母乳を「やめる薬」として現場で話題になりやすいのが、カバサール(一般名:カベルゴリン)です。カベルゴリンはドパミン受容体作動薬で、プロラクチン分泌を抑えることで乳汁分泌を抑制します(=母乳が作られにくくなる方向に働く)。
つまり「乳腺そのものを壊す」のではなく、乳汁産生のホルモン環境を変える薬なので、授乳刺激(吸啜や強い搾乳)が残っていると体側が“作ろうとする”要素が残り、張り・痛みの訴えが長引くことがあります(臨床では薬だけでなくケアが重要になります)。
適応として添付文書上に「産褥性乳汁分泌抑制」が明記され、用法・用量も規定されています。また、授乳中の位置づけは明確で、「授乳を望む母親には投与しない」「やむを得ず投与する場合には授乳を中止」とされています。
参考)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4754102/
ここは医療者が患者へ説明するうえで最重要ポイントで、患者側の「薬を飲んでも、少しなら授乳できるのでは?」という期待を早期に修正しないと、後からトラブルになりやすい領域です。
産褥性乳汁分泌抑制に対するカベルゴリンは「1.0mgを胎児娩出後に1回のみ食後に経口投与」とされています。ここで“1回のみ”が強調されるため、患者は「一撃で完全に止まる薬」と理解しがちですが、実臨床では乳房ケア、乳頭刺激の回避、疼痛対策のセットで説明する方が安全です。
また、同じ添付文書内に、意外に見落とされやすい実務情報として「胎児娩出後4時間以内の投与は避け」「胎児娩出後2日以内に投与することが望ましい」といった投与タイミングの注意が記載されています。投与当日は「観察を十分に行い」異常時に適切に処置することも明記されています。
医療従事者向けに言い換えるなら、母体の循環動態が落ち着かないタイミングに“乳汁抑制目的で機械的に投与”しない、という安全管理のメッセージです。
副作用についても、産褥性乳汁分泌抑制の集計として「頭痛」などが挙げられており、患者には「張りの痛み」だけでなく「頭痛・めまい・ふらつき」なども起こり得る前提で、家事や運転、夜間授乳(授乳自体は中止)など生活設計を含めて説明する必要があります。
薬で母乳を止める(止めたい)ケースでは、「断乳のやり方」が乳腺炎の発生確率に直結します。添付文書上も、産褥性乳汁分泌抑制に投与する際に「氷罨法等の補助的方法を併用すること」が場合により推奨されています。これは薬に“追加する”というより、薬だけではカバーしにくい乳房緊満・疼痛をケアで逃がす発想です。
断乳支援での現場あるあるとして、患者が苦しくて搾乳しすぎる→刺激でさらに分泌が続く→張りが増える、という悪循環があります。反対に、「完全に一滴も出してはいけない」と極端に我慢してしまい、局所うっ滞から発熱・発赤・しこりに進むパターンもあります。
医療者としては“刺激を最小化しつつ、うっ滞を作りすぎない”着地点を、個々の乳房状態(過分泌傾向、乳管の通り、既往の乳腺炎、乳頭形態、痛覚、睡眠状況)で調整するのが実務です。
薬の話から一段踏み込むと、断乳の成功は「授乳間隔の調整」「搾乳の目的(減圧か排出か)」「疼痛対策」「サインの早期発見」でほぼ決まります。乳腺炎は早期ほど介入余地が大きいので、患者には次の“受診の目安”を先に渡しておくと安全です。
カベルゴリンは、授乳との両立を前提に処方する薬ではありません。添付文書に「授乳を望む母親には本剤を投与しない」「やむを得ず投与する場合には授乳を中止」と明確に書かれています。さらに「ヒト母乳中への移行の有無は不明」「乳児における安全性は確立していない」ともされ、慎重姿勢が徹底されています。
このため、患者から「母乳を少し残したい」「混合で続けたい」と言われた場合は、“母乳量を減らす工夫”と“薬で止める”を同じ線上に置かず、まず目的整理が必要です。
もう一つ臨床で大事なのが禁忌・慎重投与の拾い上げです。カベルゴリンは禁忌として「妊娠中毒症」「産褥期高血圧」などが挙げられており、産褥期の高血圧関連イベントに注意喚起があります。さらに慎重投与として「低血圧症」「重篤な心血管障害」「精神病の既往」なども記載されており、ドパミン作動薬としての特性(起立性低血圧、精神症状の悪化など)も読み取れます。
患者が“断乳目的”で受診した場合でも、既往歴と産後の血圧・症状の確認は「薬の説明」より前に置くのが安全です。
参考:カベルゴリン(カバサール)の禁忌・用法用量(産褥性乳汁分泌抑制1.0mg単回)・授乳婦への投与注意がまとまっている(添付文書)
https://www.pmda.go.jp/drugs/2003/P200300013/67033900_21100AMY00144_S101_1.pdf
検索上位の解説は「薬の種類」「飲み方」「副作用」に集中しがちですが、支援の現場では“心理ストレス”が乳房症状の訴え方を増幅させることがあります。たとえば、断乳の罪悪感、家族からの圧、仕事復帰の焦り、夜間の睡眠不足が重なると、痛みの閾値が下がり「張りが限界」「胸が爆発しそう」と表現が強くなります。
このとき医療者が薬理だけ説明すると、患者は「じゃあ薬が効いてない」「自分は異常だ」と受け取りやすく、不要な搾乳(過刺激)や受診ジプシーにつながります。
実務的には、断乳計画を立てる段階で次を短く確認するだけでも、ケアの質が上がります。
そして患者説明では、薬を“魔法のスイッチ”ではなく「ホルモン側のブレーキ」と位置づけ、乳房側の“圧”をどう逃がすか(冷罨法、圧迫、最小限の減圧搾乳、下着調整)をセットで渡す方が、結果として「薬を飲んだのに痛い」という不満を減らしやすいです。
薬で止める選択をした患者ほど、授乳というセルフケア手段を失うため、医療者が“代わりの逃がし方”を言語化して渡す価値が高い、というのが独自視点です。

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