ティアバランス 名称変更 ジェネリック 一般名 処方

ティアバランスの名称変更で現場が混乱しやすいポイントを整理し、一般名や用量の見落としを防ぐ運用まで解説します。患者説明と安全対策をどう組み立てますか?

ティアバランス 名称変更

ティアバランス 名称変更で押さえる要点
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名称変更の結論

「ティアバランス」は「ヒアルロン酸Na点眼液0.1%『センジュ』」等の一般名ベースの販売名へ移行し、成分は同一として扱われます。

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混乱ポイント

患者は旧名で記憶し、現場は含量(0.1/0.3)や剤形の確認が抜けると取り違えが起きやすくなります。

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医療安全の作り方

処方・調剤・投薬の各工程で「一般名称+剤形+含量+会社名」を声出し確認し、患者にも“旧名↔新名”対応を提示します。

ティアバランス 名称変更 一般名 処方の背景


ティアバランスの名称変更を理解するうえで重要なのは、「薬が別物になった」のではなく、「販売名の付け方が一般名ベースに寄った」点です。実際に、ドライアイ等で用いられるティアバランスは、現在「ヒアルロン酸Na点眼液0.1%『センジュ』」という販売名に変更された、と薬局側の説明が出ています。旧名(ティアバランス点眼液0.1%)と新名(ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「センジュ」)は、成分や効能効果等が同じ、と明記されています。
この「一般名称+剤形+含量+会社名」という形は、現場目線では“覚えにくい名前になった”という側面がある一方、医療事故を減らすための標準化という意図とも整合します。眼科クリニックの解説でも、ジェネリックの販売名を一般名で統一するルールが背景にあり、ティアバランスも同様の流れで名称が変わった、と説明されています。
医療従事者向けに言い換えると、名称変更は「薬剤の同一性(同成分・同含量)を担保しつつ、製品名の多様性を減らす」方向の制度運用で、処方監査・薬歴管理・患者説明の設計に影響します。特に点眼薬は患者が“色・ボトル形状・愛称”で覚えやすく、名称変更は服薬アドヒアランスにも直撃しやすいので、単に「名前が変わりました」で終わらせず、説明スクリプトと表示物(薬情・お薬手帳・院内掲示)を連動させるのが現実的です。

ティアバランス 名称変更 ヒアルロン酸Na 点眼液0.1%「センジュ」確認

名称変更後の対応でまず必要なのは、「ティアバランス=ヒアルロン酸Na点眼液0.1%『センジュ』」という同一視を、スタッフ全員が同じ言葉で説明できる状態にすることです。薬局の情報では、旧名ティアバランス点眼液0.1%は、現在ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「センジュ」へ商品名が変更されたと明記されています。さらに「成分、製造メーカー、効能効果など全く同じ医薬品」と書かれており、患者説明ではこの一文が強い安心材料になります。
一方で、医療現場では「同じ成分です」で片付けると、次の落とし穴が残ります。例えば、ヒアルロン酸Na点眼液には濃度違い(0.1%と0.3%)が存在し、症状や重症度で使い分けられる運用が一般的に行われます(薬局の説明でも通常は0.1%、効果不十分時に0.3%といった使い分けが示されています)。名称が一般名ベースになるほど、スタッフは“成分名”で安心してしまい、含量確認が弱くなるリスクが出ます。
実務では、名称変更を「薬袋に印字される情報が増えた」と捉えるのがコツです。つまり、患者にとっては覚えにくいが、医療者にとっては「確認材料が増えた」と考えられます。投薬時には、次のように短い定型文で二重化するとミスが減ります。
・「今日はティアバランスの新しい名前、ヒアルロン酸Na点眼液0.1%『センジュ』です」
・「濃度は0.1%で、1回1滴の指示です。0.3%ではありません」
患者側が旧名で会話してきた場合は、否定せずに“翻訳”して返すのが衝突を避けます(例:「ティアバランスですね。今は同じお薬がこの名称になっています」)。

ティアバランス 名称変更 ジェネリック 医療安全の注意点

名称変更が現場に与える最大の影響は、実は「覚えにくい」ではなく「取り違えのパターンが変わる」ことです。一般名ベースの名称は文字数が増え、似た語尾・似た含量・似た剤形が並びやすく、読み飛ばし・思い込みの温床になり得ます。
この点は、PMDA関連資料として公開されている薬局ヒヤリ・ハットの分析でも、名称や外観が似ていること、忙しさや思い込みが重なることが取り違え要因になり、改善策として「薬品名だけでなくミリ数、剤型、メーカー名まで確認」などが挙げられています。さらに同資料中には、ティアバランスの処方に対して別の点眼薬をピッキングしてしまった事例も掲載されており、点眼薬の取り違えが現実に起こりうることが示唆されています。
したがって、医療安全の観点では「名称変更=周知」で終わらせず、工程別のチェック設計に落とし込みます。現場で効果が出やすいのは、チェック項目を増やすより“チェックの型を固定する”ことです。例えば以下のように、短い順番で毎回同じ読み上げを行うと、忙しい時間帯でも抜けにくくなります。
✅ 調剤(ピッキング)時:一般名称 → 含量(0.1/0.3)→ 剤形(点眼)→ メーカー(センジュ等)
✅ 監査時:処方箋表記と薬袋表記の照合 → 実物ラベル照合 → 患者の使用目的(ドライアイ等)を口頭で再確認
✅ 投薬時:旧名の確認(ティアバランス)→ 新名提示(一般名+会社名)→ 使い方(回数・保存・衛生)
また、院内・薬局内での見える化も効きます。お薬手帳の貼付シールや薬情の冒頭に「(旧名:ティアバランス)」のような補足があると、患者の不安が減るだけでなく、別医療機関受診時の情報伝達も滑らかになります。

ティアバランス 名称変更 0.1% 0.3% 含量の使い分け

ティアバランス名称変更の話題は「名前が変わった」で終わりがちですが、現場で本当に重要なのは含量(0.1%と0.3%)をどう扱うかです。薬局の解説では、用法・用量として「1回1滴、1日5〜6回点眼」および、通常は0.1%を投与し、重症等で効果不十分の場合には0.3%を投与する、という運用が示されています。つまり、名称が一般名に寄った結果、0.1と0.3が“同じ成分だから同じ薬”として雑に扱われると、治療強度の意図が崩れます。
実際の診療では、濃度アップは「角結膜上皮障害が強い」「点眼回数を増やしても症状が残る」「涙液層の安定化が不足している」など、症状や所見に基づく調整として行われます。医師側の意図としては、患者の生活背景(PC作業、コンタクトレンズ装用、乾燥環境、併用点眼の有無)も含めて設計されていることが多いはずです。
このため、名称変更後に現場がやるべきことは、濃度を“薬効のレバー”として再認識することです。患者説明では、次のように「濃度=治療の強さ」というイメージを持たせると、自己判断の切替(残薬の使い回し等)を防げます。
- 「0.1%と0.3%は同じ成分ですが、濃度が違うので医師の指示どおりに使い分けてください」
- 「前回の残りがあっても、今回の処方は0.1%(または0.3%)なので混ぜて使わないでください」
さらに薬局側では、棚配置の工夫(0.1と0.3を隣に置かない、または注意札を設置)や、ピッキング時の色・ラベル確認の標準化が事故予防になります。名称変更が起点となって、含量確認が強化されるなら、むしろ安全性は上がります。

ティアバランス 名称変更 患者説明 お薬手帳の運用(独自視点)

検索上位の解説は「名称変更=一般名化」「中身は同じ」が中心ですが、現場で差がつくのは“患者の記憶の設計”です。ティアバランスは、眼科領域ではボトルの色や呼び名で定着していた側面があり、名称が一般名に変わると、患者は「薬を変えられた」「効かなくなった」「販売中止になったのでは」と誤解しやすくなります(実際、クリニック側の説明でも、患者にとって馴染みの薬名が消えるのは不便という趣旨が述べられています)。
ここで有効なのが、お薬手帳と薬情を“翻訳辞書”として使う運用です。おすすめは次の3点セットで、どれも特別なシステム改修なしに始められます。
- 薬情の冒頭:『ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「センジュ」』(旧名:ティアバランス)と併記する(一定期間は併記を継続)。
- お薬手帳:患者が自分で指差しできるよう、旧名と新名を同じ行にまとめる(貼付シール運用でも可)。
- 口頭説明:患者の言葉をそのまま拾ってから変換する(例:「ティアバランスですね」→「今はこの名前です」)。
さらに“意外と効く”のが、院内の受付・会計・検査スタッフまで含めた共通フレーズ化です。患者は診察室より先に受付で相談することも多く、そこですれ違うと不安が増幅します。名称変更は薬剤部門だけの話ではなく、患者導線全体のコミュニケーション設計の問題だと捉えると、クレームや再問い合わせが減り、結果として医療者の時間も守れます。
最後に、患者が「ティアバランスはなくなったの?」と聞いたときの回答テンプレートを置いておくと、現場が揺れません。
・「販売名が変わって、今は“ヒアルロン酸Na点眼液0.1%『センジュ』”という名前で同じ成分のお薬が出ています」
・「処方内容としては同じ治療の位置づけですが、濃度(0.1/0.3)だけは違いがあるので、そこは一緒に確認します」
この“説明の型”があるだけで、名称変更による不安がアドヒアランス低下に繋がるのを防ぎやすくなります。
(旧名→新名が同一であることの参考:旧名ティアバランスからヒアルロン酸Na点眼液0.1%「センジュ」への変更、成分等が同じという説明)
https://ogiyakkyoku.com/2020/01/10/tearbalance/
(名称変更の背景として、ジェネリック販売名を一般名で統一するルール、ティアバランスも同様に名称が変わったという解説)
https://www.eye-itami.jp/index/blog-detail?id=869
(薬剤取り違え・規格/剤形間違い等のヒヤリ・ハット事例から、名称類似や思い込み、含量・剤型・メーカー確認の重要性が示されている資料)
https://www.pmda.go.jp/files/000271033.pdf




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