quantiferon tb ゴールド プラス判定基準と検査方法

quantiferon tb ゴールド プラスは結核感染診断の血液検査です。CD8陽性T細胞応答検出で感度向上、判定保留なしが特徴ですが、検査精度を左右する意外な落とし穴があります。医療従事者が知っておくべき検査のポイントとは?

quantiferon tb ゴールド プラス検査方法と判定

判定保留ゾーンの検体は陰性判定されやすい


QFT-Plusの3つの重要ポイント
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CD8陽性T細胞応答を検出

CD4陽性T細胞に加えCD8陽性T細胞の応答も測定し、免疫機能低下症例での感度向上を実現

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48時間保存が可能

ヘパリンリチウム採血管1本採血で2~8℃冷蔵保存により最長48時間まで検体保存できる

判定保留なし

陽性・陰性・判定不可の3区分判定で、国際基準と同じ判定方法を採用


quantiferon tb ゴールド プラス検査の原理

QuantiFERON TB ゴールド プラス(QFT-Plus)は、結核菌感染の有無を血液で調べるインターフェロンγ遊離試験(IGRA)です。全血中のリンパ球を結核菌特異抗原(ESAT-6、CFP-10、TB7.7)で刺激し、産生されるインターフェロンγ量をELISA法で測定します。 quantiferon(https://www.quantiferon.com/jp/wp-content/uploads/sites/2/2019/05/2302498_BRO-QFTTB-Gold-PlusFAQ-LabWork_0419_JA.pdf)


この検査はツベルクリン反応検査に代わる方法で、BCGワクチン接種の影響を受けません。つまり偽陽性が少ないということですね。 crc-group.co(https://www.crc-group.co.jp/crc/q_and_a/216.html)


結核菌特異抗原をシミュレートするペプチド抗原に対する細胞性免疫応答を評価することで、活動性結核および潜在性結核の診断補助を行います。 qiagen(https://www.qiagen.com/gb/resources/download.aspx?id=8ad75fb6-2cae-4c0f-998c-f7809afe0640&lang=ja-JP)


quantiferon tb ゴールド プラス判定基準の変更点

QFT-Plusでは判定基準が国際基準と同じになり、「判定保留」区分が廃止されました。判定は陽性・陰性・判定不可の3区分のみです。 jp-m.co(http://www.jp-m.co.jp/pdf_news/201902-3.pdf)


具体的な判定基準は以下の通りです。TB1またはTB2のいずれかが0.35 IU/mL以上で陽性、両方とも0.35 IU/mL未満で陰性となります。陽性コントロール(Mitogen)は0.50 IU/mL以上、陰性コントロール(Nil)は8.00 IU/mL以下が必要です。 kyurin.co(https://www.kyurin.co.jp/info/19-010a_2.pdf)


従来のQFT-3Gでは0.10以上0.35 IU/mL未満は判定保留でしたが、QFT-Plusではこの範囲もすべて陰性と判定されます。 kekkaku.gr(https://www.kekkaku.gr.jp/pub/vol94(2019)/vol94no5p367-371.pdf)


これは基本的に良いことですが、注意点があります。埼玉県の研究では、QFT-3Gで判定保留だった465人のうち59人(12.7%)が再検査のT-SPOT検査で陽性になりました。これらの受検者はQFT-Plusでは初回から陰性と判定される可能性が高く、感染リスクがある人を見落とす危険性があります。 kekkaku.gr(https://www.kekkaku.gr.jp/pub/vol94(2019)/vol94no5p367-371.pdf)


quantiferon tb ゴールド プラス採血方法と検体保存

QFT-Plusの採血方法は2つあります。1つ目は専用のQFTプラスチューブ4本(Nil、TB1、TB2、Mitogen)に直接採血する方法、2つ目はヘパリンリチウム採血管1本(5mL以上)に採血後、4本のQFTプラスチューブに1mLずつ分注する方法です。 jp-m.co(http://www.jp-m.co.jp/pdf_topix/20190215.pdf)


採血時の最重要ポイントは温度管理です。採血管は必ず室温(22±5℃)になってから使用してください。冷蔵保存していた採血管を室温に戻さずに使用すると、誤った結果になることがあります。 city.fukuoka.med.or(https://www.city.fukuoka.med.or.jp/kensa/information/info22/info22008-1.html)


QFTプラスチューブに直接採血した場合、採血後は22±5℃で保存し、16時間以内に37℃のインキュベーターで培養を開始する必要があります。ヘパリンリチウム採血管1本採血の場合は、2~8℃で最長48時間保存可能です。 kyokutoseiyaku.co(https://www.kyokutoseiyaku.co.jp/products/related_docs/package_insert/230395_23000EZX00004000_A_01_03.pdf)


採血後は必ず採血管を上下に5秒間または10回振って混合してください。ただし強く振りすぎると分離剤が剥離し、誤った結果となることがあります。 fmlabo(https://www.fmlabo.com/exams/pdf2024/p103-1.pdf)


quantiferon tb ゴールド プラス感度と特異度

QFT-Plusの診断性能は感度94%、特異度97%です。従来のQFT-3Gと比較して、CD8陽性T細胞の応答を検出することで、免疫機能低下症例での感度向上が期待されています。 sysmex.co(https://www.sysmex.co.jp/professionals/clinical/genetic/QFT.html)


特にHIVと結核の重感染患者、自己免疫疾患患者、小児および高齢者において、QFT-3Gより感度が向上していることが免疫学的研究で示されています。 crc-group.co(https://www.crc-group.co.jp/crc/q_and_a/216.html)


CD4陽性T細胞が減少しているような免疫機能低下症患者では、CD8陽性T細胞応答の検出により測定感度向上が期待されます。これが基本です。 sysmex.co(https://www.sysmex.co.jp/professionals/clinical/genetic/QFT.html)


quantiferon tb ゴールド プラス検査の注意点

検査精度に影響する主な要因は、採血から培養までの時間と温度管理です。採血後の血液検体を冷蔵または冷凍保存すると、T細胞の活性が低下しインターフェロンγ産生応答が低くなります。 kyokutoseiyaku.co(https://www.kyokutoseiyaku.co.jp/products/related_docs/package_insert/230395_23000EZX00004000_A_01_03.pdf)


検体採取容器の保管温度は4~25℃ですが、採血前に必ず室温(22±5℃)に戻してから使用する必要があります。採血管を手で握って温めることは避けてください。 city.fukuoka.med.or(https://www.city.fukuoka.med.or.jp/kensa/information/info22/info22008-1.html)


採血量も重要です。QFTプラスチューブの管壁には抗原が塗布されており、1mLの全血と最適化された反応比率になっています。採血量が不足または過量だと結果の正確性に影響します。 beclass(https://www.beclass.com/share/202301/12010072905911nwb_1.pdf)


採血後すぐに試験管を振って混合しないと、Mitogen-Nil管の数値が0.5 IU/mL未満になり判定不可となるケースが報告されています。 beclass(https://www.beclass.com/share/202301/12010072905911nwb_1.pdf)


感染曝露からQFT-Plus陽転までの期間は推定60~90日程度とされており、この期間はウィンドウ期と呼ばれます。接触者健診では適切な時期に検査を実施することが重要です。 kekkaku.gr(https://www.kekkaku.gr.jp/pub/vol94(2019)/vol94no5p367-371.pdf)


quantiferon tb ゴールド プラス検査判定不可への対応

判定不可となる主な原因は、陽性コントロール(Mitogen)が0.50 IU/mL未満の場合、または陰性コントロール(Nil)が8.00 IU/mLを超える場合です。 falco.co(http://www.falco.co.jp/rinsyo/contents/pdf/256745.pdf)


陽性コントロール低値の場合、リンパ球の活性化能が低下している可能性があり、免疫抑制状態や検体処理の問題が考えられます。陰性コントロール高値の場合は、採血時の汚染や検体の取り扱い不良が原因となることがあります。


判定不可の場合は再検査が必要ですが、検体採取から保存、培養までの手順を再確認することが重要です。特に温度管理と採血後の速やかな混合操作に注意してください。


従来の判定保留に相当する測定値(0.10以上0.35 IU/mL未満)が出た場合、QFT-Plusでは陰性と判定されますが、被検者の感染・発病リスクの度合いを考慮した総合的判断が重要です。集団の陽性率が高い場合や濃厚接触がある場合は、より慎重な対応が求められます。 kekkaku.gr(https://www.kekkaku.gr.jp/pub/vol94(2019)/vol94no5p367-371.pdf)


結核感染率が高い集団では、測定値にも注目してください。陰性判定でも測定値が0.10 IU/mL以上の場合、追跡調査や再検査を検討する価値があります。 kekkaku.gr(https://www.kekkaku.gr.jp/pub/vol94(2019)/vol94no5p367-371.pdf)


埼玉県衛生研究所の判定保留に関する研究報告(QFT-3G判定保留者のT-SPOT検査結果分析)


QuantiFERON Japan公式サイト(QFT-Plusの詳細情報と使用方法)