医療従事者が「薬効分類 一覧」を探す場面は、処方監査・薬歴の整理・院内採用薬の棚卸し・DI作成など、意外に多岐にわたります。そこで起点として信頼性が高いのが、公的資料としてまとまっている「薬効分類表」です。たとえば厚生労働省の資料では、薬効分類コード(例:111、112…)と薬効分類名(例:全身麻酔剤、催眠鎮静剤,抗不安剤…)が一覧で整理されています。
この「コード+分類名」の対応が分かると、同じ薬効群の薬が何か、あるいは同じ領域の薬を横断的に拾いたい時に、目で追えるようになります。現場では、商品名だけで探すよりも、薬効分類で束ねる方が、確認漏れ(類薬の見落とし)を減らしやすいのが利点です。さらに、感染症領域(611〜619、621〜629など)や検査薬領域(741〜749など)も同じ枠組みで並ぶため、「治療薬だけの一覧」だと思っていると取りこぼしが起きます。
参考)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9825453/
薬効分類表は“教科書的”に見えますが、実務では「いつも使うコード帯を先に固定で覚える」ことで効果が出ます。たとえば、鎮痛・抗炎症を扱う場面が多いなら114(解熱鎮痛消炎剤)を、アレルギー領域なら441(抗ヒスタミン剤)を、まず辞書の見出しのように持っておく、といった使い方です。
参考:薬効分類コードと薬効分類名の一覧(公的な薬効分類表)
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000909009.pdf
薬効分類の「コード」は、単に番号が振られているだけではなく、分類体系の階層を意識すると読みやすくなります。厚生労働省の薬効分類表にあるコードは、111(全身麻酔剤)、112(催眠鎮静剤,抗不安剤)、113(抗てんかん剤)といったように、同じ領域の薬が連番で並ぶ構造になっています。
一方で現場の混乱ポイントは、「コードが同じ=薬理作用が同じ」と短絡してしまうことです。薬効分類は“用途・目的”に寄った括りであり、機序や標的が同一とは限りません(特に併用禁忌や相互作用の確認では、薬効分類だけで判断しないのが鉄則です)。ただ、監査の入口として「同種薬が重複していないか」をざっくり拾うには、薬効分類は十分に役に立ちます。
実務でのおすすめは、電子カルテや薬剤部門システムの検索で「分類コード(先頭一致)」を使えるかを確認することです。たとえば、抗菌薬を大づかみに拾いたい場合、611〜619や621〜629がまとまっているので、コード帯を条件にすると抜けが減ります。抗ウイルス剤が625、サルファ剤が621など、近い領域でも枝分かれがあるため、名称検索だけに頼ると漏れが出やすい点は覚えておく価値があります。
また、薬効分類表には“治療を主目的としない医薬品”や“薬効不明”まで含まれます(例:791、799、999など)。この帯は普段意識されにくい一方、院内マスタの整備や棚卸しの局面で「分類先が見つからない薬」が出たときの逃げ道として重要です。
薬効分類は、添付文書で目にすることがある情報と接続しています。薬効分類の説明として、医薬品が「日本標準商品分類」の枠組みの中で扱われ、添付文書に記載されることがある、という整理がされています。
ここで知っておくと意外に役立つのが、「添付文書の表現は必ずしも完全に固定ではない」可能性です。運用上は“同じ成分=同じ表現”だと期待しがちですが、分類は同じでも標榜の表現には一定の自由度が残るため、文言だけでの突合はズレることがあります(システムの辞書登録や検索語の設計で差が出ます)。
参考)医薬品の薬効分類 - Wikipedia
そのため、院内で「薬効分類 一覧」を整備するなら、添付文書の表現(表示名)とは別に、コードと分類名(正規の一覧)をマスタとして保持し、表示ゆれは“別名”として紐づけるのが現実的です。特に、DIニュースや院内掲示で「同系統薬」と説明する際、文言ゆれがあると現場の誤解につながるので、コード基準で説明できる形を作ると教育効果が上がります。
参考)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10767925/
参考:薬効分類の位置づけ(日本標準商品分類、添付文書、薬価基準コードとの関係)
https://eucalia.jp/word/215/
薬効分類は、薬価基準収載医薬品コード(いわゆる薬価コード)の運用とも接点があります。薬効分類の説明として、薬効分類番号が「薬価基準収載医薬品コード」の先頭4桁に使用される、という整理が示されています。
この接続を理解すると、薬剤部・医事・情報担当が同じ言葉で会話しやすくなります。たとえば「薬効分類 一覧でこの薬はどこに入る?」という問いを、医事側はコード(薬価コード先頭)から逆引きし、薬剤部側は薬効分類表から正引きして、同じ分類に着地できます。分類の“地図”が共有されることで、採用品目一覧の並び順(薬効分類順)や、レセプト・マスタ連携の確認作業がスムーズになります。
参考)https://www.hyo-med.ac.jp/department/phrm/medicals/list20250110.pdf
さらに、薬効分類を軸にすると「院内の採用構成の偏り」も可視化できます。たとえば、循環器(210番台)に採用品目が集中しているのか、抗菌薬(611〜629)で世代やスペクトラムが偏っていないか、といった棚卸しがしやすくなります(ここでいう偏りは良し悪しではなく、施設機能に応じた説明可能性の話です)。
独自視点として、薬効分類は“請求や棚卸しの都合のコード”と思われがちですが、教育・合意形成の道具にもなります。新規採用審議で「この薬は既採用のどの薬効群に位置づくのか」「同じ薬効群で代替はあるのか」を、コード帯の比較として示すと、説明が短くなり誤解が減ります。
参考:院内採用品目を薬効分類順で並べる例(薬効分類順という運用イメージ)
https://www.hyo-med.ac.jp/department/phrm/medicals/list20250110.pdf

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