小児の投与設計で最も基本になるのは、体重(kg)に対して「体重あたりの用量(mg/kg)」を掛けて用量(mg)を出す考え方です。
計算サイトも、この「体重(kg)」「mg/kg」「分割回数(回)」を入れると「mg/回」を出す構成が多く、現場の流れ(処方監査→調剤→与薬)に合わせやすい設計です。
ただし、サイトが出すのは“計算結果”であって“適正用量の保証”ではありません。根拠となる小児用量(例:電子添文、院内採用の監査表、施設のプロトコル)が別に存在し、サイトはそれを「計算しやすくする道具」と割り切るのが安全です。
参考)小児薬用量・体重換算一覧表
特に小児では、同じ年齢でも体重差が大きいことがあり、年齢だけで決めると過量・不足が起きやすいので、まず体重の妥当性(測定日・単位・入力の桁)を確認してから計算に入ります。
参考)https://clinicalsup.jp/jpoc/mc/WeightDose.htm
現場で「ありがちな落とし穴」は、体重の入力ミス(例:10.0kgを100kg、9.5kgを95kg)と、mg/kgの根拠取り違えです。計算サイトはこの2点を自動では防げないため、入力前に“患者情報の再確認”をルーチン化しておくと事故の芽が減ります。
また「分割回数(回)」まで含めて計算できるサイトは便利ですが、分割の前提(1日量か1回量か)が薬剤ごとに異なるため、画面上のラベル(mg/回、mg/日)を声に出して読むくらいの慎重さが必要です。
検索上位の関連情報で頻出するのが、「成人量から小児量を推算する換算式」です。代表例としてAugsberger式、Clark式、Crawford式などがまとまって紹介されています。
管理薬剤師.comの一覧では、Augsberger-Ⅰ式(体重を使う)、Augsberger-Ⅱ式(年齢を使う)、Clark式(体重を使う)、Crawford式(体表面積を使う)などが表形式で整理されています。
例として、Augsberger-Ⅱ式(1歳以上)は「(年齢×4+20)/100×成人量」という形で、年齢から成人量の何割にするかを出します。
Clark式は「体重(kg)/68×成人量」という形で、体重から成人量の割合を決めます。
Crawford式は「体表面積(㎡)/1.73×成人量」で、体表面積比(成人標準の1.73㎡)を用いる考え方です。
ここで重要なのは、これらが“薬剤ごとの適応用量”ではなく“成人量からの推算”だという点です。
小児は代謝・排泄・分布が成長段階で変化しやすく、単純な比例が成り立ちにくい薬剤があるため、推算式は「どうしても小児用量の根拠が見つからない」「監査表に該当薬がない」など、限定された状況での補助手段として位置付けるのが現実的です。
参考)https://www.skgh.jp/wp/wp-content/themes/skgh/department/pharmacy/for-pharmacist/pdf/pediatric-dose.pdf
さらに、推算式は“最大量”や“1日上限”を自動で止めてくれません。企業提供の用量計算ツールでも「計算された用量に関わらず、一定量を超えないこと」という注意が明記されることがあり、上限は別管理である点が示唆されます。
参考)小児用量計算ツール
つまり、換算式やサイトの出力をそのまま採用するのではなく、「上限量」「投与間隔」「年齢制限」を別ソースで必ず突合するのが、小児領域の基本動作です。
小児で計算がややこしくなる最大の理由は、「mg/kgで出したいのに、手元の製剤は%製剤(散・DS・シロップ)で、最終的にはgやmLで量を出す必要がある」点です。
管理薬剤師.comでは%とmg/g、mg/mLの対応が例示され、0.1%は1mg/g(1mg/mL)、1%は10mg/g(10mg/mL)といった換算の目安が整理されています。
この“%→mg/g(mg/mL)”の把握ができると、計算サイトの出力(mg/回)を「製剤量(g/回、mL/回)」へ落とすのが速くなります。
また、体重あたりの用量(mg/kg)×体重(kg)=1日量(mg/日)を出した後に、分割回数で割ってmg/回へ、さらに含有量で割ってg/回(mL/回)へ、という順で変換すると途中の単位が追いやすく、監査時の説明が簡単です。
実務での“意外な事故ポイント”は、ここで「mg」と「mL」を頭の中で直結させてしまうことです。濃度が異なる製剤が複数存在する薬(例:同成分で○%と○%が併売)では、同じmLでも入っているmgが変わり、計算結果が簡単にズレます。
そのため、サイトの入力欄に「含有量(%)」や「mg/mL」を入れられるタイプなら、処方に書かれた製剤規格をそのまま入力し、出力が「mg/回」か「mL/回」かを最後に必ず読み合わせるのが安全です。
加えて、早見表や一覧表は便利ですが、「1歳=10kgとして計算」など前提条件が書かれていることがあります。前提を外して使うとズレるので、サイト・表の“前提”を先に読む癖が必要です。
濃度換算・製剤量換算の参考として、換算式と監査の考え方が掲載されている資料。
小児薬用量の監査表に薬剤がない場合の成人量からの換算式(Augsberger)を含む注意点
https://www.skgh.jp/wp/wp-content/themes/skgh/department/pharmacy/for-pharmacist/pdf/pediatric-dose.pdf
計算サイト活用で現場が一番怖いのは、計算そのものより「入力」と「転記」です。たとえば、体重・mg/kg・分割回数・含有量のどれか1つでも取り違えると、出力は“正しく”間違った数字になります。
このリスクは、小児用量換算式が一覧で並んでいるページを見ても分かる通り、選択肢が多いほど増えます(Augsberger-Ⅰ/Ⅱ、Clark、Crawford、Youngなど)。
そこで、実務で効く対策を「サイト運用ルール」として固定化します。以下は、紙でも電子でも実装しやすいチェック手順です。
✅チェックの基本(入れ子にしない箇条書き)
転記ミス対策としては、「式を1行残す」のが地味に強いです。たとえば「○mg/kg×○kg=○mg/日、÷○回=○mg/回」の形でカルテや監査メモに残すと、後から見た人が1秒で妥当性を確認できます。
また、換算式(Augsberger等)を使った場合は、「なぜ小児標準用量ではなく換算式を採用したか」の理由も一言残すと、チーム内の安全性が上がります(監査表に薬剤がない等)。
一方で「サイトの数値をコピペして終わり」にすると、上限や年齢制限の確認が抜けやすくなります。企業ツールでさえ上限注意を強調していることからも、最後は人の確認が必要です。
ここは検索上位であまり前面に出てこない“運用の工夫”ですが、計算サイトを安全に使うコツは「監査メモ(計算ログ)のテンプレ化」です。計算サイト自体より、ログが残る仕組みが事故を減らします。
小児用量は、換算式や早見表が多数あり、同じ薬でも施設・目的で使い分けが起きるため、「誰が見ても再現できる形」で残すのが重要です。
おすすめは、以下のように“必要最小限の項目だけ”固定するやり方です(過不足があると続きません)。
📝監査メモ・テンプレ(例)
このテンプレをカルテの定型文、薬歴の定型、あるいは院内Wikiに入れておくと、計算サイトの種類が変わっても安全性が保てます。
さらに、換算式を使った場合は式名も残します(例:Augsberger-Ⅱ式など)。式が複数あること自体がリスクなので、後から追える状態が大事です。
最後に、計算サイト選定の観点として「入力項目が少なすぎるサイト」は、上限や規格の反映ができず“楽だが危ない”ケースがあります。体重・mg/kg・分割回数・含有量まで扱える構成の方が、監査手順に馴染みます。

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