メルスモンの最も頻度が高い副作用は注射部位の局所反応です。5%以上の患者で注射部位の疼痛や発赤が認められ、これはプラセンタ注射全般に共通する症状といえます。
注射部位の副作用には以下のような症状があります。
これらの局所反応は通常24-48時間以内に自然軽快しますが、症状が強い場合や長期間持続する場合は医師への相談が必要です。特に硬結は数日間残存することがあるため、患者への事前説明が重要となります。
なお、ラエンネックと比較してメルスモンは製剤のpHがややアルカリ性寄りのため、注射時の刺激感が軽減される傾向にあります。
メルスモンの全身性副作用は0.1~5%未満の頻度で発生し、以下のような症状が報告されています:
発熱に関しては、プラセンタ注射による代謝活性化の結果として一時的に体温上昇が起こる場合があります。これは感染による発熱とは異なり、通常は軽度で短時間に収束します。
医療現場では、これらの症状を感染症と区別することが重要です。プラセンタ注射後の発熱は通常38℃以下の微熱程度で、随伴症状も軽微であることが特徴的です。
メルスモンによるアレルギー反応は稀ですが、重篤化する可能性があるため十分な注意が必要です。アレルギー体質の患者では特に慎重な観察が求められます。
アレルギー症状には以下があります。
ヒト由来のプラセンタであっても、タンパク質成分に対するアレルギー反応は起こり得ます。特に他のヒト血液製剤に対してアレルギー歴がある患者では、事前のパッチテストや少量投与からの開始を検討すべきです。
アナフィラキシーショックは極めて稀ですが、救急処置が可能な環境での投与が推奨されます。
メルスモン注射後に見られる好転反応は、厳密には副作用ではなく体質改善に伴う一時的な身体変化です。しかし、患者にとっては不安を感じる症状のため、医療従事者による適切な説明が必要です。
好転反応として報告される症状。
これらの症状は通常1-2週間程度で改善しますが、個人差があります。好転反応と副作用の鑑別には、症状の経過観察と患者の全身状態の把握が重要です。
栄養過多状態による症状改善のため、食事療法との併用や注射頻度の調整が効果的な場合があります。
メルスモンによる肝機能への影響は、ラエンネックと比較して報告例は少ないものの、定期的な肝機能検査による監視が推奨されます。
肝機能関連の副作用として考慮すべき点。
メルスモンは肝機能改善目的での適応はありませんが、肝細胞への直接的な影響は否定できません。特に肝疾患既往歴のある患者では、投与前後の肝機能評価が必須です。
韓国で実施された315名を対象とした安全性試験では、プラセンタ注射とプラセボ群で副作用発生率に有意差は認められませんでした。しかし、個別の患者における肝機能モニタリングの重要性は変わりません。
製品添加物のベンジルアルコールも肝代謝を受けるため、肝機能低下患者では慎重投与が必要です。投与間隔の調整や定期的な血液検査により、安全性を確保することが重要です。