徐放性製剤は、有効成分の放出速度を調整して投与回数の減少、薬効の持続、副作用低減などを狙って設計されています。
このタイプを半錠にすると放出制御が壊れ、急激な血中濃度上昇や重篤な副作用、あるいは期待した薬効が得られないといったリスクが示されています。
特に注意が必要なのは、販売名から徐放性が読み取れず「つい半錠」にされやすい点で、PMDAは粉砕・分割の誤投与が繰り返し報告されているとしています。
「半錠にしてはいけない薬 一覧」を作るとき、まず“徐放性製剤の候補”として機械的に拾える目印は以下です。
PMDAの医療安全情報(No.65, 2023年3月)には、粉砕投与等の報告が特に多い徐放性製剤の一覧が掲載されています。
参考)https://www.pmda.go.jp/files/000251752.pdf
現場で「半錠禁止」の具体例として挙げやすい薬剤群(掲載例)は以下です(施設採用状況で適宜取捨選択)。
意外と見落とされがちな“臨床的な落とし穴”は、同一一般名でも徐放設計の違いで用法・用量が変わるケースです。
たとえばPMDA資料では、バルプロ酸製剤でデパケンR錠とセレニカR錠の用法の違い(誤った用法設定→疑義照会で変更)が注意点として示されています。
「半錠にしてはいけない薬 一覧」は、分割可否だけでなく“用法が崩れると危険な徐放設計”もセットで警戒項目にしておくと、現場の再発防止に効きます。
参考:徐放性製剤の性質、誤投与事例、報告が多い徐放性製剤の一覧(PMDA医療安全情報No.65)
https://www.pmda.go.jp/files/000251752.pdf
現場の判断を難しくするのが「割線があるのに徐放錠」という矛盾です。
徐放錠は基本的に“半分に割らない”のが原則ですが、例外的に割線に沿った分割が可能な徐放錠も存在すると整理されています。
したがって「割線の有無」だけで半錠可否を決めるのは危険で、放出制御メカニズム(徐放システム)を確認する必要があります。
記事として押さえるべき製剤学の要点は、「シングルユニット型」と「マルチプルユニット型」という大別です。
シングルユニット型は錠剤全体で徐放性を発揮し、マルチプルユニット型は錠剤が崩壊しても顆粒一つ一つに徐放性があるため徐放が保たれます。
この違いが、割線付き徐放錠が“あり得る理由”にも“落とし穴”にもなります。
実務上は、以下のように運用ルールを文章化しておくとブレが減ります。
参考:徐放錠の放出機序(シングル/マルチ)、割線付き徐放錠の考え方(m3.com 薬剤師向け解説)
https://pharmacist.m3.com/column/special_feature/5283
「半錠にしてはいけない薬 一覧」を医療従事者向けに書くなら、薬理・製剤だけでなく“運用上の事故”も同じ重さで扱うべきです。
日本医療機能評価機構の薬局ヒヤリ・ハット事例では、半錠に分割した予製剤の容器に他薬が混入し、複数患者に影響が及んだ事例が示されています。
この資料は、バラ錠や半錠はPTPより鑑別しにくく、取り扱いに細心の注意が必要だと明記しています。
ここは“一覧の作り方”に直結する、現場目線のチェックポイントとして書けます。
“意外なポイント”として効くのは、分割事故の原因が「患者の自己判断」だけではなく、「医療者側のワークフロー(予製・充填・戻し)」にも潜むことを具体例で示すことです。
参考)https://www.yakkyoku-hiyari.jcqhc.or.jp/pdf/sharing_case_2018_08.pdf
「半錠にしてはいけない薬 一覧」を掲示するだけでは事故は減らないので、一覧+手順(予製の要否判断、表示方法、ダブルチェック)までセットで提示すると実装性が上がります。
参考:半錠の予製剤に他薬混入→複数患者へ影響、半錠・バラ錠の鑑別困難性と確認体制(薬局ヒヤリ・ハット事例 2018年No.8)
https://www.yakkyoku-hiyari.jcqhc.or.jp/pdf/sharing_case_2018_08.pdf
検索上位の“半錠にしてはいけない薬 一覧”は、どうしても一般論(徐放・腸溶・コーティング等)に寄りがちですが、医療安全として刺さるのは「どう運用に落とすか」です。
PMDAは、粉砕・分割の可否は必ず添付文書や企業資材等で確認し、薬剤師に確認するよう求めており、名称から徐放が読み取れない薬がある点もリスクとして挙げています。
つまり“ネットの一覧を印刷して壁に貼る”運用だけでは不十分で、施設採用薬に紐づくデータベース化が現実的な解になります。
医療従事者向けブログ記事として提案できる、院内向けの「半錠可否DB(簡易で良い)」の設計例です。
さらに“意外に効く運用”として、徐放性製剤は「分割不可」だけでなく「同一一般名でも用法が違う」までDBに持たせると、疑義照会の質が上がります。
ブログでは、現場の負担を増やさずに事故を減らす工夫として、DIニュースや院内内規に落とし込む流れ(採用薬棚卸→DB→処方システム警告→服薬指導文言)を具体例で示すと、読み物から実務に変換されやすくなります。

Fullicon「AQ Swift Cut」ピルカッター 複数錠剤用 2分割 4分割 錠剤カッター 薬カッター 携帯用 持ち運び タブレットカッター ぴるかったー くすりかったー 収納ケースとブラシ付き(グレー)