リウマチ内科は、関節リウマチだけを扱う診療科ではありません。全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、ANCA関連血管炎など、いわゆる膠原病領域を広くカバーします。つまり自己免疫疾患全般です。
関節症状が主でも、背景に免疫異常があれば対象になります。例えば「朝のこわばりが30分以上」「対称性の関節腫脹」などは典型です。これは重要です。
整形外科が構造異常中心なのに対し、リウマチ内科は炎症と免疫の異常を軸に診ます。画像で異常が乏しくても診断が進む点が大きな違いです。ここが分岐点です。
医療従事者としては「関節痛=整形」という思い込みを捨てることが重要です。初期対応の段階で振り分けが遅れると、関節破壊が進行します。つまり早期紹介が鍵です。
リウマチ内科で扱う代表症状は、関節痛、腫脹、朝のこわばり、全身倦怠感です。特に朝のこわばりは診断価値が高く、30分以上続く場合は炎症性疾患を疑います。ここは外せません。
鑑別では変形性関節症(OA)との違いが重要です。OAは動作時痛が主体で、安静で改善することが多いです。一方でリウマチは安静時も痛みが持続します。つまり痛みの質が違います。
さらに血液検査ではCRPやESR上昇に加え、RFや抗CCP抗体が参考になります。抗CCPは特異度約95%と高いです。精度が高い指標です。
ただし抗体陰性例も存在します。約20〜30%です。陰性だから除外はできません。ここは注意です。
診断は単一検査ではなく、臨床・血液・画像の総合評価で行います。ACR/EULAR分類基準(2010年)ではスコア6点以上で分類されます。これが基準です。
血液検査ではCRP、ESR、RF、抗CCPが基本です。加えてMMP-3は滑膜炎の活動性評価に有用です。活動性指標です。
画像ではX線に加え、超音波やMRIが早期診断に重要です。特に関節エコーは滑膜肥厚や血流シグナルをリアルタイムで確認できます。ここが強みです。
早期ではX線変化が出ないことも多いため、エコーの活用が診断遅延を防ぎます。導入価値は高いです。
参考:関節リウマチ診断基準と検査詳細
https://www.jcr.or.jp/
治療の基本はメトトレキサート(MTX)です。週1回投与で免疫抑制を行い、関節破壊を抑制します。第一選択です。
MTXで不十分な場合、生物学的製剤やJAK阻害薬が追加されます。TNF阻害薬、IL-6阻害薬などが代表です。選択肢は多いです。
治療目標は「寛解」または「低疾患活動性」です。Treat to Target戦略が採用され、3か月ごとの評価が推奨されています。ここが重要です。
ただし感染リスクは上昇します。結核再活性化などです。事前スクリーニングが必須です。これは絶対です。
紹介の遅れは予後に直結します。発症から6か月以内に治療開始できるかで、関節破壊の進行率が大きく変わります。ここが勝負です。
例えば、軽度の手指腫脹を「様子見」とした場合、半年後には骨びらんが出現するケースもあります。これは現実です。
紹介基準の目安としては以下です。
・朝のこわばり30分以上
・3関節以上の腫脹
・抗CCP陽性
・CRP上昇
これらが揃えば早期紹介が推奨されます。迷ったら紹介です。
診断遅延リスクを避けるという場面では、狙いは迅速判断です。そのための候補として「関節エコー可能施設を事前にリスト化しメモする」という行動が有効です。準備が差になります。
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この患者さんリウマチ・膠原病かも?と迷ったときの診断のカンどころ 専門医に聞きました!一般内科外来でよくある症例の見分け方