重複投薬・相互作用等防止加算2026年廃止と新加算の完全対応ガイド

2026年調剤報酬改定で重複投薬・相互作用等防止加算が廃止され、2つの新加算に再編されました。算定要件・点数の変更点をどこよりも詳しく解説。知らないと算定漏れで損する、かかりつけ薬剤師は加算が10点増える?

重複投薬・相互作用等防止加算の2026年廃止と新加算への完全移行ガイド

普段の疑義照会そのままで算定すると、あなたは毎月数千円単位で損をし続けます。


2026年改定:重複投薬・相互作用等防止加算から新加算へ
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重複投薬・相互作用等防止加算は廃止

2026年(令和8年)の調剤報酬改定で長年使われてきた加算が廃止。「残薬調整」と「有害事象防止」の2つに完全分離されました。

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新設①:調剤時残薬調整加算(30〜50点)

従来の残薬調整20点が最低30点に引き上げ。かかりつけ薬剤師・在宅対応なら50点と大幅アップ。7日分ルールの理解が必須です。

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新設②:薬学的有害事象等防止加算(30〜50点)

一般ケース(ニ)は40点→30点と減点。ただしかかりつけ薬剤師・在宅は50点。電子処方箋の活用が算定要件に明記されました。


重複投薬・相互作用等防止加算2026年廃止の背景と経緯

2026年(令和8年)の調剤報酬改定で、「重複投薬・相互作用等防止加算」は正式に廃止されました。これは単なる名称変更ではありません。 note(https://note.com/apotheke_umschau/n/ncc0b1b11401f)


長年、残薬調整も重複投薬防止も同一加算の枠組みで処理されてきましたが、その結果として「介入の質」が評価されにくい状況が続いていたのです。 中医協(中央社会保険医療協議会)は令和8年1月23日の資料で、対人業務をより厳密に評価する制度設計へと舵を切ることを明示しています。 ygken(https://www.ygken.com/2026/02/202682.html)


つまり廃止が目的ではありません。


改定の狙いは、「何をしたか」ではなく「どう介入したか・誰が関わったか」で報酬を差別化することです。 かかりつけ薬剤師の機能強化と在宅医療への対応を促進するため、従来の一律評価を解体し、2つの新加算として再構成しました。 kuroyaku(https://kuroyaku.tokyo/2026%E5%B9%B4%E8%AA%BF%E5%89%A4%E5%A0%B1%E9%85%AC%E6%94%B9%E5%AE%9A%EF%BD%9C%E8%96%AC%E5%AD%A6%E7%9A%84%E6%9C%89%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E8%B1%A1%E7%AD%89%E9%98%B2%E6%AD%A2%E5%8A%A0%E7%AE%97%E3%83%BB/)


これを知らずに従来通りの算定フローを続けると、取れるはずの点数を毎月取り逃がすことになります。


旧加算と新加算の比較
区分 旧:重複投薬・相互作用等防止加算 新加算(2026年〜)
残薬調整 ロ:20点(一律) 調剤時残薬調整加算:30〜50点
重複・相互作用等防止 イ:40点(一律) 薬学的有害事象等防止加算:30〜50点
かかりつけ薬剤師・在宅 区別なし 両加算とも50点に加算アップ


重複投薬・相互作用等防止加算に代わる調剤時残薬調整加算の算定要件

調剤時残薬調整加算は、残薬(飲み残し・飲み忘れ)対策に特化した加算です。従来の残薬調整20点が独立・強化された形になります。 ygken(https://www.ygken.com/2026/02/202682.html)


算定の原則は7日分以上の調剤日数変更があることです。これが基本ルールです。 note(https://note.com/apotheke_umschau/n/n46edf8464755)


ただし、6日分以下でも例外があります。


薬剤師が服薬状況などから必要と判断した場合、6日分以下の減算であってもレセプトに理由を記載すれば算定可能です。 これは現場の柔軟性を高めるための改正で、旧加算にはなかったルールです。見逃しやすいポイントですね。 ygken(https://www.ygken.com/2026/02/202682.html)


点数は以下のとおりです。


  • イ:在宅患者への処方箋交付前に処方内容を処方医に相談し、提案が反映された処方箋を受け付けた場合 → 50点
  • ロ:在宅患者について調剤日数変更が行われた場合(イ以外) → 50点
  • ハ:かかりつけ薬剤師による照会で変更が行われた場合(イ・ロ以外) → 50点
  • ニ:上記以外の場合 → 30点


ニ(一般ケース)でも旧の20点から30点へ引き上げられたのは大きな変化です。 レセプトへの理由記載を忘れると6日分以下の場合に算定できなくなります。薬局スタッフ全員での共有が必須です。 ygken(https://www.ygken.com/2026/02/202682.html)


また、在宅患者訪問薬剤管理指導料などを算定中の患者は対象外となる点も要注意です。 ygken(https://www.ygken.com/2026/02/202682.html)


重複投薬・相互作用等防止加算2026年の後継:薬学的有害事象等防止加算の全体像

薬学的有害事象等防止加算は、重複投薬・相互作用・ポリファーマシー対策に特化した新加算です。旧加算の「残薬調整以外(40点)」に相当しますが、構造が大きく異なります。 tachiyaku(https://tachiyaku.com/yakugakutekiyuugaijisyoutouboushikasan-overview/)


一般ケース(ニ)は40点から30点へ減点になっています。意外ですね。


ただし在宅・かかりつけ薬剤師が関与する場合は50点と高評価になります。 つまりかかりつけ薬剤師を配置している薬局では実質増収、そうでない薬局は減収というシナリオが想定されます。 ygken(https://www.ygken.com/2026/02/202682.html)


算定できる疑義照会の内容は以下のとおりです。 yaku-saizensen(https://yaku-saizensen.com/chohuku_gigi/)


  • 💊 併用薬との重複投薬薬理作用が類似する場合を含む)
  • 併用薬・飲食物等との相互作用
  • 🏥 そのほか薬学的観点から必要と認める事項(アレルギー歴・副作用歴からの処方変更なども含む)


「そのほか薬学的観点から必要と認める事項」という文言は旧加算から引き継がれています。ある程度は薬剤師の裁量で加算が認められます。 tachiyaku(https://tachiyaku.com/yakugakutekiyuugaijisyoutouboushikasan-overview/)


また、2026年改定で新たに電子処方箋の重複チェック結果を活用した場合が算定要件に明記されました。 これはDX推進を報酬で後押しする意図があります。電子処方箋システムを導入している薬局は積極的に活用するのが得策です。 ygken(https://www.ygken.com/2026/02/202682.html)


参考:薬学的有害事象等防止加算の詳細な算定要件(tachiyaku.com)
【2026年】薬学的有害事象等防止加算が新設。重複投薬・相互作用等防止加算との違いを解説


重複投薬・相互作用等防止加算廃止で薬局が見落としやすい算定ルール

新加算に移行した後も、旧加算から引き継いだ細かいルールを正確に把握しておく必要があります。これが算定漏れや返戻の原因になるからです。


まず、複数の処方箋で同時に対象となる場合でも算定は1回のみです。 同じ患者について2枚の処方箋を受け付け、それぞれで重複が見つかった場合も、加算は1件分しか算定できません。これが条件です。 pharmacist.m3(https://pharmacist.m3.com/column/chouzai_santei/6256)


次に施設基準についてです。 ygken(https://www.ygken.com/2026/02/202682.html)


両加算ともに、「適切なお薬手帳の活用実績が相当程度あると認められる保険薬局」であることが施設基準として定められています。お薬手帳の交付・活用率が低い薬局は算定できないリスクがあります。


  • ✅ 薬剤服用歴(薬歴)への記載:問い合わせ内容・要点・変更内容を必ず記録
  • ✅ 複数処方箋の同時受け付け:加算は1回のみ
  • ✅ 調剤管理料の算定が前提:調剤管理料を算定していない患者では加算不可
  • ✅ お薬手帳活用実績:施設基準として求められる(活用率の低い薬局は算定不可)
  • ✅ 同一医療機関・同一診療科の処方でも算定対象:他院・他科処方に限らない


薬歴記載は必須です。 旧加算でも必須でしたが、新加算でも同様です。また、調剤管理料を算定していない場合は薬学的有害事象等防止加算も算定できない点は見落としがちです。レセコンで自動的に弾かれるケースが多いとは思いますが、手動チェックの際に意識しておきましょう。 tachiyaku(https://tachiyaku.com/yakugakutekiyuugaijisyoutouboushikasan-overview/)


参考:2026年改定の算定フローチャートと算定ルール(m3.com)
【26改定】算定フローチャート付!新設「調剤時残薬調整加算」の算定要件と判断基準(m3.com)


重複投薬・相互作用等防止加算2026年改定で薬局が取るべき実務対応

改定対応で最初にやるべきことは、現行フローの棚卸しです。


具体的には、今まで「重複投薬・相互作用等防止加算(イ・ロ)」で処理していたものが、新加算のどの区分に当たるかを分類する作業です。 これをせずに従来通りで進めると、取れるはずのイ・ロ・ハ(50点)を見逃してニ(30点)で算定し続けるリスクがあります。 pharmacist.m3(https://pharmacist.m3.com/column/momo_kaitei2026/7335)


対応ポイントを整理します。


  • 🔁 算定区分の再マッピング:残薬か有害事象防止かで加算を分け、該当区分(イ〜ニ)を判断するフローを作成する
  • 👩‍⚕️ かかりつけ薬剤師の積極活用:かかりつけ薬剤師が疑義照会することでハ(50点)を算定できる。担当制の明確化が急務
  • 📱 電子処方箋システムの活用:重複チェック機能を日常運用に組み込む。薬学的有害事象等防止加算の算定根拠として記録を残す
  • 📒 レセプトコメントの徹底:6日分以下の残薬調整では、レセプトへの理由記載が算定の条件。記載漏れ防止のためのチェックリスト整備を推奨
  • 📊 お薬手帳活用率のモニタリング:施設基準を満たすために、交付・活用実績を月次で確認する体制を作る


また、自薬局のかかりつけ薬剤師の体制整備が間に合っていない場合は、早急に計画を立てる必要があります。在宅・かかりつけで算定できる50点と、一般ケースの30点との差は1件あたり20点、月に50件なら1,000点(約10,000円相当)の差になります。これは無視できません。


算定フローのチェックには、ウィーメックスのような薬局支援システムや、m3.comなどの薬剤師向け専門メディアのフローチャート資料の活用が効果的です。算定の判断に迷うケースを事前に整理しておくと、スタッフ全員での統一判断が可能になります。


参考:2026年度改定での算定要件の変化点と詳細解説(note)
「調剤時残薬調整加算」「薬学的有害事象等防止加算」の算定要件を7日分ルール含め完全解説(note)


参考:2026年改定の全体像と点数比較表(ygken.com)
2026年(令和8年度)調剤報酬改定:重複投薬・相互作用等防止加算廃止と新加算の全体像