ユーパスタとイソジンシュガーの違いと褥瘡と皮膚潰瘍

ユーパスタとイソジンシュガーの違いを、成分・作用・使い分け・注意点から整理します。現場で迷いやすい「どちらを選ぶか」の判断軸を一緒に確認してみませんか?

ユーパスタとイソジンシュガーの違い

ユーパスタとイソジンシュガーの違いの要点
🧪
成分は「同じ」でも製剤は別物

両者とも精製白糖+ポビドンヨード配合だが、企業・薬価・添加物や剤形設計が異なり、現場の扱いやすさが変わる。

🩹
狙いは「感染リスクのある創」

褥瘡・皮膚潰瘍で、殺菌+肉芽促進を同時に狙う保存的治療。長期漫然投与は避け、反応が鈍ければ方針転換も検討。

⚠️
甲状腺・腎機能と「混ぜない」が重要

ヨウ素過敏は禁忌。甲状腺機能異常や腎不全では慎重、広範囲・多量・長期では甲状腺機能変動に注意。混合不可・眼科用不可。

ユーパスタと成分とポビドンヨードと精製白糖


ユーパスタとイソジンシュガー(イソジンシュガーパスタ軟膏)は、どちらも「精製白糖+ポビドンヨード」の配合外用剤です。イソジンシュガーパスタ軟膏のインタビューフォームでは、1g中に精製白糖700mg、ポビドンヨード30mgを含むことが明記されています。つまり「有効成分での違い」は基本的に小さく、臨床では“製品差”より“適応病期・創部状態・安全性”の方が意思決定に効いてきます。
ただし「同じ成分=同じ使い心地」とは限りません。製剤は有効成分のほかに添加物で成り立ち、展延性(伸ばしやすさ)、粘度、乾燥のしやすさ、ガーゼへのなじみ、分離の起こりやすさなどが変わり得ます。イソジンシュガーパスタ軟膏のIFには、添加物としてマクロゴール類、濃グリセリン、カルボキシビニルポリマー、尿素などが挙げられており、こうした設計が塗布感や水分保持に影響します。現場の「塗りにくい/ガーゼに残る/乾きやすい」などの体感差は、ここから生じる可能性があります。


参考)https://www.mdpi.com/2304-8158/14/7/1178

医療従事者が誤解しやすい点として、「イソジン=消毒薬」の連想がありますが、イソジンシュガーパスタは“創傷治癒を狙った配合剤”です。IFでも、精製白糖の創傷治癒作用とポビドンヨードの殺菌効果を併せ持つこと、さらに肉芽形成促進が治療学的特性として整理されています。消毒だけでなく、創を“治る方向へ寄せる”目的で使う位置づけを押さえると、選択の迷いが減ります。

ユーパスタと褥瘡と皮膚潰瘍の効能

効能・効果の軸は、両剤とも「褥瘡」「皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、下腿潰瘍)」です。イソジンシュガーパスタ軟膏のIFでも効能としてこの並びが示され、創の種類として“褥瘡だけ”ではない点が重要です。とくに下腿潰瘍では、局所治療だけでなく血流評価や圧迫療法、基礎疾患(静脈不全・動脈疾患・糖尿病など)への介入が治癒速度を左右するため、「外用剤で何とかする」発想に寄り過ぎないよう注意が必要です。
用法・用量は、潰瘍面を清拭後に1日1~2回、ガーゼにのばして貼付または直接塗布しガーゼで保護、という形が基本です。神奈川リハビリテーション病院の褥瘡薬剤資料でも、イソジンシュガーパスタ軟膏は「褥瘡面を清潔にした後、1日1~2回」使用することが具体的に書かれています。現場的には、この“清拭後”を雑にすると、薬効以前にバイオバーデンが下がらず、臭気・滲出液・周囲皮膚障害が続きやすいので、処置の手順自体が治療成績に直結します。


参考)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10350372/

また、同資料ではイソジンシュガーパスタ軟膏を「感染しやすい時期に適した薬剤」と整理し、「強い殺菌力」と「傷を治す効果」に言及しています。ここから読み取れるのは、万能に長期で塗り続ける薬ではなく、感染リスクが高い局面で、治癒へ向かう環境づくりの一部として投入される、という使い方です。いわゆる“赤い創(肉芽)になってきたのに、ずっとヨードシュガーを継続する”のは、施設によっては見直し対象になるでしょう。

ユーパスタと作用機序と殺菌と肉芽

作用の二本柱は「ポビドンヨードによる殺菌」と「精製白糖による創傷治癒促進」です。イソジンシュガーパスタ軟膏のIFでは、白糖の創傷治癒作用について、局所浸透圧の上昇による浮腫軽減と線維芽細胞の活性化に基づく可能性が示されています。言い換えると、ただ“甘いからベタつく薬”ではなく、浸透圧・組織反応を通じて肉芽形成に寄せる設計思想がある、ということです。
殺菌については、IFにin vitroでの微生物に対する殺菌作用の記載があり、褥瘡・皮膚潰瘍由来の臨床分離株(細菌や真菌)に対して作用を示したことがまとめられています。ここで大事なのは「抗菌薬ではない」点で、感染兆候が明確で全身反応がある、蜂窩織炎が疑わしい、骨髄炎を疑う、などの場合は局所薬だけで完結しません。局所のコントロールとしては有用でも、感染症治療の主役にはなれない、という線引きをチーム内で共有すると安全です。

臨床成績の記載も、医療従事者向けに押さえておきたいポイントです。IFでは、褥瘡での有効率(有効以上)66.1%、皮膚潰瘍で79.3%などが示され、肉芽形成・表皮形成の改善率にも触れています。もちろん試験デザインや時代背景の影響はありますが、「何となく効く」ではなく、一定のデータに基づいて褥瘡・皮膚潰瘍治療剤に分類されていることは、説明責任の面でも役に立ちます。

ユーパスタと注意と禁忌と副作用

安全性で最重要なのは「ヨウ素」に関わる禁忌・慎重投与・長期大量使用の注意です。イソジンシュガーパスタ軟膏のIFでは、禁忌として「本剤又はヨウ素に対し過敏症の既往歴」が挙げられ、慎重投与として甲状腺機能異常、腎不全、新生児が明記されています。医師の処方意図があっても、現場で広範囲に塗られている、滲出液が多く吸収が増えそう、腎機能が悪い、などが重なるとリスクが上がるため、薬剤師・看護師が気づける設計にしておくと事故を減らせます。
また、妊娠中・授乳中の「長期にわたる広範囲の使用は避ける」注意もIFにあります。ヨウ素製剤は局所でも吸収され得るため、対象患者の背景(妊娠可能年齢、授乳)を見落としやすい診療科・病棟では、チェックリスト化が実務的です。

運用面の注意としては、「眼科用に使用しない」「他剤と混合して使用しない」「患部の清拭消毒を行う」が重要です。IFでも適用上の注意として他剤混合の禁止が書かれており、神奈川リハビリテーション病院の資料でも混合しない旨が強調されています。混合してしまうと、ヨウ素の遊離や基剤の変化で殺菌力・安定性・刺激性が読めなくなるため、“良かれと思って混ぜる”ほど危険側に倒れます。


副作用は、局所の疼痛・発赤・刺激感・皮膚炎・そう痒感などに加え、重大な副作用としてショック、アナフィラキシー様症状が挙げられています。頻度は不明とされますが、「ゼロではない」ため、初回使用時や広範囲使用時は特に、呼吸困難・浮腫・潮紅・蕁麻疹などの初期兆候をスタッフが認識しておく価値があります。褥瘡ケアはルーチン化しやすいぶん、重大事象のサインを見逃しやすいのが落とし穴です。

ユーパスタと独自と現場と使い分け

検索上位の解説では「成分が同じなので同じ」と短く片付けられがちですが、実務では“同じ成分”より“同じ患者”の方が少ないため、使い分けの軸を臨床で再設計する必要があります。たとえば、感染リスクが高い局面でヨードシュガー系を選ぶのは合理的でも、周囲皮膚がふやけて(浸軟)びらんが増えている、疼痛が強く処置継続が困難、滲出液が多く周囲のスキントラブルが主体、などでは、外用剤の種類以前にドレッシング選択やオフローディング、栄養・体位・除圧の介入が主戦場です。つまり「ユーパスタかイソジンシュガーか」の二択で悩む時点で、治療設計が局所薬に寄り過ぎているサインかもしれません。
もう一つの独自視点は「長期化のサインを薬で隠さない」です。IFの重要な基本的注意に「本剤による治療は保存的治療であることに留意し、症状の改善傾向が認められない場合は外科的療法等を考慮」とあります。外用剤を“続ければいつか治る”と考えるより、デブリードマン適応、感染評価、血流評価、栄養、体圧分散、在宅なら介護力や処置回数の現実性まで含めて再評価するのが、医療従事者向け記事として価値のある提案になります。

最後に、意外と盲点になりやすいのが「温度・乾燥・保管」です。イソジンシュガーパスタ軟膏のIFでは気密容器・室温保存で、開封後は乾燥を防ぐため密栓して保存する趣旨の記載(同等の添付文書情報)が流通情報にも見られます。乾燥して硬くなると、ガーゼへ均一にのばせず、必要以上に擦って疼痛や出血を招くことがあるため、病棟の保管(キャップ閉め、直射日光回避)という超基本が、実はアウトカムに効きます。

権威性のある参考リンク(添付文書・IFの確認)
イソジンシュガーパスタ軟膏の成分量(精製白糖700mg+ポビドンヨード30mg)、効能・用法、禁忌、慎重投与、重大な副作用など(IF本文)
https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00001238.pdf
褥瘡での薬剤位置づけ(感染しやすい時期、使い方、混合しない等の現場向け整理)
https://www.kanariha-hp.kanagawa-rehab.or.jp/wp-content/themes/kanariha-hp/images/bedsore/03_jokusou_yakuzai.pdf




キユ ーピー あえる パスタ ソース だし 香る 和風 カルボナーラ (1人前×2袋)×6個 まぜるだけ