拡張期血圧とは、心臓が拡張して次の収縮に備えている間の血管内の最低血圧のことです 。英語では「Diastolic Blood Pressure」と呼ばれ、「下の血圧」として親しまれています 。
参考)https://tanno-naika.jp/blog/post-638/
家庭血圧では拡張期血圧85mmHg以上、診察室血圧では90mmHg以上が高血圧の基準となっています 。家庭血圧は家庭でくつろいだ状態で測定した血圧を指し、血圧はさまざまな要因で大きく変動するため、診察室血圧よりも家庭血圧の方が正確な評価に適しているとされています 。
参考)https://cureapp.co.jp/productsite/ht/media/tips/dbp.html
拡張期血圧は主に以下の要因を反映しています 。
拡張期血圧が高くなるのは、心臓から遠い細い血管(末梢血管)が動脈硬化により硬くなるために起きます 。拡張期血圧のみが高い場合は、末梢血管の動脈硬化はあるが、太い血管の弾力性は保たれていることが考えられます 。
拡張期血圧は収縮期血圧と比べて年齢による変化が少ないという特徴があります 。むしろ、中年期以降は緩やかに低下する傾向さえ見られます 。
加齢と共に大動脈(太い血管)の動脈硬化も進展すると、収縮期血圧の上昇と共に収縮期血流も増加するため、拡張期血圧は低下し、拡張期の血流は低下します 。これは高血圧の進行パターンを理解する上で重要な知識となります。
正確な血圧測定のためには、適切な測定環境と条件が必要です 。
参考)https://www.ncl-tsukada.com/column/column011.html
測定環境として重要な要素:
測定条件:
1回の測定につき原則2回測定し、その平均値を採用することが推奨されます 。2回の測定値の差が5mmHg以上ある場合は、再度測り直して差がなくなるようになった2回の平均値を採用するのが正確な値となります 。
拡張期血圧のみが高い場合、特に若年者では二次性高血圧の可能性を考慮する必要があります 。肥満、運動不足、喫煙者などの方や、若年者の二次性高血圧が原因として予想されます 。
二次性高血圧は他の疾患が原因で血圧が上昇する状態で、高血圧患者の10人に1人程度が該当します 。しかし、実際に二次性高血圧と診断されている高血圧患者はそれよりも少なく、多くが本態性高血圧として治療されているのが現状です 。
参考)https://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/geriat/www/jmedi.html
二次性高血圧を疑う場合:
二次性高血圧の診断が重要である理由は、その原因となる疾患に対する治療を行うことで高血圧や高血圧に伴う合併症が改善する可能性があるためです 。

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