。
マニュアルでも「メモ書きのままでどんどん入力していい」「そのうち詳しく書きたくなってくる」と背中を押しています。
検索上位の多くは「書き方」や「入力手順」に寄りますが、実務で継続する鍵は“個人技”ではなく“運用設計”です。
実践記録マニュアルには、同僚や支部の友などでJPALSを作る、という提案があり、知恵と秘訣が行き交い「大辞典」になる、と表現されています。
これを医療現場向けに現実的に落とすなら、個人情報に触れない範囲で「実践記録の書き出し例」だけを共有します。
また、PS登録(STEP2)は、領域・学習・CLレベル・キーワード等で絞り込めることが示されています。
ここを「毎回同じPSに寄る」状態にしてしまうと学習の偏りが可視化されないので、月1回だけでもキーワード検索で別領域を探す癖を入れると、伸びが早いです。
最後に、上司チェックで刺さりやすい“あまり知られていない”観点として、「提出しない場合は(自分用)で保存され、提出したものは提出年月日が表示される」という差が運用上重要です。
つまり、未提出の下書きを“置き場”として活用し、現場で活用できたタイミングで追記→提出、というワークフローにすると、忙しい時期でも提出品質を落としにくくなります。
日本薬剤師会の公式説明(JPALSの目的とPSの位置づけの確認に有用)
JPALS 薬剤師向け
実践記録の記入例PDF(研修会・自己学習・学会参加で「どこに何を書くか」の具体例に有用)
https://www.jpals.jp/pdf/Practicalrecordentry_example_20191003.pdf
JPALS実践記録マニュアル(メモ→入力→PS登録→提出、後日追記の運用のヒントに有用)
http://kmpa.or.jp/pdf/jpals-jissen.pdf