筋電図検査費用と保険点数・算定の注意点

筋電図検査の費用は保険点数で決まりますが、施設基準や算定方法を誤ると患者負担が変わることも。医療従事者が知っておくべき点数体系と請求時の注意点を解説します。意外な落とし穴、ご存知ですか?

筋電図検査費用と保険点数

届出していない施設では点数が2割減算されます。


筋電図検査の基本的な費用体系
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基本点数

筋電図は320点/肢、誘発筋電図は200点/神経、中枢神経磁気刺激は800点が基本

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複数神経加算

誘発筋電図で2神経以上実施時は1神経ごと150点加算、上限は1,050点まで

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施設基準による減算

中枢神経磁気刺激は届出施設以外で実施すると所定点数の80%に減額


筋電図検査の基本点数と種類


筋電図検査は令和6年度診療報酬改定で4つの種類に分類されています。 knowlety(https://knowlety.jp/ika/r6-d239/)


基本となる筋電図は1肢につき320点で算定します。針電極を使用する場合は1筋につき320点です。誘発筋電図は神経伝導速度測定を含み、1神経につき200点となっています。 knowlety(https://knowlety.jp/ika/r6-d239/)


中枢神経磁気刺激による誘発筋電図は一連につき800点です。単線維筋電図は一連につき1,500点と最も高額な検査です。 knowlety(https://knowlety.jp/ika/r6-d239/)


患者負担は1点=10円で計算し、3割負担なら筋電図1肢で約960円になります。 kobe-kishida-clinic(https://kobe-kishida-clinic.com/medical-device/electromyography-emg/)


筋電図検査の複数神経加算の上限

誘発筋電図で2神経以上を検査する場合、複数神経加算が適用されます。 knowlety(https://knowlety.jp/ika/r6-d239/)


1神経を増すごとに150点を所定点数に加算できますが、加算点数は1,050点を超えないという上限があります。つまり、基本の200点に加算できるのは最大1,050点までです。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_3_3_5%2Fd239.html)


5神経を調べた場合の計算例を見てみましょう。初回200点+追加4神経分600点(150点×4)=計800点となり、患者の3割負担では約2,400円です。 kobe-kishida-clinic(https://kobe-kishida-clinic.com/medical-device/electromyography-emg/)


8神経以上を検査しても加算は1,050点で打ち止めとなり、合計1,250点が上限です。これは無制限に加算できないルールですね。 og-wellness(https://og-wellness.jp/assets/static/digitalCatalog/General/GeneralCatalog/pageindices/index496.html)


筋電図検査の施設基準と減算規定

中枢神経磁気刺激による誘発筋電図は施設基準の届出が必要です。 knowlety(https://knowlety.jp/ika/r6-d239/)


届出をしていない保険医療機関で実施した場合、所定点数の100分の80に相当する点数で算定することになります。つまり800点が640点に減額されるということです。 shirobon(https://shirobon.net/medicalfee/latest/ika/r06_ika/r06i_ch2/r06i2_pa3/r06i23_sec3/r06i233_cls5/r06i2335_D239.html)


施設基準には常勤医師の配置や年間検査実績などの要件があります。筋電図・神経伝導検査を年間50例以上実施していることが求められます。 knowlety(https://knowlety.jp/ika/r6-ts5-9_2/)


単線維筋電図も別の施設基準に適合した届出施設でしか算定できません。届出なしで実施すると請求そのものができない点に注意が必要です。 shirobon(https://shirobon.net/medicalfee/latest/ika/r06_ika/r06i_ch2/r06i2_pa3/r06i23_sec3/r06i233_cls5/r06i2335_D239.html)


筋電図検査の針電極と表面電極の算定の違い

針電極を使う筋電図は1筋につき320点で算定します。 knowlety(https://knowlety.jp/ika/r6-d239/)


表面電極と針電極では導出する活動電位の範囲が異なります。針電極は直径0.3~0.5mm程度で局所的な複合活動電位を評価し、表面電極は直径5~10mmでほぼ筋線維全体の活動を評価します。 sakaimed.co(https://www.sakaimed.co.jp/knowledge/surface-electromyogram/basic/basic02/)


針筋電図は神経損傷や筋病変の診断に使われ、筋内のさまざまな部位から異常所見を評価します。針を移動させながら複数箇所を調べるのが一般的です。 sakaimed.co(https://www.sakaimed.co.jp/knowledge/surface-electromyogram/basic/basic02/)


1肢につき算定する通常の筋電図と、1筋につき算定する針電極での筋電図は算定の単位が異なるため、請求時に混同しないよう注意が必要です。 kobe-kishida-clinic(https://kobe-kishida-clinic.com/medical-device/electromyography-emg/)


筋電図検査費用の患者負担額の計算例

実際の患者負担額は検査内容によって大きく変わります。 kobe-kishida-clinic(https://kobe-kishida-clinic.com/medical-device/electromyography-emg/)


筋電図1肢のみの場合、320点=3,200円で3割負担なら960円、1割負担なら320円です。誘発筋電図4神経では7,800円(3割負担で2,340円、1割負担で780円)となります。 tajimi-hospital(https://www.tajimi-hospital.jp/wp-content/uploads/2014/11/f045163694b1cdce0ac196211f45cf3c.pdf)


複数の検査を組み合わせると費用は増えます。例えば筋電図1肢(320点)+誘発筋電図4神経(200点+150点×3=650点)=970点で、3割負担では約2,910円です。


判断料として神経・筋検査判断料も別途算定されるため、実際の窓口負担はこれらの合計になります。検査前に患者へ概算を伝えておくと、後のトラブル回避につながりますね。 mhlw.go(https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken12/dl/index-013.pdf)


令和6年度診療報酬改定 D239 筋電図検査の詳細


診療報酬点数の最新情報と算定要件が確認できます。


厚生労働省 診療報酬点数表


筋電図検査を含む神経・筋検査の公式な点数表と通知が掲載されています。






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