マグミット(酸化マグネシウム)の最も一般的な副作用は下痢です。これは薬剤の作用機序に基づくもので、腸内の水分量を増加させることで便を柔らかくする浸透圧性作用によるものです。
主な副作用として以下があります。
頻度は明確にされていませんが、これらの症状は比較的軽微で、用量調整により改善可能なことが多いとされています。
高マグネシウム血症は、マグミットの最も注意すべき重大な副作用です。2008年9月に医薬品添付文書に重大な副作用として追記されており、意識消失や死亡に至る症例が報告されています。
高マグネシウム血症の症状。
血清マグネシウム濃度が高値になるにつれ症状が悪化し、最終的に心停止等の致命的な状態に至る可能性があります。
特定の患者群では副作用リスクが著明に増加します:
高リスク患者。
研究によると、1日摂取量が1,650mg、連続投与期間が36日以上の場合にリスクが高まることが報告されています。これらの患者では定期的な血清マグネシウム濃度測定が推奨されています。
また、併用薬剤による相互作用も考慮が必要で、特にカルシウム製剤との併用では高カルシウム血症のリスクも増加します。
副作用の早期発見には症状の認識と適切な対処が重要です:
下痢への対処。
高マグネシウム血症の対処。
治療には gluconate calcium の投与や、重篤な場合は血液透析が必要になることがあります。症状が出現した場合は、心電図モニタリングと継続的な観察が必要です。
医療従事者としてマグミット処方時には以下の点に注意が必要です。
処方時の考慮事項。
患者指導のポイント。
特に高齢者への処方では、家族を含めた服薬指導が重要であり、症状変化の観察を依頼することが推奨されます。また、他科での処方薬との重複や相互作用についても確認が必要です。
PMDA酸化マグネシウムによる高マグネシウム血症についての安全性情報
くすりのしおり:マグミット錠の患者向け情報