パニック発作 診断基準から治療まで症状と鑑別を解説

パニック発作はどのような基準で診断され、どう治療されるのでしょうか。DSM-5の診断基準や13項目の症状、鑑別すべき身体疾患、薬物療法や認知行動療法まで、医療従事者向けに包括的に解説します。

パニック発作 診断基準

パニック発作の診断基準の概要
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DSM-5による定義

13項目の症状のうち4つ以上が数分以内に出現し、激しい恐怖または不快感がピークに達する状態

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発作の時間経過

突然の症状出現から数分以内にピークに達し、通常10〜20分程度で緩和する

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診断の確定

身体疾患や物質による症状を除外し、繰り返す予期しない発作と予期不安の持続を確認

パニック発作の診断基準は、主にDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)に基づいて行われます。パニック発作とは、突然激しい恐怖または強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達し、13項目の症状のうち4つ以上が同時に出現する状態を指します。これらの症状は予期しない状況で突然生じることが特徴であり、場合によっては睡眠中にも発生することがあります。

 

参考)ハートクリニック|こころのはなし

診断においては、まず問診によって13項目の症状に該当するかを確認します。具体的には動悸、発汗、震え、息切れ、窒息感、胸痛、嘔気、めまい、寒気または熱感、異常感覚、現実感消失または離人感、抑制力を失う恐怖、死への恐怖といった症状群から判断されます。パニック発作が1か月以上にわたって繰り返され、さらに発作に対する持続的な心配や行動変化が見られる場合にパニック障害と診断されます。

 

参考)DSM5によるパニック障害の診断基準について|クリニックブロ…

国際的な診断基準としては、DSM-5のほかにWHOによるICD-10も使用されており、両者の内容はほぼ同等です。どちらの基準を用いるかは医師の判断に委ねられていますが、いずれもパニック発作の有無を確認し、繰り返し生じていること、そして物質や他の身体疾患・精神疾患による可能性を除外することが診断の流れとなります。

 

参考)ハートクリニック|こころのはなし

パニック発作のDSM-5における13項目の症状

 

 

 

DSM-5で定義されるパニック発作の診断には、13項目の症状リストが用いられます。これらの症状は身体的なものと心理的なものの両方を含み、4つ以上が同時に出現することが必要です。具体的な症状としては、①動悸、心悸亢進または心拍数の増加、②発汗、③身震いまたは震え、④息切れ感または息苦しさ、⑤窒息感、⑥胸痛または胸部の不快感、⑦嘔気または腹部の不快感、⑧めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じが挙げられます。

 

参考)パニック症(障害)

さらに、⑨寒気または熱感、⑩異常感覚(感覚

パニック症と過呼吸 発作の恐怖・不安への対処法 (健康ライブラリー イラスト版)