sp包装とは、処方薬の包装方法の一つで、特殊なフィルム(ラミネートフィルム)でできた袋状の包材に製剤を入れ、フィルム同士を加熱して溶着させるヒートシール式で密閉する方法です。
別名として「ストリップ包装」と呼ばれ、空気にさらさずに保管できる点が特徴として説明されています。
医療現場では、錠剤・カプセル剤の包装と言えばptp包装が多数派ですが、sp包装は「密閉性を最優先したい」場面で選ばれる包装形態だと理解すると整理しやすくなります。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/8a0f408d18e3ed8c398312e3b64bbcbd1761b049
実務上は、外観が“平たい袋に1回量が封入されている”タイプを見たときにsp包装を疑うのが早道です。
参考)慢性咀嚼筋痛障害と日中の身体活動量,眠気,ストレスとの関連
また、sp包装は押し出し構造ではないため、開封は「切る」「破る」という動作が前提になります。
この前提は、患者の手指機能、視力、服薬タイミング(暗所・就寝前など)にも影響し、結果としてアドヒアランスにも波及し得ます。
ptp包装は、プラスチックとアルミ箔で錠剤・カプセルを挟んで密封し、上から押し出して取り出す包装です。
一方、sp包装はラミネートフィルムの袋状包材で完全密封し、破る・切ることで開封する包装です。
両者の違いは「取り出し方」だけでなく、設計思想(患者操作性 vs バリア性)にあります。
現場で説明するなら、次の観点が使いやすいです。
・取り出し方:ptp包装は押し出す、sp包装は破る・切る。
・密封性:ptp包装は高いが一部条件では完全ではない、sp包装は非常に高いと整理されます。
・用途:ptp包装は一般的な錠剤・カプセルに広く、sp包装は湿気や光に弱い薬、散剤・顆粒剤などで用いられることが多いとされています。
医療安全の観点では、ptp包装は「押し出す」動作がPTP誤飲(シート片ごと飲む等)のリスク文脈で語られることがありますが、sp包装は逆に「開封困難→服薬遅延」「開封のためのハサミ使用→携帯性低下」といった方向のリスクになりやすい、という発想が現場的です。
包装形態の違いを“患者の行動”に落とし込むと、服薬指導が具体的になります。
sp包装のフィルムは、アルミ箔やセロファンに、低密度ポリエチレンなどのフィルムを重ねたラミネートフィルムでできている、と説明されています。
薬剤師国家試験の解説でも、sp(Strip Package)はアルミ箔あるいはセロファンに低密度ポリエチレン等の熱可塑性高分子フィルムを重ねたラミネートフィルムで作られたヒートシール型の包装形態であり、PVCなどでくぼみ成形されたものはptp包装である、と整理されています。
ここで重要なのは、「ラミネート=複数素材の役割分担」だという点です。
参考)302 Found
一般論として、アルミ箔は光・酸素などのバリアに強く、樹脂層はシール適性(熱で接着できる性質)や柔軟性を担う、という設計発想で説明されます。
参考)302 Found
医療従事者の視点で意外と見落とされるのは、包装材の“得意分野”が違うと、同じ「遮光」「防湿」を謳っていても、患者が行う「切り分け」「輪ゴムでまとめる」「薬袋から出して携帯する」といった取り扱いで性能が崩れる速度が変わり得ることです。
つまり、薬そのものの特性だけでなく、患者の生活行動まで含めて包装の強みを活かす必要があります。
sp包装は、錠剤やカプセルを包装する際はほとんどがptp包装である一方で、散剤や顆粒剤ではsp包装が用いられることが多い、とされています。
同じく、sp包装は錠剤・カプセル・散剤・顆粒剤など幅広く対応し、湿気に極めて弱い薬や光分解しやすい薬に用いられる、という整理もされています。
散剤・顆粒剤は、粉体が湿気を吸うと固結しやすい、流動性が落ちて用量再現性が崩れる、におい移りが問題になるなど、剤形特有の「物性変化」が起こりやすいのが現場感覚です(この“扱いづらさ”を包装で支える発想)。
sp包装は袋状で密閉できるため、患者の保管環境が一定でなくても品質を守りやすい、という方向で理解すると実務に接続します。
ただし、患者側の視点では「開けにくいから先に全部開けておく」「一度開けたら残りを輪ゴムで縛る」といった行動が起きやすく、ここで密閉性のメリットが一気に消えます。
服薬指導では、開封後は早めに使用する、開封済みを放置しない、破損したら薬局に相談する、といった行動提案に落とし込むのが現実的です。
調剤現場では「ヒート」「シート」という表現が混同されやすく、ヒートはヒートシール(加熱圧着で密封する工程)の略、シートはシート状の包装を指す、という整理が提示されています。
さらに「ヒート」という言い方は日本独自の略語で、海外の関係者に説明すると通じないことが多い、とも述べられています。
この“言葉のズレ”は、単なる呼び方の問題ではなく、医療安全と教育コストに直結します。
例えば新人教育や多職種連携で、「ヒートのまま調剤」と言ったときに、ptp包装を想定している人とsp包装を想定している人が混在すると、確認コストが増え、ヒヤリ・ハットの温床になり得ます。
そこで、独自視点としての提案ですが、記録と口頭指示を分けて運用すると混乱が減ります。
・薬歴・手順書・引継ぎメモ:可能なら「PTP」「SP(ストリップ)」の略語で統一し、曖昧語(ヒート)を避ける。
・患者説明:患者が理解しやすい「押して出すシート」「切って開ける個包装」など、動作ベースで伝える。
現場は略語で速く回りますが、包装は製剤品質と患者行動をつなぐ“境界面”なので、ここだけは言語化を丁寧にする価値があります。
一次情報としての定義・材質(SP包装の基本定義とラミネートフィルム構成の根拠)。
https://answers.ten-navi.com/dictionary/cat04/2816/
国家試験レベルの整理(SPとPTPの取り違えを正す定義、ラミネートフィルムの具体例)。
https://yakuzaiseed.com/PharmaExam/101/178
実務向けの比較観点(取り出し方、密封性、ヒート/シートの混同の注意)。
PTP包装とSP包装の違いは?

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