フェブリクの副作用発現率は全患者の約10-15%で報告されており、特に投与開始後3ヶ月以内の慎重な経過観察が必要です。
主要副作用の発現頻度
これまでに報告された副作用14症例20件の内訳では、腎障害が4件、肝機能障害が4件、過敏症が4件、精神神経系が3件、消化器系が3件となっており、年齢別では高齢者ほど発現率が高く、80代で7例と最多でした。
肝機能障害は最も頻度の高い副作用で、AST/ALTの上昇が投与患者の3-5%で認められます。
肝機能障害の症状と発現パターン
添付文書には肝機能障害(頻度不明)として「AST上昇、ALT上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある」と記載されています。重症肝障害の発現率は0.4%で、投与後2-8週に好発します。
定期的な血液検査による早期発見が重要で、自覚症状がなくても指示された検査は必ず受ける必要があります。症状が出現した場合は直ちに服用を中止し、速やかに医療機関を受診することが推奨されます。
関節痛は主要な副作用の一つで、1-5%の頻度で発現します。
関節・筋骨格系副作用の症状
これらの症状は服用初期に現れることが多く、特に治療開始時の尿酸値の急激な変化により既存の痛風関節炎が誘発される可能性があります。
横紋筋融解症の発現率は0.1%と稀ですが、投与後4-12週に好発するため注意が必要です。筋肉痛、筋力低下、褐色尿などの症状が現れた場合は、CK(クレアチンキナーゼ)値の測定が推奨されます。
皮膚症状は1-3%の頻度で発現し、過敏症反応の一環として現れることがあります。
皮膚・過敏症副作用の種類
重症皮膚障害の発現率は0.2%で、投与後1-4週に好発します。添付文書には過敏症(頻度不明)として「全身性皮疹、発疹などの過敏症があらわれることがある」と記載されています。
アナフィラキシーや薬剤性過敏症症候群が疑われる症状(強いじんましん、息苦しさ、高熱、目の充血など)が出現した場合は、直ちに救急医療機関を受診する必要があります。
腎機能障害は添付文書に記載されていない「盲点となっている副作用」として注目されています。
腎機能障害の発現パターン
PMDAの2014年度報告では、フェブリクの副作用70件中、腎機能関連の報告が11件(約16%)もありました。特に利尿剤や降圧薬ARBなどを併用している高齢者に多い傾向が見られます。
報告された症例では、急性腎不全の患者はARBと利尿剤を併用していた60代、乏尿の患者はARBと非ステロイド性抗炎症薬を併用していた80代でした。
全日本民医連による高尿酸血症治療薬の副作用に関する詳細な分析
副作用の早期発見と適切な対応のため、段階的なモニタリング体制の確立が重要です。
定期検査スケジュール
患者指導のポイント
✅ 自覚症状の記録と報告
✅ 定期検査の必要性の説明
✅ 生活習慣の改善指導
✅ 併用薬の確認と相互作用の注意
高齢者(65歳以上)や腎機能低下患者では副作用の発現率が1.5-2倍高くなることが報告されており、特に注意深い観察が必要です。
併用禁忌薬であるメルカプトプリンやアザチオプリンとの併用は、キサンチンオキシダーゼ阻害により血中濃度が高まり、骨髄抑制などの重篤な副作用を引き起こす可能性があるため、絶対に避けなければなりません。
くすりのしおりによるフェブリクの副作用と注意事項
副作用管理には医師との密接な連携と定期的なモニタリングが欠かせず、患者さんには症状の変化を見逃さない注意深い観察をお願いすることが大切です。