病名が「滑液包炎」でも、関節穿刺120点で請求すると全額査定されます。 shinryo-hosyu(http://shinryo-hosyu.com/column/20170615/)
算定が認められる代表的な病名は以下の3つです。 yamaguchi.med.or(http://www.yamaguchi.med.or.jp/images/medical/blue-page/2203.pdf)
- 変形性膝関節症(膝関節水腫を伴うもの)
- 肩関節周囲炎(ただし通常は穿刺を要する水腫が存在することが前提)
- 関節リウマチにおける膝関節痛
これが基本です。
また、診断根拠のない「レセプト病名」の付与は、保険請求の不実記載と疑われる可能性があることを東京都医師会も明確に指摘しています。病名は必ず診察上の根拠とセットで管理しましょう。 tokyo.med.or(https://www.tokyo.med.or.jp/doctor/practicing_docs/detail/02-07)
「滑液包炎」と「関節炎」は一見似ていますが、算定コードがまったく異なります。 shinryo-hosyu(http://shinryo-hosyu.com/column/20170615/)
病名が「右足関節滑液包炎」や「右肩滑液包炎」の場合、正しい算定は関節穿刺(J116・120点)ではなく「粘(滑)液嚢穿刺注入(片側)80点」です。 shirobon(http://shirobon.net/qabbs_detail.php?bbs_id=41244)
| 病名 | 正しい算定コード | 点数 |
|---|---|---|
| 変形性膝関節症(水腫あり) | J116 関節穿刺(片側) | 120点 |
| 関節リウマチ(膝) | J116 関節穿刺(片側) | 120点 |
| 足関節滑液包炎 | 粘(滑)液嚢穿刺注入 | 80点 |
| 肩滑液包炎 | 粘(滑)液嚢穿刺注入 | 80点 |
この間違いは整形外科・リウマチ科の医療事務でよく見られるパターンです。忙しい日常業務の中でコードを慣れで選んでしまうと、毎月の返戻につながります。 shinryo-hosyu(http://shinryo-hosyu.com/column/20170615/)
痛いですね。
実際に1件あたり120点と80点の差は40点(約40円)ですが、査定の場合は算定したコードの点数が全額取り消しになるため、損失は120点分(約120円)になります。件数が多い診療所では月単位で見ると無視できない金額です。 shinryo-hosyu(http://shinryo-hosyu.com/column/20170615/)
同日に水を抜いてヒアルロン酸(アルツ)も注入した場合の算定は、どちらか一方のみです。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_9_1_8%2Fj116.html)
具体的なルールはこうです。同一側の関節に対して、処置の関節穿刺(J116)と注射の関節腔内注射(G010)を同じ日に行った場合は、「主たるもの」、つまり点数の高い方のみ算定します。 knowlety(https://knowlety.jp/ika/r6-j116/)
つまり再診日に水を抜かず薬剤のみ注入した場合は、関節腔内注射80点+外来管理加算52点=132点の方が、関節穿刺120点単体よりも高くなります。これは使えそうです。 note(https://note.com/iryoujimu/n/n6db5a2cab940)
ただし水腫の穿刺(水を抜く行為)を実際に行った場合は関節穿刺が正しい算定コードです。実態と異なる算定は不正請求リスクがあります。選択の根拠は「実際に何をしたか」であり、点数の有利不利だけで選ぶのはルール違反です。 sasakigp.co(https://www.sasakigp.co.jp/column/10023979)
薬剤料(アルツディスポなど)は、関節穿刺・関節腔内注射のどちらで算定した場合も別途請求できます。また、穿刺時に使用したキシロカインなどの局所麻酔薬も薬剤料として算定可能です。 sasakigp.co(https://www.sasakigp.co.jp/column/10023979)
関節穿刺を算定するとき、主病名だけでは査定されるケースがあります。 sasakigp.co(https://www.sasakigp.co.jp/column/10023979)
審査側の確認ポイントは「なぜ穿刺が必要だったか」という医学的根拠です。変形性膝関節症の病名だけでは、穿刺の必要性が読み取れないと判断される場合があります。そのため、「膝関節水腫」や「関節血腫」などの副病名を追加することで、穿刺の必要性を明確に示すことが大切です。 yamaguchi.med.or(http://www.yamaguchi.med.or.jp/images/medical/blue-page/2203.pdf)
病名の付け方の例を整理します。
水腫・血腫の病名が不足しているために関節穿刺が査定された事例は、実際に審査現場でも報告されています。 sasakigp.co(https://www.sasakigp.co.jp/column/10023979)
なお山口県医師会の審査委員会資料では、「肩関節周囲炎の病名で毎回関節穿刺を請求している」ケースについて、「通常、肩関節周囲炎で診断・処置目的に毎回穿刺することは稀」との指摘があります。頻度が高い場合は摘要欄に理由を記載することを検討してください。 yamaguchi.med.or(http://www.yamaguchi.med.or.jp/images/medical/blue-page/2203.pdf)
関節穿刺時に使用したポピドンヨードやヘキザックなどの消毒液は、薬剤料として算定しても毎回査定される事例が報告されています。 shirobon(http://shirobon.net/qabbs_detail.php?bbs_id=63168)
これは意外ですね。
消毒液は「処置に付随するもの」として、関節穿刺の点数に含まれると審査側が判断するためです。処置の材料費・消毒費は基本的に技術料の中に包括されているという考え方が適用されます。 shirobon(http://shirobon.net/qabbs_detail.php?bbs_id=63168)
消毒液だけ査定が返ってきた場合でも、薬剤料の主要なものは算定できているため、実損は少ないケースが多いです。ただし毎回同じ理由で査定が入る場合は、請求内容を見直す方が事務作業の効率化につながります。 sasakigp.co(https://www.sasakigp.co.jp/column/10023979)
レセプトソフトによっては「関節穿刺セット」として消毒液を自動算定するものがあります。そのような設定になっている場合は、セット内容を医事課で確認・修正することが査定削減に直結します。これは使えそうです。
参考:整形外科における間違いやすい算定について、病名と処置コードの不一致事例をわかりやすく解説しています。
整形外科における間違いやすい算定とは? – 診療報酬どっとこむ
参考:関節穿刺と関節腔内注射の算定比較、外来管理加算との関係について詳しく解説されています。
参考:令和6年改定後のJ116関節穿刺(片側)の告示・通知全文が確認できます。
参考:関節腔内注射時の局所麻酔・関節穿刺の査定事例と正しい算定方法が解説されています。