トレシーバ 単位 決め方 と 用法 用量 注意

トレシーバの単位をどう決めるかを、添付文書レベルの用法・用量と切り替え時の注意、調整の考え方で整理します。安全に増減する視点を押さえ、現場で迷いがちなポイントも補完できていますか?

トレシーバ 単位 決め方

この記事で扱うポイント
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用法・用量の土台

初期4~20単位、維持4~80単位など、まずは「添文に沿った枠」を共通言語にします。

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切り替え時の単位

他のBasalインスリンからの変更は「同じ単位数から開始」が目安。例外や減量検討も整理します。

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低血糖を避ける運用

注射時刻の±8時間変更、投与間隔が短い時の低血糖注意、忘れた時の対応などを実務目線で確認します。

トレシーバ 単位 決め方 と 用法 用量


トレシーバ(インスリン デグルデク)の「単位の決め方」は、患者ごとの目標血糖と低血糖リスクを見ながら、添付文書にある用法・用量の範囲で“開始→評価→調整”を繰り返すのが基本になります。
まず、成人の初期用量は「1日1回4~20単位」、維持量は(他のインスリン併用を含めて)「通常1日4~80単位」と整理されており、ここが単位設定の土台です。
一方で、現場で起きがちな誤解が「トレシーバは長く効く=少しずつ増量してもすぐ結果が見える」と思い込むことです。実際には、薬剤特性として平坦な血糖降下作用が長く続く設計であり、投与開始時および開始後数週間は血糖モニタリングを十分に行うよう注意喚起があります。


参考)https://www.semanticscholar.org/paper/1e47b28512fdd0278eb6258a775cf8424a71b223

つまり、単位を“決め切る”というより「目標に向けて調整し続ける」薬剤と捉える方が安全です(特に強化療法や併用療法では、Basalだけ動かすとBolus側の過不足が露呈します)。

単位の議論を安全にするため、最初に言語を揃えると便利です。


  • 「単位」=インスリンの力価(トレシーバは1mLあたり100単位)​
  • 「Basal」=空腹時~食間の血糖を支える基礎インスリン(トレシーバはその枠)​
  • 「維持量」=患者状態に応じて最適化した後の量(ただし病態・生活で変動する前提)​

ここから先は、単位の決め方を「①開始量の置き方」「②切り替え時の置き方」「③調整の観察ポイント」「④運用上の注意」に分けると、チーム内でブレが減ります。

トレシーバ 単位 決め方 と Basal インスリン 切り替え

他の中間型または持効型インスリンからトレシーバへ切り替えるとき、成人では「前治療で使用していたBasalインスリンと同じ単位数から投与を開始する」ことが目安として明記されています。
この“同単位開始”は、現場で説明しやすく、患者も混乱しにくい一方で、万能ではありません。
添付文書上の重要ポイントは、Basal-Bolus療法で「1日2回投与のBasalインスリン製剤から本剤に切り替える場合、減量が必要な場合もある」という但し書きです。

ここが、検索上位の一般的なブログ記事だと薄くなりがちな箇所で、実務では最も事故に直結しやすいところです。なぜなら、1日2回Basalを打っていた患者は“背景の低血糖リスク(夜間・早朝)”と“日内変動の癖”を抱えていることが多く、単純に同じ総量を1回へ集約すると、時間帯によって過剰になり得るからです(特に腎機能低下、摂取量低下、感染や手術前後などのイベントが重なると顕在化します)。

切り替え時の実務の型(医師の処方設計を支える、薬剤師・看護師の確認観点)を、あえて文章で固定化すると以下です。


  • ①前治療のBasal製剤名、1日回数、総単位、投与時刻を必ず控える(“何単位か”だけだと危ない)​
  • ②Basal-Bolusで1日2回Basal→トレシーバ1日1回へ変更なら、減量が必要になり得る前提で、低血糖側の兆候を優先して観察計画を立てる​
  • ③切り替え直後は、BasalだけでなくBolusや併用薬の調整が必要になる可能性があるため、自己測定や院内測定の頻度を“予定として”上げておく​

また小児では、前治療のBasal相当量を目安としつつ「低血糖リスクを回避するため減量を考慮」と明記されています。

小児は活動量の急変や摂食の不確実性が成人以上に大きく、同単位開始の“楽さ”より安全側の設計が優先される、というメッセージとして読めます。

トレシーバ 単位 決め方 と 注射時刻 8時間 注意

トレシーバは、注射時刻は原則「毎日一定」としつつ、必要があれば「通常の注射時刻の前後8時間以内」で注射時刻を変更できる、とされています。
ただし、注射時刻の変更で投与間隔が短くなる場合は低血糖に注意するよう指導、と明記されており、“柔軟にできる=自由で安全”ではありません。
この「±8時間」のルールは、単位調整の議論とセットで扱うと事故予防になります。例えば、夜勤が入り注射時刻が前倒しになりがちな患者では、投与間隔が短くなった日に「いつもの単位をそのまま」入れると、体感としては単位増量に近い状況が発生し得ます(同じ単位でも“重なり”が増える)。

よって、単位の決め方は「投与量」だけでなく、「投与間隔(8時間ルール)」を含めた設計として説明する方が伝わります。

投与を忘れた場合の指導も、単位の決め方に直結します。添付文書では「気づいた時点で直ちに投与できる」が、「次の投与は8時間以上あける」とされています。

つまり、忘れた分を“埋め合わせるために増量する”という発想は原則不要で、むしろ投与間隔を守ることが優先です。

現場の説明テンプレとしては、次のように短文化しておくとスタッフ間で統一しやすいです。


  • 🕒「時間は±8時間まで動かせるが、間隔が短い日は低血糖に寄る」​
  • 📏「単位は急にいじるより、測定値の流れで調整する」​
  • 🧩「忘れたら打てるが、次は8時間以上あける」​

トレシーバ 単位 決め方 と 血糖 コントロール 調整

トレシーバの単位調整は、添付文書上も「患者の状態に応じて適宜増減」とされ、開始後数週間のモニタリング強化が推奨されています。
ここでいう“状態”には、検査所見だけでなく、食事量、運動量、体重変化、併用薬、感染、手術など、臨床的イベントが含まれる前提で読み解くと実務に落ちます。
医療従事者向けの記事として、調整の観察軸を3つに絞ると、単位決定の議論が整理されます。


  • 空腹時(朝食前)血糖:Basal調整の一次指標になりやすい(Treat-to-target試験でも朝食前血糖に基づく調節が用いられている)​
  • 夜間~早朝の低血糖兆候:本人が気づかない低血糖(発汗、悪夢、起床時頭痛など)を拾う必要がある(低血糖は重大な副作用として位置付け)​
  • 併用療法の変化:超速効型・速効型インスリンや他の糖尿病薬の用量・スケジュール調整が必要になり得ると明記されている​

また、意外に盲点なのが「単位調整」と「注射時刻変更」が同時に走る状況です。例えば、入院で生活が変わる、透析スケジュールが変わる、食事が病院食へ切り替わる、という場面では、単位を増減するより先に“投与時刻の固定”を優先して変動要因を減らす方が、原因切り分けが容易になります。

実務の小技として、調整理由をカルテや指導記録に「数値+理由」で残すと、次の担当者が単位を決めやすくなります。


例。

  • 「朝食前血糖が目標より高い日が連続、夜間低血糖所見なし→Basal増量を検討」​
  • 「投与時刻の前倒しが続き投与間隔が短い日がある→まず時刻を固定し評価」​

トレシーバ 単位 決め方 と 独自視点 投与過誤 予防

検索上位では「何単位から始めるか」「切り替えは同単位か」が中心になりがちですが、医療安全の現場では“単位そのもの”より投与過誤が重大事故につながることがあります。特にBasalとBolusの取り違えは、添付文書の安全性検討事項としても「重要な潜在的リスク」に挙げられています。
つまり、「単位の決め方」は“処方量を決める技術”だけでなく、“間違えない仕組みを作る技術”でもあります。
投与過誤を減らすために、単位設計と同時に見直したいポイントを挙げます(現場でやることが明確なものだけ)。


  • 🧾 処方:Basal製剤名(トレシーバ)と投与時刻を必ず明記し、1日1回であることを強調する(「いつでもよい」ではなく「毎日一定が原則」)​
  • 🖊️ 指導:注射時刻を変える時は“±8時間以内”と“間隔が短い時の低血糖注意”をセットで伝える​
  • 🔁 変更時:中間型/持効型からの変更は同単位開始が目安だが、1日2回Basalからは減量が必要な場合がある点をチームで共有する​
  • 📈 監視:開始後数週間はモニタリングを十分に行い、併用する超速効型・速効型や他剤の調整が必要になり得ることを前提に計画する​

さらに“意外な落とし穴”として、患者が「時間をずらせる=足りない日は追加で打っていい」と解釈してしまうケースがあります。添付文書は、忘れた場合は気づいた時点で投与できる一方で、次回は8時間以上あける、としており、追加投与で埋め合わせる思想ではありません。

この誤解は、単位調整の相談が増える原因にもなるため、最初の導入指導で「増やすのは自己判断でなく、血糖の流れで医療者と決める」まで言い切ると、後の事故予防になります。

(用法・用量、切替、投与時刻変更の一次情報:添付文書ベースで確認できる)
トレシーバのインタビューフォーム(用法・用量、切替目安、±8時間、忘れた時の対応がまとまっている)




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