mronj ガイドライン 改訂ポイントと抜歯対応の実践整理

mronj ガイドライン2023改訂を踏まえた抜歯判断や休薬の最新実務、医科歯科連携やリスク評価の落とし穴を押さえ直してみませんか?

mronj ガイドライン 実践対応

あなたがいつもの抜歯手順を続けると、1件のMRONJで訴訟と長期クレーム対応に追われかねません。


mronj ガイドライン2023改訂の要点
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予防的休薬は「原則しない」へ

PP2023でARA予防的休薬は「原則として行わない」と整理され、従来の3か月休薬ルールだけに従う運用はリスクになっています。

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抜歯より「歯性感染」がリスク因子

ガイドラインでは、低容量症例では抜歯そのものよりも、抜歯を要する感染性歯科疾患の放置がMRONJの主要リスクと明記されています。

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医歯薬連携で訴訟リスクを下げる

薬剤師を含む医歯薬連携を前提に、投与目的や用量別リスクで説明・同意を記録することが、医療訴訟やクレームを減らす鍵になっています。


mronj ガイドライン PP2023の定義とステージ分類

PP2023では、従来ARONJとされていた呼称が正式に「MRONJ」に統一され、定義も3つの条件で明確化されました。 具体的には「BPやデノスマブなどの治療歴」「頭頸部への放射線照射歴がない」「8週間以上続く骨露出または骨を触知する病変」の3点をすべて満たす場合にMRONJと診断します。 ここでポイントとなるのが、8週間という期間が明記されていることで、短期の骨露出をすぐMRONJとして記録していた運用は見直しが必要です。 8週間というのは、ちょうど抜歯後の骨性治癒や粘膜上皮の再生を見極められる期間で、患者説明でも「2か月以上治らない場合」という具体例を使うとイメージしやすくなります。 つまり8週間が原則です。 perio(https://www.perio.jp/publication/upload_file/position_paper_bisphos.pdf)


PP2016ではステージ0が診断基準に含まれていたのに対し、PP2023では「分類としては残すがMRONJには含めない」と明記されました。 これは、非骨露出型病変を過剰にMRONJとしてカウントしていた流れを修正し、疫学データや保険査定のゆがみを是正する狙いがあります。 ステージ0をMRONJとして説明していた施設では、患者へのインフォームドコンセント文書や院内マニュアルの修正が必要になります。ステージ0の扱いを誤ると、不要な通院や不安をあおり、結果的に医療不信やクレームにつながりかねません。結論はステージ0はMRONJではない扱いです。 dental-oral-surgery(https://www.dental-oral-surgery.com/mronj-2023/)


ステージ分類では、骨露出の有無だけでなく、疼痛や感染の有無、病変範囲まで含めてステージ1〜3を区別することが求められます。 たとえば、露出骨があっても無症状ならステージ1、疼痛や軟組織感染を伴えばステージ2、さらに病的骨折や上顎洞への進展があればステージ3と整理されています。 これは、レントゲンだけでは見えにくい骨の変化よりも、症状と機能障害を重視している点が特徴です。ステージごとに推奨される外科的介入の強度や抗菌薬の使い方も変わるため、初診時に「どのステージか」をカルテ上で明記しておくことが、チーム医療の共通言語になります。 つまりステージ判定が基本です。 mitakasika(https://mitakasika.com/column/column_mronj.html)


診療報酬や紹介状との関係でも、定義の理解は重要です。MRONJ確定診断がつく前の段階で「顎骨壊死疑い」として過剰に画像検査を繰り返すと、コストと被曝がかさみます。疑い例ではステージ0相当の症状かどうかを冷静に評価し、PP2023に沿った表現で紹介・返書を書くことで、不必要な医療費の増大を抑えつつ、患者の安心感も保てます。 これが医療側の時間とコストの節約につながるということですね。 jsoms.or(https://www.jsoms.or.jp/medical/pdf/work/guideline_202307.pdf)


このように、PP2023の定義と分類は、単に名称が変わっただけではなく、医療資源の使い方や患者説明の言葉まで変える力を持っています。 「8週間」「ステージ0はMRONJに含めない」といった数字とルールをチームで共有すれば、院内のばらつきを減らし、説明の一貫性を高めることができます。 結果として、MRONJ診療にかかるムダな検査や誤解によるトラブルを減らすことができるでしょう。つまり定義を押さえるだけでもリスク管理になります。 dental-oral-surgery(https://www.dental-oral-surgery.com/mronj-2023/)


mronj ガイドライン 抜歯とARA休薬の「原則しない」方針

PP2023で現場の常識を大きく揺らしたのが、「原則として骨吸収抑制薬(ARA)の予防的休薬をせずに抜歯する」という提案です。 従来は「3か月休薬してから抜歯」が半ば常識化していましたが、経口ビスホスホネートを休薬せず抜歯した前向き研究で、抜歯後にMRONJが1例も発生しなかったというデータが示されました。 これは兵庫医科大学病院の報告で、数十例規模で休薬なしでもMRONJ発症ゼロという結果になっており、「一律休薬」を支持する根拠が揺らいだ形です。 つまり休薬ゼロでも症例によっては安全ということですね。 honetoha(https://honetoha.jp/info/0576/)


ただし、5年以上ビスホスホネートを使用していた患者群では、抜歯窩の治癒が遅延したという点は見逃せません。 治癒が2〜3週間で上皮化する患者に比べ、長期使用者では4週間以上かかる例もあり、その間に感染が重なるとMRONJにつながる可能性があります。 はがきの横幅(約10cm)ほどの抜歯窩がいつまでも赤く生のままという状態をイメージすると、感染リスクの高さが実感しやすいはずです。治癒遅延に気づかず通常どおり投薬を再開すると、結果的に骨露出が長期化するリスクが高まります。 抜歯後の治癒確認が必須です。 honetoha(https://honetoha.jp/info/0576/)


PP2023は、すべての患者で休薬不要と言っているわけではありません。高用量静注BPやデノスマブを悪性腫瘍で使用している症例では、依然としてMRONJリスクが高く、投与目的や病勢から休薬の可否を主治医と慎重に相談するよう求めています。 一方、骨粗鬆症の低容量経口製剤では、歯性感染を放置するデメリットの方が大きいと判断され、「抜歯をためらって感染を長期化させるより、適切な抜歯と創管理を優先すべき」とのメッセージが込められています。 高リスク症例かどうかの見極めが条件です。 kumidental(https://kumidental.jp/2025/05/24/osteonecrosis-jaw-drug-related/)


時間的コストの面から見ると、3か月休薬のたびに抜歯を先延ばしにすると、患者は最低でも数回の通院を追加され、医療側も予約枠や説明の時間に追われます。 1人あたり30分の説明・同意取得が2回増えるだけで、1日10人の外来なら5時間の追加コストです。PP2023を踏まえて「休薬前提」をやめ、リスクの高い症例に絞って個別検討することで、医療者側の時間的負担と患者の受診回数を減らせます。 つまり不要な休薬は時間の損失です。 jsbmr.umin(https://jsbmr.umin.jp/guide/pdf/bronjpositionpaper2012.pdf)


訴訟リスクの観点では、「ガイドラインを無視して休薬を強要した結果、骨折リスクを上げた」と指摘される可能性も出てきます。 特に骨粗鬆症患者では、3か月の休薬期間中に大腿骨近位部骨折を起こした場合、患者家族から「本当に必要な休薬だったのか」と問われる場面が想定されます。PP2023や原著論文を引用した同意文書をあらかじめ整備しておけば、抜歯方針を説明する際に根拠を示せるため、クレームの芽を減らせます。 ガイドライン準拠の説明が条件です。 kumidental(https://kumidental.jp/2025/05/24/osteonecrosis-jaw-drug-related/)


こうした背景を踏まえると、今後の実務では「全例休薬」ではなく「高リスク症例のみ休薬を検討し、それ以外は原則休薬せず抜歯」という方針へシフトするのが現実的です。 その際、抜歯窩の上皮化が2〜3週間で得られているかを必ず確認し、場合によっては2〜3か月の骨性治癒を待ってから薬剤を再開するという運用が推奨されています。 抜歯日からの経過日数と創の状態を写真や記録で残しておくことが、将来のトラブル回避にも役立ちます。 つまり創管理の質がです。 dc-yamaguchi(https://dc-yamaguchi.jp/blog/%E3%80%90%E9%A1%8E%E9%AA%A8%E5%A3%8A%E6%AD%BB%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B32023%E5%B9%B4%E6%94%B9%E8%A8%82%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84/)


mronj ガイドライン リスク評価と歯性感染の優先度

発症頻度の面でも、「低容量BPでのMRONJ発症率は0.01〜0.1%程度」といった数字が示されており、多くの患者で絶対数としては少ないことがわかっています。 一方で、高用量静注BPやデノスマブを悪性腫瘍に対して用いている症例では、発症率が1〜10%と一気に桁違いに上昇することが報告されており、患者の背景によってリスクが「100〜1000倍」変わる可能性があります。 つまり同じ抜歯でもリスクは別物ということですね。 dc-yamaguchi(https://dc-yamaguchi.jp/blog/%E3%80%90%E9%A1%8E%E9%AA%A8%E5%A3%8A%E6%AD%BB%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B32023%E5%B9%B4%E6%94%B9%E8%A8%82%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84/)


このため、リスク評価では「薬剤の種類・用量・投与期間」に加え、「歯性感染の重症度」と「全身状態(糖尿病ステロイド、免疫抑制など)」も総合的に見る必要があります。 例えば、軽度の骨粗鬆症で経口BPを2年のみ使用している患者と、乳癌で高用量BPを数年投与されている患者とでは、同じ7番抜歯でも意思決定プロセスを完全に変えるべきです。 リスクの質を分けて考えることが基本です。 msdmanuals(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/15-%E6%AD%AF%E7%A7%91%E7%96%BE%E6%82%A3/%E6%AD%AF%E7%A7%91%E7%9A%84%E7%B7%8A%E6%80%A5%E4%BA%8B%E6%85%8B/%E8%96%AC%E5%89%A4%E9%96%A2%E9%80%A3%E9%A1%8E%E9%AA%A8%E5%A3%8A%E6%AD%BB-mronj)


歯性感染を見過ごした場合のデメリットは、健康面だけにとどまりません。慢性炎症により咀嚼機能が落ちると、栄養状態の悪化からサルコペニアや転倒リスクが高まり、結果として骨折・入院・寝たきりにつながる可能性があります。 入院1回あたりの医療費は数十万円〜100万円規模になることも多く、MRONJどころか全身の医療費が膨れ上がります。歯性感染を早期に抜歯でコントロールすることは、長期的な医療費抑制にも寄与します。 つまり早期治療がコスト削減です。 msdmanuals(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/15-%E6%AD%AF%E7%A7%91%E7%96%BE%E6%82%A3/%E6%AD%AF%E7%A7%91%E7%9A%84%E7%B7%8A%E6%80%A5%E4%BA%8B%E6%85%8B/%E8%96%AC%E5%89%A4%E9%96%A2%E9%80%A3%E9%A1%8E%E9%AA%A8%E5%A3%8A%E6%AD%BB-mronj)


現場で使える対策としては、問診票に「骨粗鬆症薬・がん骨転移治療薬」の専用チェック項目を設け、薬剤名・開始時期・投与間隔を必ず記録する方法があります。 さらに、感染性病変のX線所見とポケットの深さ、出血の有無を記録しておけば、リスク説明や紹介状の根拠にもなります。これらの情報をもとに、医科側と「いつ抜歯すべきか」を相談することで、不要な先延ばしを避けつつMRONJリスクも抑えられます。 つまり情報共有に注意すれば大丈夫です。 mitakasika(https://mitakasika.com/column/column_mronj.html)


なお、感染リスクが高いが全身状態の都合で抜歯が難しいケースでは、う蝕管理やSRP、根管治療など、保存的なアプローチを組み合わせた「時間稼ぎ」が現実的な戦略になります。 その際も、「MRONJリスクを減らす目的で感染を抑える」という狙いをカルテに明記し、定期的な再評価のタイミング(3か月ごとなど)を決めておくと、ダラダラと先延ばしにすることを防げます。 結論は歯性感染のコントロールが最重要です。 kumidental(https://kumidental.jp/2025/05/24/osteonecrosis-jaw-drug-related/)


mronj ガイドライン 手術・保存療法と上顎症例の意外なポイント

PP2023では、外科的治療の方針にもアップデートがあり、とくに上顎MRONJへの対応が注目されています。 上顎MRONJでは高頻度で上顎洞炎が併発し、単に口腔側から壊死骨を除去するだけでは再発しやすいことが指摘されました。 そのため、extensive surgeryを推奨し、壊死骨切除と同時に内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)を行う戦略が紹介されています。 つまり上顎では鼻側からも攻めるということですね。 jsoms.or(https://www.jsoms.or.jp/medical/pdf/work/guideline_202307.pdf)


保存療法としては、限定的掻爬と抗菌薬、クロルヘキシジンなどの抗菌含嗽液が典型的な組み合わせとされています。 軽症ステージや手術適応がつきにくい高齢者では、この保存的アプローチだけで長期間コントロールしている症例も報告されています。 ただし、保存療法に頼りすぎると、病変がじわじわ拡大し、最終的に病的骨折や皮膚瘻孔などの重度障害につながるリスクがあるため、定期的な画像評価が欠かせません。 保存療法だけ覚えておけばOKです。 mitakasika(https://mitakasika.com/column/column_mronj.html)


手術療法に踏み切る際には、病変範囲を3Dで把握することが重要です。CTやCBCTを用いれば、病変が骨のどの層まで進展しているかを立体的に確認でき、10mm(1cm)単位での切除範囲を具体的に計画できます。 たとえば、壊死部が上顎骨の高さ30mmのうち、歯槽突起から15mmまで達している場合、残存骨量や上顎洞との距離感がイメージしやすくなります。これにより、1回の手術で確実に壊死骨を取り切り、再手術のリスクを減らせます。 つまり術前3D評価が条件です。 dental-oral-surgery(https://www.dental-oral-surgery.com/mronj-2023/)


上顎症例ならではのデメリットとして、上顎洞炎への移行と慢性的な鼻閉・後鼻漏があります。 これは「口の病気が鼻の通気や睡眠の質にまで影響する」という意味で、患者のQOL低下が顕著です。ESSを併用したextensive surgeryでは、術後に鼻呼吸が改善し、睡眠の質が向上した症例も報告されており、「顎骨壊死の手術=噛むための治療」という枠を超えたメリットが得られることがあります。 いいことですね。 msdmanuals(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/15-%E6%AD%AF%E7%A7%91%E7%96%BE%E6%82%A3/%E6%AD%AF%E7%A7%91%E7%9A%84%E7%B7%8A%E6%80%A5%E4%BA%8B%E6%85%8B/%E8%96%AC%E5%89%A4%E9%96%A2%E9%80%A3%E9%A1%8E%E9%AA%A8%E5%A3%8A%E6%AD%BB-mronj)


mronj ガイドライン 医科歯薬連携と説明・同意の独自実務

PP2023では、「医科歯科連携」から一歩進んで、「医歯薬連携」の重要性が明示されました。 これは、薬剤師が骨吸収抑制薬の投与状況や休薬の可否、代替薬の選択に深く関わるようになった現状を踏まえたものです。 実際、薬局で患者が副作用の不安を訴えた際に、薬剤師が歯科受診を促すことが、MRONJの早期発見や予防につながるケースも増えています。 つまり薬局をハブにする発想が基本です。 dc-yamaguchi(https://dc-yamaguchi.jp/blog/%E3%80%90%E9%A1%8E%E9%AA%A8%E5%A3%8A%E6%AD%BB%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B32023%E5%B9%B4%E6%94%B9%E8%A8%82%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84/)


訴訟やクレーム対応の観点では、インフォームドコンセントの質が決定的です。たとえば、「MRONJの発症率はあなたのケースでは約0.1%未満ですが、重度の場合は手術や長期の通院が必要になります」というように、数字と具体的な結果をセットで説明すると、患者はリスクを現実感をもって受け止めやすくなります。 そのうえで、「抜歯を先延ばしにした場合の感染リスク」と「抜歯を早期に行うメリット」を比較して話せば、患者自身が納得して意思決定しやすくなります。 結論は数字と言葉で説明することです。 kumidental(https://kumidental.jp/2025/05/24/osteonecrosis-jaw-drug-related/)


独自の実務として有効なのが、院内で「MRONJリスク説明チェックシート」を作成し、薬剤名・投与期間・リスク説明の有無・歯科受診の推奨を1枚にまとめる方法です。 このシートを医科・歯科・薬局で共通様式にしておけば、患者がどの窓口に行っても同じ説明を受けられ、記録も統一されます。A4用紙1枚にチェックボックスと短い解説を載せるだけなので、作成コストはほとんどかかりませんが、説明漏れによるトラブルを大幅に減らせます。 これは使えそうです。 jsoms.or(https://www.jsoms.or.jp/medical/pdf/work/guideline_202307.pdf)


また、オンライン診療や電話再診が普及したことで、MRONJリスクを画面越しに説明する場面も増えています。 このとき、口腔内の状態が直接確認できないまま「とりあえず様子を見る」と判断すると、歯性感染を見逃してしまう危険があります。 対策として、「骨吸収抑制薬投与中で歯の痛みを訴える患者には、必ず対面の歯科受診を勧める」というルールを院内で決めておくと、安全側に倒れやすくなります。 結論は遠隔診療でもリスク患者は対面優先です。 mitakasika(https://mitakasika.com/column/column_mronj.html)


mronj ガイドラインに基づく日常診療フローとチェックリスト活用

最後に、PP2023の内容を日常診療のフローに落とし込む視点を整理します。 受付では問診票で骨吸収抑制薬や血管新生阻害薬、ロモソズマブの使用歴をチェックし、使用中であればカルテにフラグを立てます。 診察では歯性感染の有無と重症度を評価し、抜歯が必要かどうかを決めます。この時点で、「抜歯をためらうと感染が長期化してMRONJリスクがかえって上がる」ことを簡潔に説明すると、患者の不安を和らげやすくなります。 つまり受付からリスク管理が始まるということですね。 dental-oral-surgery(https://www.dental-oral-surgery.com/mronj-2023/)


抜歯を決定したら、次に「高リスク薬剤かどうか」を判定します。高用量静注BPやデノスマブ、がん関連の併用療法など、発症率が1〜10%に達するケースでは、主治医・薬剤師と連携して休薬の可否を検討します。 一方、骨粗鬆症の低容量経口製剤であれば、「原則休薬せず抜歯」「抜歯後は2〜3週間の上皮化、2〜3か月の骨性治癒を確認してから投与再開」というPP2023推奨の流れに沿って対応できます。 抜歯当日には、創感染予防や自己管理のポイントを紙ベースで渡し、抗菌含嗽液の使い方も具体的に説明しておくと安心です。 抜歯後の再評価が条件です。 perio(https://www.perio.jp/publication/upload_file/position_paper_bisphos.pdf)


さらに、月1回程度の院内カンファレンスで「MRONJ疑い症例」を振り返り、判定や対応にばらつきがないかチェックすると、チーム全体のスキルアップにつながります。 10症例分のカルテを並べて、「この症例はステージ0として扱うべきだったか」「休薬の判断は妥当だったか」を議論すれば、PP2023のポイントが自然と身につきます。時間としては1回60分程度ですが、MRONJ関連のトラブルを1件減らせるだけで、結果的には大きな時間とコストの節約になります。 結論は症例検討の継続が重要です。 dc-yamaguchi(https://dc-yamaguchi.jp/blog/%E3%80%90%E9%A1%8E%E9%AA%A8%E5%A3%8A%E6%AD%BB%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B32023%E5%B9%B4%E6%94%B9%E8%A8%82%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84/)


このようなフローとチェックリストを一度作ってしまえば、若手や非常勤の医師・歯科医師でも、PP2023に沿った診療を標準化しやすくなります。 目安として、A4用紙2枚程度に「問診項目」「リスク評価」「抜歯判断」「休薬検討」「説明・同意の要点」を図式化すれば、初学者でも迷わず使えるでしょう。MRONJは頻度としては少ないものの、いったん発症すると長期化し、医療者の時間と精神的負担を大きく奪います。 つまりフロー整備こそが最大の予防策です。 msdmanuals(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/15-%E6%AD%AF%E7%A7%91%E7%96%BE%E6%82%A3/%E6%AD%AF%E7%A7%91%E7%9A%84%E7%B7%8A%E6%80%A5%E4%BA%8B%E6%85%8B/%E8%96%AC%E5%89%A4%E9%96%A2%E9%80%A3%E9%A1%8E%E9%AA%A8%E5%A3%8A%E6%AD%BB-mronj)


このPP2023の原文は、日本口腔外科学会の公式PDFで詳細な定義やステージ分類、治療アルゴリズムが図付きで解説されています。 抜歯のタイミングや薬剤別発症頻度を正確に押さえたい場合は、以下のリンクを一度通読しておくと、日常診療の裏付けが強くなります。 jsoms.or(https://www.jsoms.or.jp/medical/pdf/work/guideline_202307.pdf)
顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2023(日本口腔外科学会公式PDF)


この内容を前提に、あなたの施設ではまずどの部分からフロー整備や同意文書の見直しを始めたいでしょうか。