粉砕加算 一包化加算 算定要件 点数 併算定

粉砕加算と一包化加算は、同じ「手間」に見えても算定要件や記録の求め方が違います。点数・併算定・指示の扱いを整理し、返戻や個別指導で困らない運用にできていますか?

粉砕加算 一包化加算

粉砕加算 一包化加算の実務ポイント
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算定要件を先に固定

「一包化」は受付1回1回、日数で点数が決まる。粉砕は多くが自家製剤加算の枠組みで考え、同一剤での併算定不可を避ける。

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調剤録・薬歴が最大の防波堤

一包化は「理由」と「医師の了解」を調剤録等へ。粉砕も加工理由や手技が伝わる記録が、返戻・個別指導リスクを下げる。

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併算定は“剤”単位で設計

一包化を算定した範囲は自家製剤加算・計量混合調剤加算が不可。別剤で完結する加工に分け、根拠を残す。

粉砕加算 一包化加算の算定要件


一包化(外来服薬支援料2の一包化に相当)は、「2剤以上の内服薬」または「1剤で3種類以上の内服薬」を、服用時点ごとに一包として交付する考え方が基本です。
この評価は“飲み忘れ・飲み誤りの防止”や“被包から取り出せない患者への配慮”を目的としており、治療上の必要性が認められる場合に、医師の了解を得て行う、と整理されています。
ここで重要なのは、単に「患者希望でまとめたい」では弱く、必要性を説明できる材料(認知機能、手指巧緻性、服薬ミス歴、介護者の関与状況など)を拾っておくことです。
一方「粉砕加算」という言い方は現場でよく使われますが、実務では“錠剤を粉砕して散剤化する”などの加工は自家製剤加算の守備範囲として整理している解説が多く、算定要件の判断と記録が肝になります。


参考)https://pharmacist.m3.com/column/chouzai_santei/6117

つまり、同じ「加工」でも、一包化は“服用支援の技術全体”を評価し、粉砕は“剤形加工(製剤)”の評価として考えると、併算定や摘要の設計がぶれにくくなります。


粉砕加算 一包化加算の点数と日数

一包化の点数は投与日数で決まり、42日分以下は「7日(または端数)ごとに34点」、43日分以上は一律240点という整理です。
そのため、28日なら34点×4、35日なら34点×5、42日なら34点×6というように“週割り”で積み上がります(端数切り上げ)。
分割調剤を行った場合は、2回目以降の一包化は「通算日数に対応する点数-前回までの請求点数」で差額計算する扱いが示されています。
点数の仕組みが週割りであることは、実務上「何日分を一包化したか」の把握と、分割調剤の差額請求でのミス防止に直結します。


参考)301 Moved Permanently

また、一包化は「処方箋の受付1回につき1回算定」という制約があり、同一受付内で“朝・昼・夕・寝る前”を別々に一包化していても、回数を増やして算定できない点がトラブルの起点になります。


参考)https://www.mdpi.com/2673-6489/2/4/35/pdf?version=1663842417

粉砕加算 一包化加算の併算定と注意点

一包化を算定した範囲の薬剤については、自家製剤加算と計量混合調剤加算は算定できない、と明示されています。
ここが「粉砕して一包化しているのに、粉砕(=自家製剤加算相当)も取りたくなる」ケースでブレーキになるポイントです。
ただし“処方箋中のすべてを同じ扱いにする必要はない”という実務設計は可能で、例えば配合禁忌や識別性の理由で錠剤と散剤を別々に一包化しても算定できる、という整理があります。

さらに、服用しやすさ・識別のしやすさの観点から「臨時薬だけ別」「錠剤と散剤を別」などの運用が許容されうる一方で、その理由を調剤録等に記載することが前提になります。

また、同一保険医療機関の異なる診療科から交付された2枚の処方箋を同時受付し、合算すると要件を満たす場合に算定して差し支えない、というQ&A整理は見落とされがちです。

逆に、異なる保険医療機関から交付された2枚の処方箋を同時に持参した場合は、受付が別扱いとなり“一包化は算定できない”とされています。

粉砕加算 一包化加算の調剤録と摘要

一包化は、薬剤師が必要性を認め医師の了解を得て実施した場合、その旨と理由を調剤録等に記載する、とされています。
「処方箋に一包化指示があるケース」でも、患者状態からみた治療上の必要性が薄いと疑義になり得るため、薬歴側に“支援が必要な根拠”を置いておくのが安全策です。
摘要については、同一医療機関で複数医師・複数処方欄に跨る場合など、処方欄の記載だけでは加算理由が不明なときは「その事由を記載」とする整理が示されています。

つまり、審査側が“なぜこの受付で一包化要件を満たすのか”を追えるように、処方の関係性(同時受付、服用時点の重複、要件①/要件②のどちらで成立したか)を言語化しておくのが効果的です。

粉砕(自家製剤加算相当)の記録は、一包化ほど定型の文章が示されやすい領域ではありませんが、少なくとも「なぜ加工が必要か」「何をどう加工したか」が第三者に伝わるように整えるのが指導対応として現実的です。


参考)https://yakuzaishi.cadical.jp/seminar/jikaseizaikasan/

地域差が出やすい論点として、粉砕の手技記録の細かさ(篩の号数まで要求される例がある等)が語られており、チェーン内・地域の指導傾向を踏まえた“自局の最低記載セット”を決める発想が有用です。

粉砕加算 一包化加算の独自視点(現場設計)

算定の可否だけを追うと、「一包化の要件を満たすから全部一包化」「粉砕もあるから全部加工」で突っ走りがちですが、実務では“剤単位での設計”が事故を減らします。
一包化の対象は内服用固形剤が前提で、しかも一包化を算定した範囲では自家製剤加算等が不可なので、最初に「一包化で評価する範囲(どの服用時点・どの剤)」を決め、残りは別剤で別評価に落とす、という発想が合理的です。
さらに意外と効くのが「識別性・介護導線」まで含めて支援設計することです。

例えば、錠剤と散剤を同一包に混ぜず“別々に一包化”しても算定できる整理があるため、誤薬リスクや取り違えリスクが高い患者では、鑑査・介護者の手順を優先して分ける設計が可能になります(その分、理由の記録が必須)。

最後に、個別指導で問われやすいのは「患者状態→治療上の必要性→医師の了解→調剤録等の記録」が一直線に繋がっているかです。

点数の“取り方”より、支援の必要性を医療者として説明できるストーリーを、薬歴・調剤録・摘要で同じ方向に揃えることが、粉砕加算と一包化加算を安全に運用する近道になります。


一包化の算定ルール(点数、受付1回1回、同時受付Q&Aなど)の一次資料として有用。
厚生労働省(疑義解釈資料):一包化薬の算定例・同時受付の可否が具体例で確認できる
一包化加算の要件・点数・記録・併算定不可(自家製剤/計量混合)を実務目線で整理。
管理薬剤師.com:一包化加算の概要、点数、調剤録記載、併算定の整理がまとまっている




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