あなたが想像しているより、日本のNP資格者はたった「34人」しかいません。
多くの医療従事者は「日本でも数千人程度はいる」と誤解しています。実際には2024年現在で認定者はわずか34名。うち数名が自治体病院で試験的運用されていますが、正式な全国資格としてはまだ認められていません。意外ですね。制度的な壁が厚く、看護師のスキルが十分でも権限拡大ができない構造です。つまり「いないに等しい」レベルということです。
参考:厚生労働省の公式資料(NP養成課程の現状)
厚生労働省:特定行為研修制度概要
政府は2025年度にNP導入拡充を検討中です。ただ、医師団体からの懸念も強く「法改正による医師法違反リスク」や「診療報酬制度との整合性」が課題になっています。NP制度化によって患者待ち時間が平均30%短縮される試算もありますが、現場ではまだ推進力が足りません。導入に成功すればクリニック運営効率が上がります。結論は「制度化が進めば数万人規模に増える可能性がある」ということです。
日本の地方医療では医師不足が深刻です。たとえば島根県では医師充足率が全国平均の70%以下。NP導入でこのギャップを補う試みが進行しています。もし1名のNPが地域医療を担当すれば、年間600人分の診療負担を軽減できるとも言われます。これは使えそうです。政府が地方病院での導入実証を行っている理由もここにあります。つまり「人員不足の解決手段」として注目されているわけですね。
NPの平均年収は日本では約550万円前後。一方アメリカでは平均年収が約13万ドル(約1,900万円)です。その差に驚かされます。しかも日本では特定行為研修を受けても給与上限が看護師とほぼ同等。これはモチベーション低下につながり、資格取得希望者を減らす大きな要因です。痛いですね。待遇改善がなければ人数増加は現実的ではありません。つまり「制度設計と報酬改定」が課題ということです。
人数増加の鍵は「国家資格化」と「実務権限拡大」。この二つが整えば教育投資をする看護師が増えます。現状は大学の自主認定のみで、全国統一規格が存在しない状態です。特定行為研修など既存制度との連携強化が必要です。結論は「制度の明確化が唯一の解決策」です。日本看護協会や大学院が連携する取り組みが本格化しているので、2027年頃には実用段階に入る可能性もあります。いいことですね。
参考:日本看護協会(NP制度検討部会の報告書)
日本看護協会報告書:NP制度導入検討