ストレングスファインダーは、米国Gallup社が開発した才能診断アセスメントツールです。1999年に心理学者ドナルド・クリフトンによって開発され、現在では世界中で3300万人以上が受講しています。このツールでは177の質問に答えることで、34種類の資質の中から自分の特徴的な強みが明らかになります。
参考)女性のキャリア形成
医療業界でも上場企業をはじめとして、個人の成長やチームビルディング、キャリアプランニングに活用されています。特に医療現場では、専門性の高い業務と多職種連携が求められるため、各メンバーの強みを把握することが業務効率化と質の向上につながります。
参考)https://heart-quake.com/?p=24378
診断結果は、単に自己評価を行うだけでなく、コーチングやチーム研修と組み合わせることで、実際の行動変容につながる実践的なツールとして位置づけられています。
参考)ストレングスファインダーを活用してキャリア開発に役立てる
ストレングスファインダーで判定される34の資質は、実行力、影響力、人間関係構築力、戦略的思考力という4つの領域に分類されています。この4領域は、それぞれ異なるモチベーションや行動パターンを持ちます。
参考)ストレングス・ファインダーの34資質とは?資質の4領域と意味…
実行力の領域には、達成欲、アレンジ、規律性、責任感などが含まれ、物事を成し遂げる方法を知っている人が該当します。影響力の領域は、活発性、競争性、コミュニケーション、最上志向などで、チームの考えを広く外部に知らせる役割を担います。人間関係構築力の領域には、共感性、調和性、親密性などがあり、チームをまとめ上げる才能です。戦略的思考力の領域は、分析思考、未来志向、戦略性などで、情報を分析し方向性を示す能力が含まれます。
参考)https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/253730/CliftonStrengths-%E3%83%89%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3.aspx
全34資質の順位を俯瞰すると、自分がどの領域に重心を置いているかが明確になり、自分の行動や思考パターンの特徴をより深く理解できます。
参考)全34資質を知ると何が変わる?
📊 4つの領域と代表的な資質
| 領域 | 特徴 | 代表的な資質 |
|---|---|---|
| 実行力 | 物事を成し遂げる | 達成欲、責任感、規律性、アレンジ |
| 影響力 | 人に影響を与える | 最上志向、コミュニケーション、競争性 |
| 人間関係構築力 | 人とつながる | 共感性、調和性、親密性、個別化 |
| 戦略的思考力 | 考えて分析する | 戦略性、分析思考、未来志向、学習欲 |
医療従事者の中でも、職種によってよく現れる資質があります。医師や看護師の場合、「回復志向」や「責任感」がトップに出てくることが多く、患者の問題解決や業務への責任感が強みとして表れます。
参考)ストレングスファインダー資質別【適職事例】強みを活かせる「職…
共感性の資質を持つ人は、他者の気持ちに寄り添い関係性を深めることができるため、カウンセラー、社会福祉士、教育者、メンタルヘルスケアの専門家に適しています。病棟看護師として働く場合、受け持ちの患者の経過や悩みに深く共感し、本人以上に気持ちを理解できる強みがあります。
参考)「共感性とワタシ」~ストレングスファインダーを使って自分を知…
調和性の資質を持つ人は、心理的に安全な環境を作り、争いや対立が生まれた時に同意点や合意点を見出すことができます。このため、リーダーシップ開発トレーナー、人事部門、マネージャーなど、チームメンバー間の意見の相違を調整する役割に向いています。
親密性の資質を持つ人は、深い信頼関係を築くことに長けており、カウンセラー、心理療法士、メンター、コーチ、医師、看護師などの職種で活躍できます。特に医療現場では、患者との信頼関係が治療効果に直結するため、この資質は大きな強みとなります。
参考)【親密性】特徴href="https://tsuyomi4you.net/relator/" target="_blank">https://tsuyomi4you.net/relator/amp;活かし方とは?|ストレングスファインダー34…
ストレングスファインダー資質別の適職事例一覧 - 各資質の強みを活かせる職種の詳細が確認できます
医療現場でストレングスファインダーをチームで活用する際には、チームストレングスグリッドという手法が効果的です。これは、チームメンバー各自の上位資質を一覧化した図で、チーム全体の強みや盲点が一目でわかります。
参考)【ストレングスファインダー活用事例】生産性が上がるチームビル…
実践のステップとしては、まず全メンバーがアセスメントを受講し、それぞれの上位5資質を特定します。次に、チームストレングスグリッドを作成し、チームの資質分布を可視化します。例えば、「影響力」が高いメンバーが多いチームなのか、「人間関係構築力」が強いチームなのかが明らかになります。
参考)【徹底解説】チームビルディングとは?ストレングスファインダー…
大隅鹿屋病院では、プロフェッショナルな医師7人のチームで、ストレングスファインダーを活用したチームビルディング研修を実施しました。お互いの強みの違いを理解し合うワークを通じて、メンバー同士の相互理解が深まり、より効果的な役割分担が可能になりました。
参考)301 Moved Permanently
チームビルディングワークショップでは、業務上の役割だけでなく、お互いの関係性を高めるための役割について話し合います。その際、ギフト(チームの目的実現に向けて自分の強みを活かせること)とサポート(自分の強みを最大限生かすうえで周囲にサポートしてほしいこと)を共有することが重要です。
大隅鹿屋病院の医師チームにおけるストレングスファインダー活用事例 - 医療現場での実践例が詳しく紹介されています
ストレングスファインダーは、医療従事者が自分自身のキャリアを見つめ直し、より充実した職業人生を送るための指針となります。特に女性医療従事者は、結婚や出産などのライフイベントを経験しながらキャリアを築く必要があり、自己理解を深めることが大きな力となります。
自己肯定感が下がりやすい「インポスター症候群」に悩む医療従事者にとって、ストレングスファインダーで強みを再確認することは、自信を取り戻すきっかけになります。病棟看護師として働いていたある保健師は、「共感性」が上位資質であることを知った後、自分が患者の気持ちに深く寄り添う特性を理解し、健診部門での問診業務で強みを活かせるようになりました。
💡 意外な活用法:統合失調症患者の退院支援でも活用
精神科医療の現場では、ストレングスモデルという考え方が注目されています。これは患者自身の意思や意欲に基づくケアプランの立案を可能にするアプローチで、長期入院している統合失調症者に対して有用性が示されています。患者と看護師が対話を続ける中で、患者のストレングスを可視化し、自宅で料理をするという希望を実現させた事例があります。この手法は、ストレングスファインダーの理念と共通しており、医療現場での応用範囲の広さを示しています。
参考)http://www.nihonkango.jp/journal/11-2/11-2-4.pdf
医学生の自己分析ツールとしても推奨されており、学生時代の経験を振り返りながら、自分の強みを言語化してキャリア選択に活用できます。AIを使った深掘り分析も可能で、より詳細な自己理解につながります。
参考)医学生におすすめ、自己分析のやり方5選|民間医局レジナビ
女性医療従事者のキャリア形成におけるストレングスファインダー活用法 - 具体的な活用ステップが解説されています
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