ivhとは 医療 中心静脈 栄養 カテーテル 管理

ivhとは 医療の現場でどのように使われ、中心静脈カテーテルの管理や合併症をどう考えるべきかを整理し、NSTやリスクマネジメントの視点も含めて実務に落とし込む記事です。あなたの現場の運用に当てはめると何が課題になりそうですか?

ivhとは 医療

ivhとは 医療
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まず押さえる定義

IVHは中心静脈から高カロリー輸液を投与する栄養療法で、TPN/PNの用語整理も重要です。

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合併症は「感染」だけではない

機械的合併症・血栓症・空気塞栓など、リスクは多面的に起こり得ます。

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運用はチーム設計が鍵

CVC管理、輸液ライン交換、観察、教育を標準化し、NST/ICTと連携して事故を減らします。

ivhとは 医療 中心静脈 栄養


IVHは「中心静脈栄養」を指して用いられることが多く、経口摂取や経腸栄養が不可能・不十分な場面で、中心静脈から栄養素を投与する栄養療法です。
現場の会話では「IVH=高カロリー輸液」「TPN=完全静脈栄養」「PN=静脈栄養(総称)」が混在しやすいので、チーム内で用語の意味をそろえるだけでもミスコミュニケーションが減ります。
JSPENのQuick Referenceでは、静脈栄養はPPN(末梢静脈栄養)とTPN(中心静脈栄養)に整理され、基本は「腸が機能しているなら経腸栄養を優先」とされています。
IVHが選択される典型例としては、長期間にわたり十分な経口・経腸栄養が見込めない、あるいは高浸透圧の輸液が必要で末梢静脈では負担が大きい、といった状況が挙げられます。


参考)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11877441/

ここで重要なのは「IVHを始めること」自体よりも、開始後に起こり得る合併症を見越して、アクセス・処方・モニタリングを同時に設計することです。

ivhとは 医療 カテーテル 管理

中心静脈栄養では中心静脈カテーテル(CVC)管理が要で、ガイドラインでは「必要最小限の内腔数」「目的と予定期間に応じた選択」が推奨されています。
挿入部位については感染防止の観点から鎖骨下静脈穿刺を第一選択とし、大腿静脈からの挿入は避ける、と明記されています。
一方で穿刺の安全性という観点ではPICCの使用推奨にも触れられており、感染リスクと手技安全性のバランスを、患者背景(出血傾向・体位保持困難など)で判断する流れになります。
運用面では、挿入後の胸部X線で先端位置と合併症の有無を確認する、ドレッシングを週1~2回で定期交換しつつ毎日観察する、輸液ラインを週1~2回で交換する、といった「頻度が決まっている作業」をルーチン化するのが有効です。

また、脂肪乳剤投与ラインは24時間以内に交換するなど、輸液の種類で交換基準が変わる点は新人教育で落とし穴になりやすいので、チェックリスト化すると実装しやすくなります。

ニードルレスシステムについて「血流感染防止効果は明らかでないことを理解して使用」し「器具表面を厳重に消毒」とされている点は、便利さの反面で油断が生じることへの警鐘として読み取れます。

輸液調製に関しては、汚染を避けるために高カロリー輸液用キット製剤の使用が推奨され、薬剤混合は最小化し薬剤師管理下で無菌環境で行う、とされています。

このあたりは「忙しい現場ほど、標準化された手順と役割分担が安全を作る」という、リスクマネジメントの王道そのものです。

ivhとは 医療 合併症 感染

IVHの合併症は、カテーテル関連血流感染症(CRBSI)を筆頭に、機械的トラブルや血栓症など多岐にわたります。
JSPENのQuick Referenceでは、CRBSIが疑われる場合は血液培養を行い、他に感染源が考えられない場合にはカテーテルを抜去する、といった基本対応がまとめられています。
さらに「真菌によるCRBSIでは真菌性眼内炎に留意して眼科的診察を行う」とされており、いわゆる“カテーテル感染”を局所問題として閉じず、全身合併症として扱う必要があります。
機械的合併症の具体例としては、動脈損傷、胸膜/肺の穿刺による気胸、静脈穿刺部からの漏出、空気塞栓、不整脈、腕神経叢損傷などが挙げられています。


血栓症についても、四肢の浮腫や肺塞栓につながり得る合併症として表に整理されており、感染だけ見ていると見逃しやすい領域です。


「発熱=感染」の単純化を避け、ライン周囲の所見・呼吸状態・四肢所見・画像や培養など、観察ポイントを横断的に持つことが現場の質を上げます。

ivhとは 医療 ビタミン 微量元素

IVH(TPN)では、糖・電解質液、アミノ酸、総合ビタミン、微量元素を基本組成とし、原則として脂肪乳剤も投与する、とされています。
特に代謝性合併症の予防として、ビタミンB1は「1日3mg以上」を投与してウェルニッケ脳症や乳酸アシドーシスを予防する、と具体的な数値まで示されています。
この「数値で決まっている安全策」は、忙しいほど抜けやすいので、処方監査(薬剤師)と投与前確認(看護師)で二重に守る設計が現実的です。
意外と盲点になりやすいのが、微量元素製剤の中身が“常に完全ではない”という点です。JSPENの資料では、本邦の市販微量元素製剤にはセレンが含まれていないため、TPN症例ではセレン欠乏に注意するとされています。

つまり「微量元素を入れているから安心」ではなく、長期化したときの欠乏リスクをチームで想定し、臨床徴候や必要時の測定・補充を検討する姿勢が必要です。

また、高度栄養障害ではrefeeding syndromeに留意し、少量(10kcal/kg体重)から開始し、K・P・Mg・血糖を厳重モニタリングしながら漸増する、といった運用も明記されています。

ivhとは 医療 リスクマネジメント 独自視点

検索上位が「IVHとは何か」「メリット・デメリット」「在宅での注意」に寄りがちな一方で、医療従事者向けに効く独自視点は「IVHを安全に回すための院内システム設計」です。
JSPENのQuick Referenceでは、栄養管理のリスクマネジメントとして、NST/ICTなど専門チームを設置し、マニュアル、インシデントレポート、院内ラウンド、教育を具体策として挙げています。
つまり、個々の手技の上手さ以前に、標準化と教育の仕組みがある施設ほど合併症を減らしやすい、という方向性が示唆されます。
現場に落とすと、次のような「事故が起きる前提での設計」が効きます。


・🧩誤投与対策:患者誤認、投与速度、投与経路の確認を「ルート接続の直前」に固定化する(声出し・ダブルチェック)。

・🧴無菌操作の揺れを減らす:曜日固定のライン交換・ドレッシング交換、手順書の1枚化、物品配置の標準化。

・📊見える化:CRBSI疑い対応(培養→抜去判断)をフローチャート化し、夜勤帯でも迷いを減らす。

・👀観察の言語化:発赤・圧痛・汚染・剥がれ等の観察項目を記録の定型文に埋め込み、書き漏れを減らす。

・🧠教育の設計:ニードルレスは「効果不明」なので消毒が生命線、というメッセージを新人研修で強調する。

また、患者・家族への説明でも「感染に注意」だけでは行動が変わりません。例えば在宅移行も視野に入るなら、発熱時の連絡基準、刺入部の観察ポイント、輸液中断で低血糖が起こり得ること、など“いつ・何を・どこへ”を具体化すると安全側に倒れやすいです。

JSPENガイドライン(CVC管理、CRBSI対応、ビタミンB1・refeedingなどの実務ポイント)
https://files.jspen.or.jp/2014/04/201404QR_guideline.pdf
中心静脈カテーテル関連の合併症一覧(気胸・空気塞栓・血栓症など、合併症の棚卸しに便利)
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/multimedia/table/%E4%B8%AD%E5%BF%83%E9%9D%99%E8%84%88%E3%82%AB%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%AB%E9%96%A2%E9%80%A3%E3%81%AE%E5%90%88%E4%BD%B5%E7%97%87




ナリカ 軟体動物解剖セット IV-H G40-1111