残薬調整 レセプト コメント例と算定要件

残薬調整に関連するレセプト摘要コメント例を、算定要件と実務の流れに沿って整理し、監査で困らない記載のコツまでまとめます。あなたの薬局の「通るコメント」になっていますか?

残薬調整 レセプト コメント例

残薬調整 レセプト コメント例の要点
まず「算定区分」を切り分ける

残薬調整は重複投薬・相互作用等防止加算(ロ)に寄りがちですが、摘要欄の必須記載は主に(イ)側のコード選択が論点になります。

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摘要欄は「コード+要点」が基本

摘要欄は自由記載で長文を書けば良いのではなく、「内容の要点」を示すコード運用と、必要最小限の補足が実務上の近道です。

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監査で見られるのは「裏取り可能性」

疑義照会の結果、処方変更になった根拠が薬歴・記録に残り、摘要欄と整合しているかが重要です。

残薬調整の算定要件と点数の整理


残薬調整が話題になる背景には、「算定できると思っていたが、実は区分や記載がズレていた」という落とし穴があるためです。重複投薬・相互作用等防止加算は、疑義照会などで処方医に連絡・確認し、結果として処方変更が行われた場合に、調剤管理料へ加算する仕組みです。
算定区分は大きく(イ)と(ロ)に分かれ、残薬調整は(ロ)に該当します。(ロ)は「残薬のある薬剤の数量を処方医へ報告し、処方変更によって残薬調整を行った場合」が対象で、点数は20点です。


参考)重複投薬・相互作用等防止加算とは?算定例やレセプト摘要欄のコ…

一方で、摘要欄に「内容の要点(重複投薬・相互作用等防止加算)」としてコード選択が明示されているのは、資料上は(イ)側の説明として扱われることが多い点に注意が必要です。つまり、残薬調整(ロ)だけを見ていると「残薬調整コメントを自由に書けばOK」と誤解しやすいのですが、運用上は“どの加算・どの要件・どのコードで請求しているか”を、レセプトと薬歴の両方で整合させるのが本筋です。


参考)https://pharmacist.m3.com/column/chouzai_santei/6256


また、改定で「残薬調整に係るものの場合」の評価が見直され、点数が30点から20点へ変更された経緯があるため、古い院内資料やテンプレが残っていると誤記載が起きます。自施設のテンプレに「30点」や旧表現が残っていないか、月初に確認すると事故を減らせます。

残薬調整のレセプト摘要欄コメント例(そのまま使える形)

ここでは、現場で使いやすい“短く、要点が残る”コメント例を目的別に示します。前提として、摘要欄は「内容の要点」を示すコード運用が用意されており、代表例として「重複投薬」「相互作用」「副作用歴」「年齢や体重」「肝腎機能」「妊婦授乳」「その他薬学的観点」などが整理されています。
ただし残薬調整は(ロ)なので、摘要欄で何を必須にすべきかは薬局の請求方式(電算コード運用、薬歴の記載粒度、監査対応方針)で差が出ます。そこで「残薬調整(ロ)としての要点」と「監査で突っ込まれにくい補足」をセットにした例文にしています。


【コメント例:残薬数量の報告→処方変更(典型)】
・「残薬確認:〇〇錠残。疑義照会にて日数調整し処方変更。」
・「残薬〇日分あり。処方医へ報告し、処方日数短縮で調整。」
ポイントは「残薬があった事実」「処方医への連絡」「処方変更(=医師の指示で変更)」の3点です。

【コメント例:同一成分の重複が背景にある残薬(イ寄りの論点も混ざる)】
・「残薬確認の過程で同種同効の併用疑い。確認後、処方変更。」
・「他院薬含め重複リスク確認、残薬状況を共有し処方整理。」
残薬調整がきっかけでも、実態が「重複投薬の防止」なら、摘要欄の要点コード(重複投薬等)と薬歴の整合が重要になります。


【コメント例:相互作用・副作用歴を伴う“残薬が生じた理由”まで触れる】
・「服用中止(副作用疑い)で残薬発生。状況共有し処方変更。」
・「併用薬との相互作用懸念により服用調整→残薬。疑義照会で変更。」
残薬調整は“余っている”だけでなく、“なぜ余ったか”が医療安全の示唆になります(ただし、書き過ぎると薬歴との不一致が出るので、薬歴側はより具体的に残すのが安全です)。


【コメント例:分割調剤の2回目以降で残薬が見えた】
・「分割調剤2回目来局時、残薬確認。疑義照会で処方変更。」
分割調剤の場面でも、残薬確認→疑義照会→変更という流れが評価対象になり得る点が示されています。

【コメント例:処方箋差し替えが発生した(記録運用に注意)】
・「疑義照会により処方変更(処方箋差し替え)。」
差し替えが絡む場合、レセプト側のコメント以上に「差し替え前の情報が追える運用」がないと監査時に弱くなります(薬歴・控えの保管を含めた院内ルール化が重要です)。

使い方のコツとして、摘要欄には「事実+結果」を短く、薬歴には「患者から得た情報」「判断」「医師回答」を具体的に分けて残すと、後から整合させやすくなります。

残薬調整のコードと摘要欄の運用(電算・紙の見え方)

摘要欄は、請求の世界では「何を、どういう要件で算定したか」を示す“索引”の役割があります。別表の一覧には、重複投薬・相互作用等防止加算について、摘要欄へ「処方医に連絡・確認を行った内容の要点を記載すること」と整理され、要点はコード(例:重複投薬、相互作用、副作用歴など)で表現できる設計になっています。
特に重要なのは、「紙レセのみ記載」との関係です。一定の項目は電算コードで必然的に表示されるため、別途コメント記載が不要になる場合がある、という趣旨の注意書きが示されています。

この「コメントが不要になることがある」という論点は、逆に言えば、薬局内で“何を自動表示に任せ、何を手入力で補うか”を決めていないと、人によって摘要欄の濃淡がバラつきます。監査・返戻の観点では、摘要欄の表現ゆれよりも「算定区分に対して必要な要点が欠けている」「薬歴に根拠がない」状態が危険なので、運用をテンプレ化して事故を減らすのが現実的です。


実務でおすすめの運用例です(薬局のシステム仕様に合わせて調整してください)。


  • 電算で要点コードが出せる:コードで要点を出し、自由記載は「残薬〇日分→疑義照会→日数短縮」程度に限定する。
  • 自由記載中心の運用:必ず「残薬数量」「処方医へ連絡」「処方変更(医師指示)」を含め、薬歴側には医師回答(例:〇日短縮可、〇錠減数可)を具体化する。​

“意外と見落としがち”なのが、残薬調整そのものよりも「残薬がある=服薬アドヒアランスの揺らぎがある」可能性です。摘要欄でそこまで深掘りは不要ですが、薬歴に服用状況(飲み忘れ、自己中断、受診間隔のズレ等)を残し、次回の残薬予防につなげると、同じ患者で同じ事故が繰り返されにくくなります。

参考:調剤報酬明細書の摘要欄に記載すべき事項(コード一覧・記載要領の全体像)
別表Ⅰ 調剤報酬明細書の「摘要」欄への記載事項等一覧(摘要欄の記載事項、コード、表示文言の確認)

残薬調整で返戻・査定を避けるチェックリスト

残薬調整の請求は、「やったこと」より「要件を満たした形で記録されているか」が問われます。特に重複投薬・相互作用等防止加算は、処方医への連絡・確認と処方変更が前提として説明されています。
現場でありがちな“惜しいミス”を、チェックリストに落とします。


  • 疑義照会はしたが、処方変更がない(=要件から外れる)まま算定していないか。​
  • 残薬があることは把握したが、残薬数量(〇錠・〇日分)が薬歴に残っていないか。​
  • 摘要欄の文言と薬歴の記録がズレていないか(例:摘要欄は残薬調整、薬歴は相互作用の話だけ)。
  • 受付回数・算定回数の扱いが雑になっていないか(「処方箋受付1回につき算定」などの基本ルールの取り違え)。​
  • 在宅関連の管理料・指導料を算定している患者で、加算の選択を誤っていないか(加算ではなく在宅患者重複投薬・相互作用等防止管理料側の整理が必要になるケースがある)。​

そして、個別指導で強いのは「この薬局は、同じ事象を同じ書き方で残せる」状態です。スタッフごとに文章力で勝負すると、忙しい日に崩れるので、コメント例を“選択式”にして、残薬調整のパターン別に登録しておくとブレが減ります。

残薬調整の独自視点:患者説明とトレーシングレポートの使い分け

検索上位の記事は「算定要件」「摘要欄コメント例」に寄りがちですが、実務で差が出るのは“患者説明と医師への情報提供の粒度”です。残薬調整は、処方日数を減らすだけではなく、「なぜ残ったのか」を患者と一緒にほどいて、次回残薬を増やさない工夫まで落とすと、結果的に疑義照会の回数や手戻りが減ります。
たとえば残薬が発生する原因は、飲み忘れだけではありません。


  • 受診間隔の変更(予約が延びた、早まった)
  • 服用自己中断(副作用不安、症状軽快で中止)
  • 用法の誤解(頓服扱いにしてしまう、自己調整)
  • 併用薬の追加で整理が追いつかない

    これらは摘要欄に全部は書けませんが、薬歴に残すと次回の残薬確認が速くなります。

また、残薬調整で処方変更した後に、医師へもう一段深い背景(服薬状況、患者の不安、生活背景)を届けたいとき、トレーシングレポート等で補足する運用が紹介されています。限られた疑義照会の時間では伝え切れない情報を文書で共有できる、という意味で「残薬調整の質」を上げる道具になります。

この視点でのレセプトコメントは、むしろ“シンプルに保つ”のが安全です。摘要欄は「残薬〇日分→疑義照会→処方変更」に留め、詳細な背景は薬歴・トレーシングレポート側へ分離すると、監査時も説明が通りやすくなります。





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