アリケイス吸入液は「590mg8.4mL 1瓶」という規格単位で薬価が設定され、改定薬価として38,437.90円が示されています。
同資料では、価格調整前(現行薬価)42,408.40円から、価格調整後(改定薬価)38,437.90円へ見直されたことが明記されています。
医療現場で混乱が起きやすいのは、同じ「アリケイス吸入液 590mg」でも、いつの適用日を参照しているかで説明が食い違う点で、同資料では適用日が「令和5年6月1日」と整理されています。
薬価の話題は「高い/安い」になりがちですが、医療従事者向け記事では、規格単位と適用日(改定のタイミング)をセットで示すだけで、読み手の実務負荷が大きく下がります。
アリケイスは費用対効果評価結果に基づく価格調整の対象となり、対象集団は「MACによる肺非結核性抗酸菌症」、比較対照技術は「多剤併用療法」とされています。
同資料では、価格調整係数として「有用性系加算部分の価格調整係数(γ)=0.1」「営業利益部分の価格調整係数(θ)=0.5」が示され、調整のロジックが“数式”として公開されています。
さらに、本品が薬価収載時に原価計算方式で算定されているため、価格調整後の薬価を「価格調整前の薬価-有用性系加算部分×(1-γ)-営業利益部分×(1-θ)」で算出する、と明記されています。
この「係数が公開されている」点は、院内の薬事委員会・経営層への説明で意外に効きます(単なる値下げではなく、評価枠組みに沿った調整だと説明できるためです)。
参考:費用対効果評価に基づく価格調整(現行薬価・改定薬価・適用日・係数γ/θの根拠がまとまっています)
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001068210.pdf
アリケイス(ALIS)は、肺MAC症の成人患者に対する抗生物質併用療法として開発され、臨床試験では「ALIS 590mgを1日1回(QD)、ラミラネブライザシステムで吸入投与」する設計が一貫して採用されています。
同文書では、吸入投与により「全身曝露を最小に抑えつつ、肺および肺マクロファージに高濃度のアミカシンを到達させる」ことを狙った製剤・投与経路であると説明されています。
また、静注アミカシンには腎毒性・聴器毒性などの全身毒性リスクがあり、投与量調整や血清濃度モニタリングが重要になる、という課題認識が示された上で、吸入療法の意義(局所高濃度+全身曝露低減)が述べられています。
薬価の議論を臨床現場に落とすときは、「1日1回590mg」という固定用量ゆえに、外来導入でも“日次コストがほぼ一定で読みやすい”一方、長期投与になると累積費用のインパクトが大きくなり得る点を、治療目標(喀痰培養陰性化の継続など)と結びつけて説明すると誤解が減ります。
費用対効果評価資料には「医療機関における在庫への影響等を踏まえ、価格調整後の薬価の適用には一定の猶予期間を設ける」と明記されており、高額薬剤ほど在庫・購入価格・適用日のズレが運用上のリスクになりやすいことが読み取れます。
この“猶予期間に触れている”のは地味ですが重要で、病院の購買・薬剤部は、価格改定のたびに「いつの薬価で請求できるか」「改定直前の発注をどう扱うか」といった実務判断が生じます。
また、吸入投与は薬剤だけでなくネブライザー運用(患者教育、機器管理、投与手技の標準化)がセットになるため、薬価だけで採用判断をすると、導入後にオペレーションの摩擦が出やすいのが特徴です(ここは検索上位記事でも“薬価”から漏れがちな論点です)。
独自視点としては、DPC病院で高額薬剤を導入するとき、医師の「治療抵抗性で選択肢が少ない」という臨床的切実さと、事務の「包括の枠内で吸収できるか」という構造的制約が衝突しやすいので、採用時点で“誰が何を説明するか(医師・薬剤師・医事課)”を決めておくと、患者説明の一貫性も上がります。
ALISはDPPCとコレステロールから構成されるリポソームにアミカシン硫酸塩を封入したネブライザー用懸濁液で、肺表面活性物質に存在するものと同一のリン脂質(DPPC)を構成要素に含む、とされています。
さらに、ALISは吸入後に喀痰中で高濃度が確認される一方、血清中は低濃度であり、血清中濃度は感染部位の濃度を反映しにくいので、従来のPK/PDサロゲートを吸入抗生物質の用量設定にそのまま使いにくい、という指摘が明確に書かれています。
そして肺NTM症被験者では、投与量(ネブライザー内の薬物量)の約7%が最初の24時間以内に全身循環に到達していた、という記載があり、「吸入=全身移行ゼロではない」ことが数字で示されています。
薬価説明の場面では、この“全身移行が一定ある”事実を踏まえ、腎機能や聴器毒性リスクを抱える患者では、薬剤選択の意義(局所化)と注意点(ゼロではない)を同時に説明できると、現場の納得感が上がりやすいです。

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