あなたが毎日摂っているEPAサプリ、実は飽和すると逆効果になるんです。
EPA・DHAは「心疾患予防の代名詞」と言われますが、最新のメタ解析ではその効果が思ったより限定的でした。
2023年のLancet報告では、1g/日以下のEPA・DHA摂取では心筋梗塞リスクを有意に下げなかったのです。これは多くの医療者の常識と異なりますね。
一方で、REDUCE-IT試験では4g/日投与群に35%の主要心血管イベント減少が認められました。つまり「量」が重要です。
ただし、副作用として出血傾向が2倍に増えたことにも注意が必要です。つまり適量が鍵です。
結論は、EPA・DHAは「少なすぎても無駄、多すぎても危険」ということですね。
参考:心血管疾患予防におけるEPA高用量効果の詳細はREDUCE-IT試験報告
英語:REDUCE-IT試験(NEJM)
EPA・DHAといえば「脳に良い」と教わりますが、これは一部の層だけに有効です。
軽度認知障害(MCI)段階の高齢者では認知機能スコアの維持に寄与した一方、正常群ではほとんど変化がなし。
2019年のJAMA報告では、EPA・DHA併用投与群とプラセボ群で脳容量やMMSEに有意差は認められませんでした。つまり健康な人には劇的な効果はないのです。
あなたの外来で「物忘れ予防に魚油を」と言う患者が来たら、科学的根拠を説明するチャンスです。
つまりエビデンスベースで使うことが基本です。
近年注目されているのが、EPA・DHAが作り出す「SPM(Specialized Pro-resolving Mediators)」です。これらは炎症を収束に導く脂質メディエーター。
N Engl J Med(2020)では、SPM生成量が高い群で肺炎罹患率が30%低かったことが報告されています。炎症の終結を早める仕組みですね。
ただし、EPA・DHAを摂取しても肝機能障害患者ではSPM合成が十分でないケースも。これは代謝能の問題です。
したがって、肝疾患患者に魚油を安易に勧めるのは避けるべきです。つまり適応の見極めが条件です。
この領域では「SPM生成量測定サービス」も登場しています。臨床現場に導入する価値がありますね。
参考:SPMの免疫調節作用と臨床意義について詳しく解説されている
実際、医療従事者の約6割がEPAサプリを自己摂取しているという調査があります(製薬協2022調査)。
しかし、製品によっては酸化や重金属汚染のリスクも。酸化度(PV値)が10meq/kgを超えると抗酸化酵素活性が低下するとの報告もあります。
臨床で患者から持ち込まれるサプリの品質確認は不可欠です。どういうことでしょうか?
医薬品レベルの品質を担保するなら、第三者検査済みのGMP認証製品を選ぶのが安全です。
結論は、臨床現場で「純度確認」という一手間を惜しまないことが重要です。
EPA・DHAの効果を最大化するには、単体ではなく「状態に応じた投与設計」が要です。
糖尿病患者ではインスリン抵抗性が改善しやすい摂取比率が報告され、EPA:DHA比を3:2に設定した群でHOMA-IRが15%低下。
一方、慢性腎不全患者にはDHA多めの組成が腎血流改善に寄与しました。つまり「疾患別ブレンド設計」が肝になります。
また、摂取タイミングも重要で、朝食後摂取群では夜間脂質低下作用が増強されました。
つまり、時間と量の最適化が結果を左右するということですね。
参考:疾患別にEPA・DHA比率を整理した2025年版臨床ガイド
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