ストロメクトール 飲み方 疥癬 用法用量 空腹時 水

ストロメクトールの「疥癬」に対する基本の飲み方(空腹時・水のみ・体重換算)と、2回目投与や再投与を判断するための臨床的な見方を医療従事者向けに整理します。現場での説明や感染対策まで含めて迷いが減るでしょうか?

ストロメクトール 飲み方 疥癬

この記事で押さえる要点
💊
用法用量の基本

体重あたり約200μg/kg、空腹時に水のみで内服、体重別の錠数で処方設計を行います。

📅
2回目投与の考え方

角化型疥癬など重症では1~2週間以内に検鏡を含め評価し、2回目投与や追加投与を検討します。

🧼
治療は内服だけで完結しない

外用・環境整備・接触者対応が揃わないと「再燃/再感染」に見える状況を作りやすく、説明設計が重要です。

ストロメクトール 飲み方 疥癬:用法用量(体重換算)と水のみ内服


疥癬に対するストロメクトール(一般名:イベルメクチン)の基本は、「体重1kgあたり約200μgを1回経口投与」です。添付文書/インタビューフォーム上も、疥癬は原則1回投与として体重別の錠数が提示されています。なお錠剤は3mg錠で、体重15–24kg:1錠、25–35kg:2錠、36–50kg:3錠、51–65kg:4錠、66–79kg:5錠、80kg以上は約200μg/kg相当、という枠組みで組み立てます。
重要な実務ポイントとして「水とともに服用する(=水のみで内服)」が明記されています。現場ではお茶・牛乳・栄養剤などが一緒に出やすいので、服薬指導で“水のみ”を明確に言語化しておくと事故が減ります。
参考(用法・体重別錠数、服用方法の根拠):ストロメクトールのIF(PDF)
添付文書/IFに基づく用法用量(体重換算表、水のみ、空腹時が望ましい等)

ストロメクトール 飲み方 疥癬:空腹時が望ましい理由(高脂肪食でAUC上昇)

イベルメクチンは脂溶性が高く、食事(特に高脂肪食)で体内動態が変わり得る薬剤です。そのため電子添文/IFでは「空腹時投与が望ましい」とされ、「高脂肪食で未変化体AUCが空腹時の2.57倍になった」データが紹介されています。
疥癬治療は「効いた/効かない」が生活背景や塗布・隔離・接触対策にも左右されますが、まず薬物曝露がブレる要因(高脂肪食など)を避ける、というのは医療者側でコントロールしやすい基本です。
服薬指導の言い回し例(施設・病棟でも通じる形):
・「朝食前など空腹のタイミングに、コップ1杯の水でまとめて飲んでください💧」
・「牛乳・栄養ドリンク・ゼリーで飲まないでください(お水だけ)🚫」
参考(空腹時が望ましい理由、食事でAUC上昇):ストロメクトールIF(PDF)
空腹時投与が望ましい根拠(高脂肪食でAUC上昇など)

ストロメクトール 飲み方 疥癬:2回目投与・再投与の判断(角化型疥癬・検鏡)

「疥癬=1回内服で終わり」と短絡しやすいのですが、重症型(角化型疥癬等)では話が変わります。電子添文/IFでは、重症型では初回投与後1~2週間以内に検鏡を含めて効果確認し、2回目投与を考慮する、と明記されています。さらに必要に応じて追加投与を検討する、という実務につながります。
ここでのポイントは、単に「かゆみが残る→追加」ではなく、皮疹の推移・新規病変・感染が疑われる所見と、可能なら検鏡を組み合わせて判断することです。IF上も、治療初期に一過性にそう痒が増悪したり、ヒゼンダニ死滅後もアレルギー反応としてそう痒が遷延し得るため、特徴的皮疹や感染所見がないのに漫然と再投与しないよう注意喚起があります。
現場で“見落としやすいズレ”として、以下が追加投与の誤判断を起こしがちです。
・かゆみの残存=治療失敗、と即断してしまう(実際は炎症/アレルギーの遷延のことがある)
・同室者や介助者の未治療、寝具・衣類の対応不足で再感染しているのに「薬が効かない」と解釈する
・角化型で角質が厚いのに外用や角質除去が不十分で、物理的に治療が追いつかない
参考(角化型疥癬での2回目投与考慮、検鏡で効果確認、そう痒遷延と漫然再投与回避):ストロメクトールIF(PDF)
重症型(角化型疥癬等)での再投与判断、そう痒遷延の注意点

ストロメクトール 飲み方 疥癬:禁忌・注意点(爪疥癬に無効、運転注意など)

臨床で地味に効いてくるのが「適応の線引き」をチームで共有することです。ストロメクトールは“疥癬に使える”一方で、IFには「爪疥癬には無効であるため使用しない」と明記されています。爪病変が強いケースでは、内服したのに爪が変わらない→効いていない、と誤解され、不要な追加投与につながるリスクがあるため、最初に説明しておくと安全です。
また安全面では、過敏症既往が禁忌であること、そして重大な副作用として意識障害が報告され得るため自動車運転など危険作業への注意喚起が必要、とされています。施設入所者だけでなく、外来で就労中の患者にも関わるため、投与当日の行動(運転・高所作業など)を一言確認するだけでもトラブル予防になります。
参考(爪疥癬には無効、禁忌、運転注意):ストロメクトールIF(PDF)
禁忌・適応上の注意(爪疥癬は無効、意識障害の注意など)

ストロメクトール 飲み方 疥癬:独自視点としての「失敗に見える成功」— かゆみ・心理・説明設計

検索上位の解説では「用量」「間隔」「空腹時」が中心になりがちですが、現場で再診・クレーム・追加処方を生むのは、実は“患者が成功を失敗と感じる瞬間”です。疥癬の治療では、ヒゼンダニが死滅しても、アレルギー反応としてそう痒が遷延する可能性があることがIFで注意喚起されています。ここを説明しないと、患者は「まだかゆい=薬が効いていない」と理解し、自己判断で受診を繰り返したり、反対に治療/感染対策を途中で投げ出したりします。
医療従事者向けに“説明の型”としては、次の3点をセットにすると整理しやすいです。
・時間軸:薬でダニは減るが、かゆみは遅れて引くことがある(炎症の尾を引く)
・観察軸:新しい皮疹が増えていないか、感染所見がないか、必要なら検鏡で確認
・再投与軸:かゆみだけで漫然と増やさず、所見と評価で判断する
加えて、施設・病棟では「患者本人が理解していても、介助者が“かゆみ=失敗”と解釈してしまう」ことがあり得ます。カンファレンスで1分だけでも、上の3点を申し送りに入れておくと、不要な再投与や不安の増幅を抑えられます。
参考(そう痒の一過性増悪、遷延、漫然再投与を避ける注意喚起):ストロメクトールIF(PDF)
治療初期のそう痒増悪・遷延と、漫然再投与を避ける注意点




【第2類医薬品】レスタミンコーワ糖衣錠 120錠