外来服薬支援料2は、飲み忘れ・飲み誤りの恐れがある多剤服用の患者、または心身の特性により被包を開けて服用することが困難な患者を想定した評価です。
重要なのは「ただ一包化した」では不足で、患者の背景(飲み忘れ、理解力、手指機能、介護環境など)から、服薬管理の支援が必要だと説明できる状態にしておく点です。
一包化の形は、原則として「服用時点ごと」にまとめる考え方で、対象となるのは内服用固形剤の一包化です。
ここで現場が迷うのが「2剤以上」や「1剤で3種類以上」の判定ですが、カギは“薬の種類”よりも“服用時点”です。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/5827ea96a45dbf0a5401118176988c63d9291a43
外来服薬支援料2は、当該薬剤を処方した保険医に「治療上の必要性」と「服薬管理に係る支援の必要性」の了解を得た上で、一包化と必要な服薬指導・服薬管理支援を行うことが前提です。
現場運用では、この「了解」をどう担保するかが監査耐性に直結するため、疑義照会で“指示・了承を得た”形を残す運用が実務的です。
特に、患者側の希望(「まとめてほしい」)だけで進めると、必要性の根拠が弱く見えやすいので、飲み忘れ状況や服薬困難の具体(関節痛でPTPが開けない等)を確認し、照会内容に反映させるのが安全です。
また、同一医療機関の異なる診療科の処方を同時に受け付けて一包化するケースは、要件を満たせば算定可能と整理される一方、異なる医療機関の処方を“合わせ技”で要件化する考え方は通りにくい点が落とし穴です。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/faf73467149e45dc99e96b304fa5fea628345a90
点数は投与日数で決まり、42日分以下は7日(端数を増す)ごとに34点を積み上げ、43日分以上は一律240点です。
さらに「処方箋受付1回につき1回算定」という枠があるため、同じ患者でも受付が分かれたら算定の考え方も分かれます。
実務で意外に多いのが「処方日数違い」や「隔日投与」を混ぜた一包化です。
隔日投与が含まれる場合、算定に使う日数の取り方を誤ると点数がズレやすく、たとえば隔日投与の薬を一包化に組み込むと“満たしている日数”が隔日投与側に引っ張られる考え方になります。
レセコンが自動計算しても、入力(剤のまとめ方、日数設定)で結果が変わり得るので、隔日投与・頓用・日数不揃いの処方は、投薬前に人間が一度点検する運用が堅いです。
外来服薬支援料2では、薬歴・レセプトに「なぜ一包化が必要だったか」「支援内容」「服用状況(コンプライアンス等)」を記載することが求められる整理がされています。
この記載が弱いと、算定要件を“満たしていたはず”でも、後から説明できずに否認リスクが上がります。
記載を安定させるためには、最低限次の観点をテンプレ化すると運用が崩れにくいです(薬局内で表現は統一)。
ここで“あまり知られていないが効く”のは、算定のための文章を増やすのではなく、「否認されやすい処方パターン(同一成分の規格違い、服用時点が重ならない2剤、隔日投与混在)」のときだけ、判定根拠を1行追記する運用です。
監査で見られるのは作文量より、判断の筋道なので、要件の分岐点だけ言語化しておくと強いです。
外来服薬支援料2は「一包化すればよい」評価に見えやすい一方で、実務では製剤特性により一包化に向かない薬があり、その場合は算定設計そのものを組み替える必要が出ます。
たとえば吸湿性が高い薬剤や遮光が必要な薬剤は、被包から出すことで品質や安定性に影響が出る可能性があり、一包化が不適切になり得るため、シート管理・別包・代替提案などの工夫が必要になります。
このときのポイントは「算定のために無理に一包化」ではなく、服薬支援の目的を守りながら形を設計することです。
この「製剤特性から逆算して、服薬支援の形を組み替える」視点は、算定可否だけでなく安全性・継続性の説明にも直結し、結果として外来服薬支援料2の“対人業務としての中身”を強くできます。
点数表(外来服薬支援料2の所定点数・注の原文相当の確認に便利)
しろぼんねっと:令和6年 14の2 外来服薬支援料
算定要件の実務解釈(剤数・処方例・隔日投与などの注意点整理)
ヤクヨミ:外来服薬支援料2(一包化加算)の算定要件・点数

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