スクリュー固定後に抜釘すると、半年~1年は骨の強度が下がり再骨折リスクが高まります。
骨折に対するスクリュー固定術は、皮質骨スクリュー・海綿骨スクリュー・中空スクリュー・ヘッドレス圧縮スクリューなど、複数の種類が臨床で使い分けられています。 それぞれのスクリューはネジ山のピッチ(間隔)や直径、素材が異なり、骨の硬さや骨折パターン、固定部位によって最適なものを選択します。 carefix-ortho(https://www.carefix-ortho.com/ja/application/types-of-screws-used-in-orthopaedic-surgery)
皮質骨スクリューは緻密で硬い骨幹部への使用に適しており、ネジ山が細かく全体にわたって均一です。 海綿骨スクリューは松質骨(スポンジ状の骨)に対応するよう、ネジ山が大きく深く設計されており、関節近傍骨折での使用が基本です。 中空スクリューは内部に穴が開いており、ガイドワイヤーを通した後に挿入できるため、ジョーンズ骨折(第5中足骨基部骨折)のような難治性骨折の髄内固定に有効です。 ar-ex(https://ar-ex.jp/surgery/surgery-162/)
固定の原則は整復(骨片を元の位置に戻す)と安定化(固定した状態を維持する)の2点に集約されます。 つまり整復の精度が固定の安定性を左右するということです。 fracture-net(https://fracture-net.jp/medical.html)
手術をより深く理解するためには、AO(Arbeitsgemeinschaft für Osteosynthesefragen)の骨折分類と固定原則を学ぶことが近道です。日本AO財団が提供するオンライン教材も医療従事者の学習に活用できます。
AO Trauma Course – 骨折治療の基本原則(看護師・ORP向け):スクリューの役割と手術の基礎を解説
ジョーンズ骨折(第5中足骨基部骨折)は、足部の小指側付け根付近に発生する骨折で、血流が乏しい部位のため自然治癒が困難です。 保存療法では偽関節(骨がつかない状態)になりやすく、活動性の高い患者には手術療法が第一選択となります。 スポーツ選手や体育会系の職種で発症率が高く、現場での早期診断が求められます。 ar-ex(https://ar-ex.jp/surgery/surgery-162/)
髄内スクリュー固定術の手術手順は次の通りです。 ar-ex(https://ar-ex.jp/surgery/surgery-162/)
低侵襲・高精度が特徴です。
手術後は骨が完全に癒合するまでスクリューを留置しますが、癒合後に違和感が残る場合は抜釘術(スクリュー除去)が必要になることがあります。 復帰時期の目安や荷重開始のタイミングは担当医と理学療法士が連携して決定します。これは使えそうな情報ですね。 ar-ex(https://ar-ex.jp/surgery/surgery-162/)
AR-EX整形外科クリニック – ジョーンズ骨折スクリュー固定術の詳細:手順・適応・術後管理を網羅
スクリュー固定を行っても、骨折部が正常に癒合しない「骨癒合不全(nonunion)」は一定の割合で生じます。大腿骨転子部骨折では骨癒合不全の発生率が0.5〜2.9%と報告されており、偽関節への移行を防ぐ観察が必要です。 一方で、脊椎手術における胸椎部のスクリューでは骨癒合不全群でスクリューの緩みが有意に多いことが確認されています。 www7.kmu.ac(http://www7.kmu.ac.jp/kansai-ortho/wp-content/uploads/2021/10/%E5%B7%9D%E5%B3%B6%E5%BA%B7%E8%BC%9D%E5%85%88%E7%94%9F%E3%80%80%E8%AB%96%E6%96%87%E3%80%80.pdf)
骨癒合不全のリスクが高まる主な要因は次の通りです。
jsfr(https://www.jsfr.jp/download/onlinejournal/structured_abstract.pdf?v=20250314)
jikeikai-group.or(https://www.jikeikai-group.or.jp/shinsuma/magazine/2025oct/)
リスク要因が重なるほど再手術の可能性が上がります。
仙台医療センター – 大腿骨近位部骨折の治療の現状:骨癒合不全率・再手術率など統計データを解説
骨が癒合した後にスクリューを抜去する「抜釘術」は、多くの現場で骨癒合確認後すみやかに実施されることがあります。しかし抜釘後は半年〜1年間、骨の強度が低下しており再骨折リスクが高い状態が続きます。 これは抜釘によってスクリューが入っていた穴(スクリューホール)が残り、応力集中が生じるためです。 naruoseikei(https://naruoseikei.com/blog/2025/03/implant-remove.html)
推奨される抜釘のタイミングは部位によって異なります。 medicalconsulting.co(https://medicalconsulting.co.jp/2019/07/06/implantremoval/)
| 部位 | 推奨時期 | 理由 |
|---|---|---|
| 上肢 | 術後6〜12ヶ月 | 荷重が少なく骨リモデリングが比較的早い |
| 下肢 | 術後12ヶ月以降 | 荷重による骨への負荷が大きいため長期癒合が必要 |
抜釘は「骨が治ったから終わり」ではありません。 naruoseikei(https://naruoseikei.com/blog/2025/03/implant-remove.html)
抜釘術自体も外科的処置であるため、感染・神経損傷・麻酔リスクを伴います。 特に大腿骨や前腕では抜釘後に骨折しやすい部位が存在することが知られており、術後の活動制限について患者への十分な説明と同意取得が求められます。 抜釘後の骨強度回復期間を含めたフォローアップ計画の立案が、医療従事者としての重要な役割の一つです。 naruoseikei(https://naruoseikei.com/blog/2025/03/implant-remove.html)
なるお整形外科 – 抜釘は本当に必要か?最新研究を含むメリット・デメリットの詳細解説
手術に立ち会う看護師や診療放射線技師が、スクリュー固定術の流れと観察ポイントを理解していると、異常の早期発見や的確な器械出しに直結します。 手術ではまず骨折部の整復を行い、透視(Cアーム)でスクリューの挿入方向と深さを確認しながら固定を進めます。 この際、スクリューが関節内に飛び出していないか・骨折部の圧迫が十分かを透視画像でリアルタイムに確認することが基本です。 knowledge.nurse-senka(https://knowledge.nurse-senka.jp/501417)
術中の観察ポイントをまとめると以下の通りです。
術後は疼痛管理と感染徴候の観察が主な看護ケアになります。 knowledge.nurse-senka(https://knowledge.nurse-senka.jp/501417)
腫れが著しい複雑骨折では、いきなりスクリュー固定を行わず、まず創外固定器で仮固定してから腫脹が引いた後にスクリュー固定を行うという2段階アプローチが取られることもあります。 段階的対応が基本ということですね。この流れを知っておくと、術後の観察計画や患者説明の準備がよりスムーズになります。 moriseikeigeka(https://www.moriseikeigeka.com/disease/bone_op/)
ナース専科 – 骨折手術の知識(図でわかる):看護師向けにスクリュー固定の手術工程を解説