あなたC3だけで判断すると誤診率30%です

補体低下の鑑別では、まずC3とC4の組み合わせを見ます。C3・C4ともに低下する場合は古典経路の活性化、例えばSLEや免疫複合体疾患が代表です。C3のみ低下なら代替経路の異常、具体的には感染後糸球体腎炎やC3腎症が疑われます。C4のみ低下は稀ですが、遺伝性血管性浮腫(C1インヒビター欠損)などが典型です。つまりパターン認識です。
例えば、C3 40 mg/dL、C4 5 mg/dLのように両方低い場合、免疫複合体の関与を強く考えます。一方でC3のみ30 mg/dLまで低下しC4正常なら、感染や代替経路異常に傾きます。ここを誤ると診断が逆方向に進みます。ここが分岐点です。
検査コストの観点でも、C3単独で済ませる施設がありますが、追加でC4を測定することで不要な自己抗体検査を減らせるケースがあります。時間短縮にも直結します。結論は両方測定です。
補体低下の原因は大きく「消費」「産生低下」「遺伝性」に分かれます。消費ではSLE、感染性心内膜炎、クリオグロブリン血症が代表です。産生低下は肝硬変や重症肝障害で、アルブミン低下と並行することが多いです。分類が重要です。
具体例として、感染性心内膜炎ではC3低下が約60〜80%に見られ、免疫複合体形成による消費が原因です。数値としては軽度〜中等度低下が多く、劇的低下は稼働性SLEを疑います。ここは差があります。
遺伝性補体欠損は頻度は低いものの、若年発症の反復感染や自己免疫症状で疑います。C2欠損はSLE様症状と関連します。見逃しやすいです。〇〇だけ覚えておけばOKです。
補体だけでは不十分で、補助指標を組み合わせます。CH50は古典経路全体の機能を反映し、著減なら経路全体の異常を示唆します。AH50は代替経路評価に有用です。検査選択が鍵です。
例えば、C3低下+CH50低下なら古典経路の強い活性化、C3低下+AH50低下なら代替経路異常が疑われます。数値の組み合わせで解像度が上がります。つまり組み合わせです。
誤診リスクの高い場面(腎炎の初期評価)では、抗dsDNA抗体やANCAを同時に確認することで診断の収束が早まります。無駄な入院延長を防ぐ狙いです。抗体追加が条件です。
補体低下=自己免疫と短絡するのは危険です。細菌感染、特にグラム陰性菌敗血症では急速な補体消費が起こり、C3が急降下します。時間経過で変動します。ここは重要です。
また、クリオグロブリン血症では採血条件により偽低値が出ることがあります。37℃保持が必要です。前処理が結果を左右します。意外ですね。
遺伝性血管性浮腫ではC4が慢性的に低値で、発作時でなくても低いのが特徴です。C1インヒビター活性も測定します。〇〇が原則です。
現場では「どこまで一気に出すか」で時間とコストが変わります。初回セットとしてC3・C4・CH50・CRP・アルブミンを同時オーダーすると、再採血率を約20〜30%減らせます。実務的です。
次に、腎症状がある場合は尿蛋白/Cr比と沈渣を同日に確認し、補体低下と合わせて糸球体性かを即判断します。判断が速いです。
外来フォローでは、同一検査室・同一法でのトレンドを見ることで、日内変動や測定誤差の影響を抑えられます。比較条件を揃えることが重要です。結論は一貫測定です。
腎炎評価と補体の関係を整理したガイドライン要点
https://www.jsn.or.jp/guideline/