長期間サポーターを装着し続けると、痛みが和らぐどころか筋力が低下して症状が悪化するケースがあります。
母指CM関節症は、親指の付け根にある手根中手(CM)関節の軟骨がすり減り、炎症・疼痛・変形をきたす変形性関節症です。 患者の約90%が女性で、特に閉経後の40〜70代に集中しています。 これはエストロゲンの受容体が関節軟骨や滑膜に多く分布しており、エストロゲンの減少が関節軟骨の保護作用を低下させるためです。 sincellclinic(https://sincellclinic.com/column/p1RxcTBm)
重症度の評価にはEaton分類が広く用いられ、Stage I〜IVの4段階で分類されます。 保存療法の適応はStage I〜IIが中心であり、Stage IIIでは手術も選択肢に入りますが、一部の装具療法でもStage IIIでの有効性が報告されています。 つまり、重症度分類に基づいた治療戦略の立案が基本です。 kaken.nii.ac(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20K19458/)
医療従事者として重要なのは、単純X線像でEaton分類を確認した上で、サポーター・装具の種類を検討することです。 Eaton分類のStageに関わらず、適切な装具療法が疼痛とピンチ力(つまみ力)の双方を改善するというエビデンスも存在します。 これは使えそうですね。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.18888/se.0000003507)
| Eaton分類 | 関節の状態 | 推奨治療 |
|---|---|---|
| Stage I | 軟骨損傷なし・靭帯弛緩 | サポーター・運動療法 |
| Stage II | 軽度の関節裂隙狭小化 | 軟性装具・注射療法 |
| Stage III | 関節裂隙の著明な狭小化 | 装具 or 手術検討 |
| Stage IV | STT関節にも変化あり | 手術(関節形成術) |
医療用サポーターは大きく「軟性装具(ソフトタイプ)」と「硬性装具(リジッドタイプ)」に分かれます。 軟性装具は動きをある程度許容しながら関節を安定させるため、日常生活動作や就労中の継続装着に適しています。 硬性装具は固定力が高い一方、手の機能を制限するデメリットもあります。 tokyo-jointclinic(https://tokyo-jointclinic.jp/tsunashima/blog/42-88/)
代表的な医療用製品としては以下があります。
webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.18888/se.0000003507)
alcare.co(https://www.alcare.co.jp/news/release/20211101.html)
medicpro.co(http://www.medicpro.co.jp/cm.html)
tokyo-jointclinic(https://tokyo-jointclinic.jp/tsunashima/blog/42-88/)
tokyo-jointclinic(https://tokyo-jointclinic.jp/lab/cm-support/)
製品選択は症状の重症度・職業・生活スタイルを総合的に考慮することが原則です。 同じEaton Stage IIでも、デスクワークと手作業職では適切なサポーターが異なります。 tokyo-jointclinic(https://tokyo-jointclinic.jp/tsunashima/blog/42-88/)
医療従事者の間でも議論が続くのが「MP関節を同時に固定すべきか否か」という問題です。CM関節のみを固定する「単対立スプリント(MP非固定)」とMP関節も含めて固定する「単対立スプリント(MP固定)」では、臨床効果に差があるのでしょうか?
一方、指腹つまみ力(ピンチ力)に関しては、MP固定・非固定の2条件で有意差がなかった報告もあります。 どちらが優れているかは症例次第です。厚生労働省が登録する臨床試験(UMIN000029219)においても、この比較がランダム化試験で検証されています。 rctportal.mhlw.go(https://rctportal.mhlw.go.jp/detail/um?trial_id=UMIN000029219)
現場での判断基準として、以下のポイントが参考になります。
MP関節固定の是非は症例の不安定性の程度で決める、が原則です。
参考:母指CM関節症のスプリントデザインに関する日本手外科学会ガイドライン(CQ2)
日本手外科学会 母指CM関節症 保存療法におけるスプリント療法の推奨(PDF)
「サポーターは痛い時だけ使えばよい」と考えている患者は少なくありません。しかし急性期・疼痛強期においては、夜間を含めた1日中の装着(最低2ヵ月間)が疼痛緩和に有効とされています。 特に経過の短い症例ほど、しっかりした固定期間が回復に直結します。 okuno-y-clinic(https://okuno-y-clinic.com/itami_qa/cm.html)
一方で、長期にわたる固定には注意が必要です。長期の装着は筋力低下・関節拘縮を招く可能性があります。 装具に依存すると、外した際に症状が戻りやすくなるというデメリットもあります。 厳しいところですね。 mitaka-chiro(https://mitaka-chiro.com/symptoms/thumb-cmc-joint-arthritis/)
医療従事者が患者に伝えるべき管理ポイントは次の通りです。
okuno-y-clinic(https://okuno-y-clinic.com/itami_qa/cm.html)
webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.18888/se.0000003507)
装着時間の管理が不十分だと、治療効果を最大化できません。
従来の装具療法は「固定して安静を保つ」ことを主眼に置いていました。しかし近年、「固定せずに動かすことでCM関節を整復位に誘導する」という機能的装具のアプローチが注目されています。 これは意外ですね。 medicpro.co(http://www.medicpro.co.jp/cm.html)
北里式母指CM関節装具はその代表例です。この装具は親指を動かすことでCM関節が自然に正しい位置に整復されるよう設計されており、装着したまま家事や日常動作を継続できます。 X線透視像でも、装具装着によってCM関節の不安定性が改善し、MP関節アライメントの矯正が確認されています。 medicpro.co(http://www.medicpro.co.jp/cm.html)
文部科学省の科研費による研究(課題番号:20K19458)では、北里式装具(N-KTS)と従来型CMC装具(アメリカ製ネオプレン製)を比較するランダム化クロスオーバー比較試験が実施されました。 結果は、指腹つまみ力において北里式がCMC装具を有意に上回り、かつ疼痛改善効果では両者に有意差がなかったと報告されています。 つまり機能回復の面では機能的装具が優れている場合がある、ということです。 kaken.nii.ac(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20K19458/)
重症例(Eaton分類Stage III以上)でも有効性が認められているのは特に注目すべき点です。 従来は「Stage IIIなら手術を検討」という流れが多い中、保存療法の選択肢が広がっていることを医療従事者として把握しておくことは、患者への情報提供においても重要です。 kaken.nii.ac(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20K19458/)
参考:文部科学省 科研費 母指CM関節症の新しい機能的装具の開発と臨床試験
KAKENHI 母指CM関節症に対する新しい機能的な母指CM関節装具の開発と検証(国立情報学研究所)
参考:医書.jp掲載 サムケア®装着による握力・ピンチ力・疼痛VASの改善報告
医書.jp|母指CM関節症に対する装具(サムケア®)の臨床的有効性(整形外科)
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