バファリンの効果効能と正しい使い方

つらい頭痛や生理痛に効果的なバファリンの種類と特徴、正しい服用方法について詳しく解説します。アスピリンの作用機序から副作用まで、バファリンについて知っておくべき知識とは?

バファリンの効果効能と使い方

バファリンの基本情報
💊
主成分アスピリン

プロスタグランジンの生成を抑制し、痛みと炎症を軽減

🛡️
胃粘膜保護

ダイバッファーHTが胃への負担を軽減

速効性

クイックアタック錠で有効成分を素早く吸収

バファリンの主成分アスピリンの効果機序

バファリンの主要な有効成分であるアスピリン(アセチルサリチル酸)は、シクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素を阻害することで作用を発揮します。この作用により、痛みや炎症の原因となるプロスタグランジンの生合成が抑制され、鎮痛・解熱・抗炎症効果が得られます。
参考)http://hospital.tokuyamaishikai.com/wp-content/uploads/2020/08/0e14e8f55794eefd3ad920ebd10953dd.pdf

 

アスピリンは特に月経痛のようなプロスタグランジンが関与する平滑筋の収縮による痛みに有効で、頭痛や関節痛、歯痛などの様々な痛みに対応できます。プロスタグランジンE2(PGE2)の産生を抑制することで、発熱時の体温調節中枢のセットポイントを正常レベルまで低下させ、体温を正常化する解熱作用も示します。
参考)https://www-yaku.meijo-u.ac.jp/Research/Laboratory/chem_pharm/mhiramt/EText/Diseases_Drugs/aspirin.htm

 

アスピリンの薬理作用についての詳細な解説
バファリンAでは、2錠中にアスピリン660mgと合成ヒドロタルサイト(ダイバッファーHT)200mgが配合されており、15歳以上の成人では1日2回を限度として服用します。
参考)https://www.bufferin.net/products/a.htm

 

バファリンの胃粘膜保護成分ダイバッファーHT

バファリンの特徴の一つが、胃への負担を軽減する制酸成分「合成ヒドロタルサイト(ダイバッファーHT)」の配合です。この成分は胃酸を中和し、アスピリンの胃粘膜への刺激を緩和します。
参考)https://netshop.create-sd.co.jp/shop/g/g4903301010975/

 

ダイバッファーHTは、アスピリンの吸収を助けるとともに、胃の粘膜を保護する二重の作用を持ちます。これにより、従来のアスピリン製剤で問題となっていた胃腸障害のリスクを軽減し、より安全に使用できるよう設計されています。
バファリンプレミアムシリーズでは、さらに「乾燥水酸化アルミニウムゲル」という胃粘膜保護成分も配合されており、高い胃障害抑制効果を実現しています。この胃粘膜保護成分により、元々胃が弱い方でも比較的安心して使用できます。
参考)https://www.bufferin.net/products/premium.htm

 

バファリンの適応症状と服用方法

バファリンは以下の症状に対して効果を発揮します:
鎮痛効果

  • 頭痛・月経痛(生理痛)・関節痛
  • 神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛
  • 咽喉痛・歯痛・抜歯後の疼痛
  • 打撲痛・ねんざ痛・骨折痛・外傷痛・耳痛

解熱効果

  • 悪寒・発熱時の解熱

服用方法については、なるべく空腹時を避けて水またはぬるま湯で服用し、服用間隔は6時間以上空けることが重要です。成人(15歳以上)は1回2錠、1日2回を限度として服用します。15歳未満は服用してはいけません。
バファリンには眠くなる成分が含まれていないため、仕事中や運転中でも安心して服用できるという特徴があります。
参考)https://www.lion.co.jp/ja/products/471

 

バファリンシリーズの種類と成分の違い

バファリンシリーズには、含まれる有効成分によって複数の種類があります:
参考)https://www.fizz-di.jp/archives/1035796164.html

 

バファリンA

  • 主成分:アスピリン(アセチルサリチル酸)660mg
  • 制酸成分:合成ヒドロタルサイト200mg
  • 特徴:スタンダードなバファリン、ピリン系成分は不含

バファリンプレミアム

バファリンプレミアムDX

バファリンルナi

各製品は症状やシチュエーションに合わせて選択でき、市販薬として必ずしも値段の高いものが良く効くわけではないため、症状に合った適切な製品を選ぶことが重要です。

バファリンの副作用と薬物相互作用の注意点

バファリンの代表的な副作用として、消化器症状が最も多く報告されています。具体的には食欲不振、胃もたれ、腹痛、胸やけ、胃腸出血などがあります。これはアスピリンによるプロスタグランジン合成阻害により、胃粘膜保護作用が低下することが原因です。
参考)https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/3r462/

 

主な副作用

  • 皮膚症状:発疹・発赤、かゆみ、青あざ
  • 消化器症状:悪心・嘔吐、食欲不振、胃痛、胃部不快感
  • 精神神経系:めまい、眠気、不眠
  • その他:出血が止まりにくい、歯茎からの出血、むくみ

    参考)https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/bufferin-eve

     

重篤な副作用
ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、肝機能障害、喘息発作などが稀に起こる可能性があります。
薬物相互作用
バファリンは他の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン、カロナールロキソニン)との併用は避けるべきです。効果の重複により副作用のリスクが高まる可能性があります。一方、トラネキサム酸や咳止めのメジコンとの併用は問題ありません。
参考)https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/hbqrj/

 

バファリンの飲み合わせに関する詳細情報
高齢者や消化器潰瘍の既往がある方は、医師や薬剤師に相談してから使用することが推奨されます。また、アスピリンは血小板凝集抑制作用も有するため、出血傾向のある方は注意が必要です。