テープを剥がした後も1〜2週間は光線過敏症のリスクが続くため、衣服で隠れない部位に貼ると患者が退院後に気づかず日光を浴びてしまいます。 ubie(https://ubie.app/byoki_qa/medicine-clinical-questions/d9j-3119am2)
ロナセンテープの貼付可能部位は、胸部・腹部・背部の3か所に限定されています。 これらの部位が選ばれているのは、単に面積が広いからではありません。 ubie(https://ubie.app/byoki_qa/medicine-clinical-questions/d9j-3119am2)
皮膚からの薬物吸収(経皮吸収)は部位によって大きく異なり、腹部・胸部・背部は比較的吸収が安定しており、血漿中濃度の変動を小さく保てるとされています。 一方で、手足や首筋など露出しやすい部位は、光線過敏症のリスクや皮膚の厚さのムラから除外されています。 iyakutsushinsha(https://iyakutsushinsha.com/2019/08/23/%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%97%E3%81%AE%E6%9C%89%E7%94%A8%E6%80%A7%E3%81%A8%E6%9C%8D%E8%96%AC%E6%8C%87%E5%B0%8E%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88-%E5%B2%A9/)
つまり「胸・腹・背のいずれかで」が原則です。
貼付部位の選択は薬効の安定性と安全性の両方に直結します。患者指導の際には、なぜその3か所しかダメなのか、背景の理由を一言添えるだけで患者の納得度が上がります。「どこでもいい」という誤解が起きないよう、最初の説明が重要です。
【PMDA公式】ロナセンテープ患者向け使用説明資料(貼る場所・手順を図解)
同じ場所に毎回貼り続けることは禁止されています。これは単なる推奨ではなく、添付文書上の明確な注意事項です。 38-8931(https://www.38-8931.com/pharma-labo/okusuri-qa/skillup/di_skill127.php)
貼付部位を変えない場合、皮膚の角質層が繰り返し刺激を受け、発赤・そう痒・接触性皮膚炎のリスクが高まります。実際の臨床報告でも皮膚症状は最も頻度の高い副作用のひとつとして挙げられています。 具体的なローテーション例としては、「右胸→腹→左胸→背部」のように4〜5か所を順番に使い回す方法が現場では取られています。皮膚症状は出てから対処するより、最初から分散させる方が患者の継続性にもつながります。 ims.gr(https://ims.gr.jp/meirikaichuo/concerned/parts/pdf/pharmacis/news_1_2.pdf)
これは使えそうですね。
患者への指導ツールとして、住友ファーマが提供している「貼りかえ記録シート」 を活用すると、どの部位に貼ったかを日付とともに記録できます。外来診察時にも貼付状況を視覚的に確認でき、医療従事者・患者双方にとってアドヒアランス確認が容易になります。外来での1分間チェックの習慣として取り入れる価値があります。 rad-ar.or(https://www.rad-ar.or.jp/siori/content/content_file/2644.pdf)
【くすりの適正使用協議会】ロナセンテープ 貼りかえ記録シート(患者指導用印刷可)
テープを剥がした後も1〜2週間は貼付部位への直射日光を避けるよう指導する必要があります。 「剥がしたら終わり」ではありません。これは意外と忘れられやすいポイントです。 japic.or(https://www.japic.or.jp/mail_s/pdf/21-03-1-20.pdf)
光線過敏症はブロナンセリンの光反応性物質が皮膚に残留している間、紫外線暴露によってアレルギー様の発疹・発赤・水疱を引き起こします。 モーラステープなど他の貼付剤でも同種の問題が知られていますが、ロナセンテープの場合は精神科領域で使われるため、患者自身がセルフケアの重要性を認識しづらいケースも少なくありません。 夏場の外来や退院前には、特に具体的な説明が必要です。 osaka-ishidaclinic(https://osaka-ishidaclinic.com/column/%E6%B9%BF%E5%B8%83%E3%82%92%E8%B2%BC%E3%81%A3%E3%81%9F%E9%83%A8%E5%88%86%E3%81%8C%E6%97%A5%E7%84%BC%E3%81%91%E3%81%A7%E3%81%8B%E3%81%B6%E3%82%8C%E3%82%8B%EF%BC%9F%EF%BD%9C%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%A9/)
厳しいところですね。
指導の際は「剥がした後も1〜2週間、その部位は日光に当てない」という点を、退院時や処方変更時のチェックリストに明示的に入れるのが有効です。具体的には「Tシャツで隠れる部位=胸・腹・背部に貼る」という説明と合わせて伝えると、患者が自然と露出部位を避けるようになります。衣服で覆える部位に貼ること自体が、遮光対策の第一歩です。
| リスク場面 | 問題 | 対応 |
|---|---|---|
| 夏季・外出時 | 貼付中の部位が衣服から露出 | Tシャツで覆える胸・腹・背部に貼付 |
| テープ剥がし直後 | 「もう大丈夫」と日光浴 | 剥がし後1〜2週間の遮光を書面で説明 |
| 季節の変わり目 | 薄着になり貼付部位が露出 | 外来での貼付部位の目視確認を習慣化 |
貼付前の皮膚の状態が、薬物吸収と副作用発現の両方を左右します。 正しい手順を一度整理しておくと、患者指導がよりスムーズになります。 pmda.go(https://www.pmda.go.jp/RMP/www/400093/31efd10e-63a6-4b0b-946d-b8175e56b12e/400093_11797A0S1025_02_002RMPm.pdf)
まず、貼付部位をタオルなどで拭き、汗や水分を除去してから貼付します。 皮膚が湿っていると粘着力が低下するだけでなく、密着が不均一になり吸収量が変動するリスクがあります。クリームや軟膏が残っている部位も避ける必要があります。 「見た目が乾いていればOK」という判断は禁物です。 pmda.go(https://www.pmda.go.jp/RMP/www/400093/31efd10e-63a6-4b0b-946d-b8175e56b12e/400093_11797A0S1025_02_002RMPm.pdf)
貼り方の手順は以下のとおりです。
この手順が基本です。
特にステップ2「前のテープの完全除去確認」は臨床現場でも見落とされやすいポイントです。 特に背部に貼っている場合、患者本人が確認しにくいため、介護者や家族が確認する体制を整えておくことが重要です。 ubie(https://ubie.app/byoki_qa/medicine-clinical-questions/d9j-3119am2)
【住友ファーマ医療関係者向け】ロナセンテープの使い方動画(患者指導用・ダウンロード可)
背部への貼付は、患者自身が「見えにくい」という理由から敬遠されがちです。しかし実は、背部貼付には重要な臨床的利点が存在します。
患者が自分でテープを剥がしにくい背部は、意図的な自己中断(勝手に剥がす行為)を防ぐ効果があるとされています。 統合失調症の患者では、病識の低下や衝動的な自己判断によって服薬・貼付が中断されるリスクがあります。背部貼付は、介護者や訪問看護師が貼付状況を管理しやすい部位でもあり、「目視による投与確認」というロナセンテープ最大の特徴を最も活かせます。 higashinagoya.hosp.go(https://higashinagoya.hosp.go.jp/files/000212540.pdf)
これは使えそうです。
一方で、背部に貼る場合は本人が貼付・剥がしを行いにくいため、毎日のルーティンに支援者を組み込む必要があります。訪問看護や外来での定期確認と組み合わせることで、背部貼付は「服薬可視化」と「自己中断防止」を同時に実現できます。
背部か胸腹部かの選択は、患者の生活環境と支援体制を踏まえて決定するのが原則です。 どの部位を選ぶかという判断そのものが、テープ療法の治療計画の一部です。単に「どこでも同じ」ではなく、患者の背景に合わせた部位選択が質の高い服薬指導につながります。 recruit.sumitomo-pharma.co(https://www.recruit.sumitomo-pharma.co.jp/gradu/special/more01/)
【ファルマスタッフ】ロナセンテープの服薬指導ポイントまとめ(医療従事者向け実務情報)